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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

女の子が多く生まれる葛尾村(2022年9月まで)

 福島県の9月中の人口動態が発表になったので(1)見たら、計画的避難区域だった福島県葛尾村の赤ちゃんは女の子1人です。これでは、わからないので事故後に懐妊した赤ちゃんが生まれるであろう2012年以降(注)を集計すると
 男の子 39人
 女の子 63人
で女の子が多く生まれています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら統計的な差があるとされる5%を下回る(2)1.7%でした。通常は男の子が多く生まれるので(3)、異常な事態です。放射線影響研究所は広島や長崎で遺伝的影響が無かったことの根拠に、生まれて来る赤ちゃんの男女の比率(出生性比)(3)に異常がなかったことをあげています(4)。広島や長崎で見つからなかった事が福島では起こっています。広島や長崎のデータを元に福島は「安全」との主張は非科学的です。
 福島事故直後に二種類の避難区域が設定されました。警戒区域と計画的避難区域です。警戒区域は事故直後の2011年3月12日に設定されました。計画的避難区域は事故後にしばらくしてから放射線量が高いことが判明し設定された避難区域で、設定されたのは事故から1ヶ月以上が過ぎた2011年4月22日です(5)。さらには、警戒区域では残された家畜は殺処分となりました(6)。一方で、計画的避難区域では一定の条件下で家畜の持ち出しが認められました(7)。計画的避難区域は逃げ遅れた、さらには家畜の持ち出し等の為になかなか逃げなった避難区域です(8)。葛尾村の全域が計画的避難区域になりました(5)。事故前に葛尾村では3,448頭の牛と3,863頭の豚が飼育されていした(9)。これは葛尾村の事故前の人口1,524人(1)を超えます。以下に示します。
事故から11年が過ぎて汚染されている福島 凡例 
 ※1(10)(11)にて作成
 ※2 避難区域・旧避難区域は(5)による
 図-1 原発事故から11年半を経ても汚染されている福島

 図に示す様に、原発事故では東部の一部が避難地域になりました。また、事故から10年以上ですが、ICRPが公衆の被ばく限度とする年1ミリシーベルト(12)を超えた地域が広がっています。事故からまもなく11年以上ですが福島は汚染されています。
 福島県の9月中の人口動態が発表になったので(1)見たら、大部分が計画的避難区域だった福島県葛尾村の赤ちゃんは女の子1人です。以下に葛尾村の出生数を示します。
2012年以降女の子が多く生まれる葛尾村
 ※1(1)を集計
 ※2 2022年は9月まで
 図―2 福島県葛尾村の赤ちゃん誕生数

 図に示す様に2012年以降は女の子が多く生まれています。、事故後に懐妊した赤ちゃんは概ね2012年以降に生まれます(注)。数値を記載すると
 男の子 39人
 女の子 63人
で女の子が多く生まれています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら統計的な差があるとされる5%を下回る(2)1.7%でした。以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。

 表―1 偶然に起こる確率の計算結果(葛尾村)
 ※ 計算方法は(=^・^=)の過去の記事(13)による。
有意差検定表(葛尾村)

 福島県飯舘村は全村が計画的避難区域になりました。同村も牛の飼育が盛んで、事故前の2010年には約2600頭が飼育されていました(14)。福島59市町村のうち全域または大部分が計画的避難区域になったのは葛尾村・飯舘村の2村だけです(5)。以下に葛尾村・飯舘村合計の赤ちゃん誕生数を示します。
2012年以降女の子が多く生まれる葛尾村・飯舘村
 ※1(1)を集計
 ※2 2022年は9月まで
 図―3 福島県葛尾村・飯舘村の赤ちゃん誕生数

 図に示す様に2012年以降は女の子が多く生まれています。、事故後に懐妊した赤ちゃんは概ね2012年以降に生まれます(注)。数値を記載すると
 男の子 236人
 女の子 281人
で女の子が多く生まれています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら統計的な差があるとされる5%を下回る(2)4.8%でした。以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。

