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めげ猫「タマ」の日記

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食品中の放射性セシウム検査のまとめ(11月22日発表)―福島県南会津町産シモフリシメジ、福島県外検査は56(Bq/kg),福島県検査は27(Bq/kg)ー

 食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)(3)。11月22日に食品中のセシウム検査結果が発表になりました(4)。まとめて見ましたので、お買い物の参考に頂ければ幸いです。前回に続き(5)今回もセシウム入り食品が見つかっています。事故から11年半ですがセシウム混入食品は無くなりません。牛肉を除く厚労省発表分の検査結果の概要は以下の通りです。
  ①検査数 591件
  ②平均は1キログラム当た2.4ベクレル、最大85ベクレル(岩手県産シカ)。
 厚生労働省や福島県の発表(1)(2)を解析すると
 ・福島県南会津町産シモフリシメジ、福島県外検査は56(Bq/kg),福島県検査は27(Bq/kg)
 ・福島県新地町産ニラの収穫始まる。検査結果が出てきません。
 ・上昇する福島県産カブのセシウム
等の特徴があり、福島産は「安全」とは言えません。

1.福島県南会津町産シモフリシメジ、福島県外検査は56(Bq/kg),福島県検査は27(Bq/kg)
 国立医薬品食品衛生研究所の検査で、福島県南会津町産シモフリシメジから基準値(6)の半分を超える1キログラム当たり51ベクレルのセシウムが見つかったと発表がありました(7)。福島県の検査が気になります。以下に示します・
国立医薬品食品衛生研究所に低くでる福島県の南会津町産シモフリシメジ検査結果
 ※1(1)(2)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは採取日
 ※4 凡例は検査先
 図―1 南会津町産シモフリシメジの検査結果

 図に示すように福島県の検査は国立医薬品食品衛生研究所に比べ低く出ています。事故後の全ての検査の平均値は1キログラム当たりで
 国立医薬品食品衛生研究所 56ベクレル
 福島県検査           27ベクレル
で大幅に違います。異なる検査機関が同じ物(南会津町産シモフリシメジ)を計って、結果が違うのはどちらかの検査がおかしいとしか考えられません。
 以下に東日本太平洋岸各道県の海産魚の検査結果を示します。
福島県以外の東日本太平洋岸道県では見つかっても福島産海産魚からは見つからないセシウム
 ※1(1)(2)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは採取日
 図―2 海産魚の検査結果

 図に示すように福島を除く東日本で太平洋に面する全ての道県で見つかっています。一方、福島県が検査した福島産海産魚は厚生労働省や福島県の発表(1)(2)を数えると3,667件連続で検出限界未満(ND)です。海は繋がっているのに汚染源がある福島産からはセシウムが見つから無い等はおかしな話です。
 シモフリシメジや海産魚等の農水産物の出荷前検査は厚生労働省の発表(1)を見ると概ね福島県農林水産部に属する福島県農業総合センター(8)実施しています。中立性に疑問があります。
 福島産は他よりも低く出る出荷前検査で安全とされ出荷されます。

2. 福島県新地町産ニラの収穫始まる。検査結果が出てきません。
 福島を代表する冬野菜ににニラがあります(9)。福島県新地町の特産品でもあります(10)。南相馬市で開かれたJA祭りでニラが出品されました(11)。
JAまつりに出た福島県新地町産ニラのポップ広告
 ※(11)を引用
 図-3 JA祭りで張り出された新地町産ニラのポップ広告

 晩秋ですが、今年も新地町では収穫がはじまりました。同町では昨年、基準値の5倍に当たる1キログラム当たり500ベクレルのセシウムに汚染されたクロソイが見つかっています(12)。以下に検査結果を示します。
検査結果が出てこない福島県新地町産ニラ
 ※(13)を引用
 図-4 新地町産ニラの検査結果

 図に示すように検査結果が出て来ません。それでも、福島県は福島産の安全を検査で安全を確認していると主張しています(14)。
 福島産は検査されていなくても、検査で「安全」とされ出荷されます。


3.上昇する福島県産カブのセシウム
 福島県産カブからセシウムが見つかったと発表がありました(15)。以下に検査結果を示します。
 再び上昇する福島産カブのセシウム
※1(1)(2)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けはサンプル日
 図―5 福島県産カブの検査結果

 図に示すよう上昇しています。福島産はセシウムが上昇することがあります。そして、福島産野菜を食べる事はセシウムを食べるリスクを負うことです。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 ・他より低く出る出荷前検査で「安全」とされ出荷される福島産
 ・検査していなくとも、検査で「安全」とされる福島産
 ・セシウムが上昇する福島産
 これでは「福島産、食べて応援、あの世行き」です(14)。
 (=^・^=)は心配なので
  「買わない」「食べない」「出かけない」の「フクシマ3原則」
を決めています。でも、これって(=^・^=)だけでは無いようです。
 福島を代表する秋冬野菜にシイタケがあります(9)。福島県南相馬市もシイタケの産地です。JAに出荷されます(15)。福島のシイタケはおいしいとの事です(16)。福島県は福島産は「安全」だと主張しています(17)。でも、福島県南相馬市で開かれたJAまつりのPOPには福島産シイタケはありません。
他県産はあっても福島県シイタケのポップ広告が無い福島のJAまつり
 ※(11)を引用
 図-6 福島産シイタケのポップ広告が無い福島県南相馬市でのJAまつり

―参考にさせて頂いたサイト様および引用した過去の記事―
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)農林水産物の緊急時環境放射線モニタリング結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)加工食品等の放射性物質検査について - 福島県ホームページ
(4)
(5)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(11月15日発表)―福島産海産魚は3,623件連続ND、他の東日本太平洋岸道県ではセシウム-
(6)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(7)⇒3 国立医薬品食品衛生研究所における検査⇒検査結果(Excel:20 KB)⇒No11
(8)農林水産部 - 福島県ホームページ
(9)野菜 | JA全農福島
(10)特産品一覧 - 新地町ホームページ
(11)トピックス | JAふくしま未来
(12)クロソイから基準超えセシウム 福島沖で漁獲、出荷停止:朝日新聞デジタル
(13)品目から探す | 福島県農林水産物・加工食品モニタリング情報⇒野菜⇒な行⇒に⇒ニラ、ミラ(施設)新地町で検索
(14)水・食品等の放射性物質検査 - ふくしま復興ステーション - 福島県ホームページ
(13)(2)⇒令和4年11月18日公表:野菜・果実(R4.11.8-11.16採取分) [PDFファイル/150KB]⇒緊急時モニタリング検査結果について(福島県・野菜)(出荷制限等解除に向けたモニタリング検査について)⇒No7
(14)めげ猫「タマ」の日記 福島産、食べて応援、あの世行き(2022年1月~9月)
(15)【起き上がり小法師】〔南相馬・しいたけ農業〕産地再生へ愛情注ぐ:東日本大震災6年9カ月特集:福島民友新聞社 みんゆうNet
(16)安全・安心 おいしい福島 | タブレット先生の「福島の今」
(17)福島県の食の安全の動画について - 福島県ホームページ
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テーマ:どうでもいい報告 - ジャンル:日記

  1. 2022/11/23(水) 19:49:45|
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