白棚線は福島県の白河駅と磐城棚倉駅を結ぶJRバス関東のバス路線です。一部に専用の道路(私道)を通過します。1957年4月26日に開通してから(1)、今日(4月26日)で65周年になります。お祝いしたいのですが、今後は利用者が大幅に減ると予想され、未来は暗そうです。
白棚線(はくほうせん)は福島県の白河駅(白河市)と磐城棚倉駅(棚倉町)を新白河駅(西郷村)を経由して結ぶJRバス関東のバス路線です(2)(3)(4)。もとは白棚線といゆう鉄道路線でしたが、1944年に廃止され、代行バスが運行されました。その後、線路の跡地に「国鉄自動車専用道」の整備され1957年4月27日に開業しました(1)。今日(4月26日)で65周年になります。バスが専用の道路を走る日本初のBRTです。以下に示します。
※1(6)(7)にて作成
※2 旧避難区域は(8)による
※3 白棚線は(9)による
図―1 白棚線
今も専用部分が残っています(1)。以下に一般道との分岐点を示します。

※1 Google Mapで(37.054870, 140.306738 )を閲覧
※2 白河市表郷庁舎東側道路
図―2 白棚線専用道と一般道の分岐点
図に示すように「進入禁止」の看板が立っています。以下に一般道との交差点を示します。

※ Google Mapで(37.052266, 140.312039)を閲覧
図―3 白棚線専用道と一般道の交差点
図に示す様にバス優先です。
地図で見ると、沿線に高校が4校あります。全日制高校は白河市に3校(11)、棚倉町に1校(12)ですので、全てが沿線にあります。
磐城棚倉駅は水都線の駅でもあります(4)。水都線を利用し、磐城棚倉駅に出て白棚線に乗り換えて白河ないしは新白河に出る需要はまず期待できません。水郡線の実質のターミナルがある郡山駅がある郡山市(13)は人口約33万人で東北第二の経済規模の市です(14)。一方で白河市は人口6万人程度の市です(15)。時刻表を見ると、常磐棚倉駅で水郡線と白棚線の接続はあまりよくありません。時刻表(2)を見ると、磐城棚倉駅を降りて白棚線経由で新白河(西郷村)に着くまでの時間は平均で1時間です。郡山駅までの時間は平均で1時間8分です。水都線沿線の方は、白棚線で白河に出るのも郡山にでるのもそれ程には時間は変りません。白河でなく郡山を選ぶと思います。白棚線は時刻表を見ると1日20往復あり、沿線住民ないしは沿線を訪れる皆さんには水郡線より便利です。主な利用者は沿線住民や沿線を訪れる方と想定されます。利用者の多くは高校生でです(1)。沿線の高校生の通学手段が白棚の主な役割です。
今から5年前の2017年3月に沿線である白河市・棚倉町には合計で1,917人の10代後半女性がいました。今、彼女達はは20代前半になっていいます。今(2022年3月)に、白河市・棚倉町在住の20代前半女性は1,153人です(15)。2017年当時10代後半だった女性のうち、5年後の今も白河市・棚倉町に残っているには60%(1,153÷1,917×100)です。2017年当時10代後半だった女性ん4割が白河市・棚倉町を出て行きました。このようにして計算した10代後半の方が5年後に残っている割合を示します。

※(15)を集計
図ー4 10代後半の方が5年後に残っている割合(白河市・棚倉町)
残っている割合は、事故の影響を受けない2006年3月⇒2011年3月では
男性 74%
女性 73%
で、男女でそれほどの差はありません。それが近々5年の2017年3月⇒2022年3月では
男性 67%
女性 60%
で、女性が大きく落ち込みました。
若い女性がいなくなれば、子供が生まれなくなります。以下に各年3月から翌年2月までの1年間の白河市・棚倉町の合計の出生数を示します。

※(15)を各年3月から1年間で集計
図ー5 白河市・棚倉町の出生数
図に示すようにどんどん減っています。数値を記載すると
事故前1年(2010年3月~11年3月) 718人(男378人、女340人)
事故11年目(2021年3月~22年3月)448人(男235人、女213人)
で、38%減っています。これからも減って行きます。
福島の女性はお隣の茨城や宮城県に比べても大変に綺麗です。

※(16)をキャプチャー
図ー6 福島の綺麗な女性
何処へいっても歓迎されます。敢えて汚染されている福島に残る事はありません。子供が生まれなくなれば、児童・生徒は減っていきます。そのうち高校生も減っていき、利用者は少なくなると思います。
地元の利用が期待できなければ、観光客などの外部からの訪問者かと思います。ただし、西端の新白河駅は新幹線の駅でもあり(17)、白棚線で新白河ないし白河に行って観光する人はまずいないはずです。もし、観光客が乗るとすると新幹線で新白河駅に行き、そこから白棚線で棚倉町に行かれる方です。以下に棚倉町の観光客入り込み数(事故前からあった施設)の推移を示します。

※(18)を事故前からあった施設で集計
図―7 棚倉町の観光客入り込み数(事故前からあった施設)
図に示す通り、一時は回復したもののその後は大幅に減っています。
白棚線は1957年4月27日に開通してから(1)、今日(4月26日)で65周年になりました。お祝いしたいのですが
・沿線の人口減
・事故後に大幅に減った棚倉町の観光客
などがあり。今後は利用者が大幅に減りそうです。未来は暗そうです。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
若い女性が出て行く理由や観光客が減った理由には「不安」があると思います。そして、福島の皆様は事故から11年以上が経た今も放射能に注意しながら暮らしています。
福島を代表する野菜にアスパラガスがあります(19)。今年も出荷が始まりました(20)。福島のアスパラガスはうま味とコクのある野菜です(21)。福島県は福島産は安全だと言っています(22)。でも、福島県福島市のスーパーのチラシには福島産アスパラガスはありません。

※(23)を引用
図ー8 福島産アスパラガスが無い福島県福島市のスーパーのチラシ
(=^・^=)も福島県福島市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にさせて頂いたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
白棚線 - Wikipedia(2)
磐城棚倉~磐城金山~白河 | ジェイアールバス関東(3)
東北本線 - Wikipedia(4)
磐城棚倉駅 - Wikipedia(5)
バス・ラピッド・トランジット - Wikipedia(6)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会⇒
福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(令和3年8月31日~10月25日測定) 令和4年03月04日(7)
第13回原子力規制委員会 | 原子力規制委員会⇒
資料1 帰還困難区域の放射線防護対策について(特定復興再生拠点区域外における土地活用関連)【PDF:440KB(8)
避難区域の変遷について-解説- - 福島県ホームページ(9)
白棚線(福島県)(10)
白棚線の見所 | 白河市公式ホームページ(11)
白河市 - Wikipedia(12)
棚倉町 - Wikipedia(13)
水郡線 - Wikipedia(14)
郡山市 - Wikipedia(15)
福島県の推計人口(令和4年3月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ(16)
若い世代の接種率向上へ 福島大学が初めてワクチン接種会場に(福島県) - YouTube(17)
新白河駅 - Wikipedia(18)
統計資料一覧 - 福島県ホームページ(19)
ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ(20)
トピックス | JAふくしま未来(21)
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福島県の食の安全の動画について - 福島県ホームページ(23)
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- 2022/04/26(火) 20:01:48|
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