 表―2 偶然に起こる確率の計算結果(葛尾村・葛尾村)
 ※ 計算方法は(=^・^=)の過去の記事(13)による。
有意差検定表(葛尾村・飯舘村)


 福島県双葉町は図―1に示す様に避難区域となっています。同町の11歳の少女が甲状腺に100ミリシーベルト程度の被曝(ひばく)をした可能性があると試算されていなど(15)、事故直後の被ばくは酷かったと推定されます。ただし、同町は20km圏内にあり、事故翌日の3月12日には避難指示が出ています(5)。福島県全体から見れば住民が多く被ばくした町と推定されます。同町の大部分は福島県内に避難しています(16)。また、一部地域では避難指示が解除されました(17)。被ばくの影響は積算線量(浴びた放射線の総量)が重要です(18)。双葉町民の積算線量は日々、増え続けています。以下に各年の赤ちゃん誕生数を示します。
7年連続で女の子が多く生まれる双葉町
 ※1(1)を集計
 ※2 2022年は9月まで
 図―4 双葉町の赤ちゃん誕生数

 図に示す様に2016年以降は女の子が多く生まれています。2016年1月~2022年9月までの赤ちゃん誕生数は
 男の子  87人
 女の子 126人 
です。このような事が偶然に起こる確率を計算したら、統計的な差があるとされる5%(3)を下回る0.8%でした。以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。

 表―3 偶然に起こる確率の計算結果(双葉町)
 ※ 計算方法は(=^・^=)の過去の記事(13)による。
有意差検定表(双葉町)


 被ばくの影響は積算線量が重要です(18)。放射線量は低下したとしても、図―1に示す様に福島は汚染されています。福島の皆様の積算線量は日々、増え続けています。事故直後に現れなかった事が、数年後に現れても不思議はありません。
 通常は男の子が多く生まれるので(3)、飯舘村・葛尾村、双葉町では異常な事態が起きています。
 福島の女性はお隣の宮城や茨城に比べても大変に綺麗です。
福島の綺麗な女性
 ※(19)をキャプチャー
 図―5 福島県葛尾村の綺麗な女性

 でも、喜んでばかりもいられないようです。ABCCは1947年にアメリカ政府で設立された研究機関で、広島や長崎に投下さえた原爆の影響について調査しました。その後1972年に日米共同の「放射線影響研究所」に改組され(20)、現在も続いています(4)。放射線影響研究所は我が国において放射線影響に関し最も実績のある研究機関です。そこが広島・長崎の原爆投下では遺伝的影響がないとしています。その根拠の一つに生まれて来る赤ちゃんの男女比(出生性比)に異常がなかったことあげています(4)(21)。
 長崎や広島では見つからなかった事が福島では見つかっています。広島や長崎の結果を元に福島は「安全」とする説明は「非科学的」です。福島の方の26.4%が遺伝的影響を心配しています(22)。


<余談>
 図表が小さいとご不満の方は、画像をクリックしてください。
 放射線影響研究所は広島や長崎の原爆投下では遺伝的影響がない根拠に、自然死産の増加が無かったこともあげています(4)。以下に福島の事故前後の自然死産率の推移を示します。
 以下に福島の事故前後の自然死産率の推移を示します。
全国の1.5倍の福島県死産率(グラフ)
 ※(23)を集計
 図―6 福島県の自然死産率の推移

