避難指示が2017年3月末に解除された福島県浪江町(1)の居住者は
住民登録 15,750人中1.909人(住民登録の12%)
で、住民が戻りません。教育研究施設の設置が決まり、岸田総理が視察に訪れたのですが、住民は戻りません(2)。
福島県浪江町は福島県沿岸部北部にあります(1)。南隣の双葉町には福島第一原発があります(4)。先の事故では全域が放射能に汚染され避難地域となりました(1)。

※1(5)(6)にて作成
※2 避難区域は(7)による
図-1 福島県浪江町
図に示しように、ICRPが公衆の被ばく限度とする年1ミリシーベルト(8)を超えた地域が広がっています。原発事故から10年以上ですが、汚染は続いています。そでれも自公政権は「安全」だとして(9)同町中心部(東部)の避難指示を2017年3月31日に解除しました(1)(7)。そして町の整備を進めて来ました。
2017年4月
・役場の町内への移転
・JR浪江駅再開(浪江-小高間運転再開)(以上(10))
2018年4月
・こども園、小中学校再開(11)
2018年10月1日
・「うけどん」がイメージアップキャラクターに就任(12)
2019年7月14日 イオン・浪江店の開店(13)
2019年11月24日 浪江町のご当地アイドル「浪江女子発組合」のお披露目(14)。
2020年3月14日 原発事故等の影響で不通になっていたJR常磐線の浪江(浪江町)-富岡(富岡町)が再開。これに伴い浪江駅の特急「ひたち」停車が復活(15)。
2020年8月1日 道の駅なみえがオープン(16)。
2021年10月17日 岸田総理訪問、同町の東日本大震災慰霊碑で献花及び黙礼後、道の駅なみえを視察(17)。
2022年
・4月23・24日 「ももクロ春の一大事2022」(ももクロのコンサート) を広野町、楢葉町共催(18)
・9月 教育研究施設「福島国際研究教育機構」の設置が決まり、岸田総理が視察に訪れる(2)
以下に浪江町で暮らしている人数の推移を示します。

※1 帰還者は(19)による。
※2 新規移住者は浪江町在住者(2)(20)―帰還者(19)で計算
図―2 浪江町在住者
8月末の居住者は
住民登録 15,750人中1.909人(住民登録の12%)(3)
で、住民が戻りません。
もっと戻らないのが若い女性です。今から10年前の2012年8月に、457人の10代後半女性が浪江町より避難していました。10年を経て、彼女達は20代後半になっています。今(2022年8月)、浪江町で暮らす(現住人口)20代後半女性は0人です(21)。2012年6月に浪江町から避難した10代後半女性のうち10年後に戻ったのは0%です。以下にこのように計算した浪江町10代後半の方が戻った割合を示します。

※1(21)を集計
※2 日付は10代後半時点
※3 2015年10月~20年10月では福島県の発表欠落のため計算できず
図-3 10代後半が10年後に浪江町に戻った割合
図に示すようにどんどん減っています。原発事故の影響を受けない2001年3月⇒11年3月の10年間では
男性 70%
女性 70%
でした。近々10年の2012年7月⇒22年7月では
男性 4%
女性 0%
です。男性は少しは戻っていますが、女性は全く戻っていません。福島の女性はお隣の宮城や茨城県の女性に比べても大変に綺麗です。

※(22)をキャプチャー
図-4 福島県の綺麗な女性
何処へいっても歓迎されます。敢えて汚染されている浪江町に戻る事はありません。
若い女性が戻らなければ子供は生まれなくなります。以下に各年8月~翌年7月末までの1年間の浪江町の出生数(避難先も含む)を示します。

※(21)を各年7月からの1年間で集計
図-5 浪江町の出生数
図に示すようにどんどん減っています。数値を記載すると
事故前(2009年8月~10年7月) 184人(男の子84人、女の子99人)
近々1年(2021年8月~22年7月) 73人(男の子35人、女の子34人)
で、近々1年は事故前の38%です。これからも減って行きます。
教育研究施設の設置が決まり、岸田総理が視察に訪れたのですが、住民は戻りません(2)。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
避難指示を解除してから5年以上ですが、住民は戻りません。特に若い女性は戻りません。もどらない理由には不安もあると思います。そして、福島の皆様も不安の中で暮らしています。
福島を代表する果物にブドウがあります。9月になり福島はブドウの季節になりました(23)。福島のブドウは濃厚な甘さで果汁たっぷり、さわやかな酸味が効いたバランスの良いそうです(24)。福島県は福島産は「安全」だとしています(25)。でも、福島県福島市のスーパーのチラシには福島産ブドウはありません。

※(26)を引用
図-6 福島産ブドウ無い福島県福島市のスーパーのチラシ
(=^・^=)も福島県福島市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
浪江町 - Wikipedia(2)
復興へ立地効果期待 浪江に国際研究機構、人でにぎわう地域に:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet(3)
浪江町ホームページ トップページ(4)
福島第一原子力発電所 - Wikipedia(5)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会⇒
福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(令和3年8月31日~10月25日測定) 令和4年03月04日(6)
第13回原子力規制委員会 | 原子力規制委員会⇒
資料1 帰還困難区域の放射線防護対策について(特定復興再生拠点区域外における土地活用関連)【PDF:440KB(7)
避難区域の変遷について-解説- - 福島県ホームページ(8)
ICRP勧告(1990年)による個人の線量限度の考え (09-04-01-08) - ATOMICA -(9)
国連報告者、福島事故の帰還で日本を批判 :日本経済新聞(10)
浪江町の歴史4(復興創生期) | 浪江町ホームページ(11)
平成30年度上半期の話題 | 浪江町ホームページ(12)
福島)浪江町の「うけどん」、イメージアップキャラ就任:朝日新聞デジタル(13)
7/14、福島県浪江町に「イオン浪江店」オープン|イオン株式会社のプレスリリース(14)
雨でも大盛り上がり「復興なみえ町十日市祭」が開催されました | 浪江町ホームページ(15)
震災から9年、JR常磐線全線再開通に喜びの声 | 浪江町ホームページ(16)
道の駅なみえ - Wikipedia(17)
令和3年10月17日 福島県訪問 | 令和3年 | 総理の一日 | ニュース | 首相官邸ホームページ(18)
ももクロ春の一大事2022 ?笑顔のチカラ つなげるオモイ in 楢葉・広野・浪江 三町合同大会?.(19)
町民の避難状況 - 浪江町ホームページ(20)
広報なみえ - 浪江町ホームページ(21)
福島県の推計人口(令和4年8月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ(22)
うけどんなう#2 ~ふれあいセンターなみえより~【なみえチャンネルライブ配信】 - YouTube(23)
くだもの図鑑 – くだもの消費拡大委員会(24)
特産品を知る | JAふくしま未来について | JAふくしま未来(25)
福島県の食の安全の動画について - 福島県ホームページ(26)
鏡石店 – イオンスーパーセンター公式ウェブサイト
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- 2022/09/21(水) 19:52:04|
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