事故後に懐妊した赤ちゃんが生まれるであろう2012年以降に自然死産率は全国平均の1.5倍に跳ね上がっています。このような増加が偶然に起こる確率を計算したら1.3%(24)なので、偶然とは思えません。
 (=^・^=)は不安なので
  「買わない」「食べない」「出かけない」の「フクシマ3原則」
を決めています。でも、これって(=^・^=)だけではないようようです。
 福島を代表するくだものにリンゴがあります(25)。今、福島県福島市ではリンゴ狩りが楽しめます(26)。同市はリンゴの季節です。福島市は福島最大のリンゴの産地です(27)。同市あたりのリンゴはサクサクした食感と甘みと酸味のバランスが良く、蜜入りもバツグンなのが特徴です(28)。福島県は福島産は「安全」だと主張しています(29)。でも、福島県福島市のスーパーのチラシには福島産リンゴはありません。
他県産はあっても福島産リンゴが無い福島県福島市のスーパーのチラシ
 ※(30)を引用
 図-7 福島産リンゴが無い福島県福島市のスーパーのチラシ



 妊娠期間を280日(31)とすると、3月11日の280日後12月16日なので、事故後に懐妊した赤ちゃんは概ね2012年以降に生まれます。


―参考にさせて頂いたサイト様および引用した過去の記事―
(1)福島県の推計人口(令和4年10月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(2)有意水準とは - 統計学用語 Weblio辞書
(3)出生性比
(4)原爆被爆者の子供における放射線の遺伝的影響 ? 公益財団法人 放射線影響研究所 RERF
(5)避難区域の変遷について-解説- - 福島県ホームページ
(6)警戒区域内の家畜の安楽死処分の対応に関するQ&A:農林水産省
(7)計画的避難区域及び緊急時避難準備区域における家畜の取扱い等について:農林水産省
(8)吉田よしだ 健つよし さん | 葛尾村 | 双葉郡未来会議
(9)わが葛尾村の農業 -022/036page
(10)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(令和3年8月31日~10月25日測定) 令和4年03月04日
(11)第13回原子力規制委員会 | 原子力規制委員会資料1 帰還困難区域の放射線防護対策について(特定復興再生拠点区域外における土地活用関連)【PDF:440KB
(12)ICRP勧告(1990年)による個人の線量限度の考え (09-04-01-08) - ATOMICA -
(13)めげ猫「タマ」の日記 福島Q&A Q18.統計的な差ってなんですか?
(14)「飯舘牛」復活へ 取り組み加速 21日に原発事故後初、地元産牛肉販売 福島県飯舘村 | 福島民報
(15)11歳少女が甲状腺に100ミリシーベルト被曝か 福島事故後、公表せず  :日本経済新聞
(16)避難状況| 双葉町公式ホームページk
(17)一時立入のお知らせ(町民向け)| 双葉町公式ホームページ
(18)放射線の健康への影響は積算線量が決める | 原子力災害専門家グループ | 東電福島原発・放射能関連情報 | 首相官邸ホームページ
(19)畜産業って楽しいんだよ(吉田 愛梨朱さん・葛尾村)【人と土地と、ともに】 - YouTube
(20)原爆傷害調査委員会 - Wikipedia
(21)全文 - 放射線影響研究所
(22)>第45回「県民健康調査」検討委員会(令和4年9月1日)の議事録について - 福島県ホームページ 資料3-1 令和2年度「こころの健康度・生活習慣に関する調査」結果報告 [PDFファイル/6.92MB]
(23)保健福祉部関係の統計情報データベース(過去倉庫) - 福島県ホームページ⇒福島県人口動態統計確定数
(24)めげ猫「タマ」の日記 福島の自然死産率は全国平均の1.5倍
(25)くだもの図鑑 – くだもの消費拡大委員会
(26)りんご狩り(10月~) | 福島市観光ノート - 福島市の観光Webメディア
(27)くだものづくりがさかんな福島盆地
(28)特産品を知る | JAふくしま未来について | JAふくしま未来
(29)福島県の食の安全の動画について - 福島県ホームページ
(30)イオン 福島店のチラシ・特売情報 | トクバイ
(31)妊娠期間「十月十日(とつきとおか)」の計算・妊娠週数の数え方 [妊娠の基礎知識] All About
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