食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)(3)。11月29日に11月18日までの食品中のセシウム検査結果が11日遅れで発表になりました(4)。まとめて見ましたので、お買い物の参考に頂ければ幸いです。前回に続き(5)今回もセシウム入り食品が見つかっています。しかも基準超です。事故から11年半ですがセシウム汚染食品は無くなりません。牛肉を除く厚労省発表分の検査結果の概要は以下の通りです。
①検査数 732件
②平均は1キログラム当た2.3ベクレル、最大120ベクレル(福島県産イノシシ)。
厚生労働省や福島県の発表(1)(2)を解析すると
・宮城県産マルソウダからセシウム、福島産は事故後、全数ND
・福島県二本松市産ネギが出荷、検査結果はありません。
・上昇する福島県産ほホウレンソウのセシウム
等の特徴があり、福島産は「安全」とは言えません。
1.宮城県産マルソウダからセシウム、福島産は事故後、全数ND
宮城県産マルソウダからセシウムが見つかったと発表がありました(7)。以下に検査結果を示します。

※1(1)(2)を集計
※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
※3 日付けは採取日
図―1 マルソウダの検査結果
図に示すように宮城県産だけでなく、千葉や神奈川県産からも見つかっています。一方で、福島県が検査した福島産マルソウダは事故後の全て検出限界未満です。
以下に東日本太平洋岸各道県の海産魚の検査結果を示します。

※1(1)(2)を集計
※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
※3 日付けは採取日
図―2 海産魚の検査結果
図に示すように福島を除く東日本で太平洋に面する全ての道県で見つかっています。一方、福島県が検査した福島産海産魚は厚生労働省や福島県の発表(1)(2)を数えると3,723件連続で検出限界未満(ND)です。海は繋がっているのに汚染源がある福島産からはセシウムが見つから無い等はおかしな話です。
マルソウダ等の福島産農水産物の出荷前検査は厚生労働省の発表(1)を見ると概ね福島県農林水産部に属する福島県農業総合センター(8)実施しています。中立性に疑問があります。
福島産は他よりも低く出る出荷前検査で安全とされ出荷されます。
2. 福島県二本松市産ネギが出荷、検査結果はありません。
福島県二本松市は福島県内陸部の北側にある市です。以下に示します。

※1(9)(10)にて作成
※2 避難区域は(11)による
図-3 福島県二本松市と南会津郡
図に示すように、避難地域に隣接し、ICRPが公衆の被ばく限度とする年1ミリシーベルト(12)を超えた地域が広がっています。以下に各年1月から10月までの10ヶ月間の女性の死者数を示します。

※(13)を各年1-10月の10ヶ月間で集計
図-4 二本松市の女性死者数
図に示しように2011年に急増しています。数値を記載すると
事故前(2010年1-10月)254人
今年(2022年1-10月) 372人
で1.6倍に増えています。ことような事が偶然に起こる確率は0.02%です。以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。
表-1 偶然に起こる確率の計算結果
※ 計算方法は=^_^=の過去の記事(14)による。

南会津郡は図-3に示す様に福島の避難区域から離れており、汚染も二本松市に比べればマシです。南会津郡の女性の死者数は
事故前(2010年1-10月)188人
今年(2022年1-10月) 196人
で、殆ど変りありません。統計的な差もありません。
福島県二本松市で地元の農協が主催するフェスが開かれました(15)。そこに同市にある安達東高等学校(16)、ネギが出品されました。

※(15)を引用
図-5 農協のフェスに出品された達東高等学校のネギ
二本松市からネギの出荷が行われました。汚染され葬式が増えた二本松市で取れたネギ、検査結果が気になります。以下に示します。

※(17)を引用
図-6 二本松市産ネギの検査結果
図に示すように検査結果が出て来ません。それでも、福島県は福島産の安全を検査で安全を確認していると主張しています(18)。
福島産は検査されていなくても、検査で「安全」とされ出荷されます。
3.上昇する福島県産ほホウレンソウのセシウム
福島県産ホウレンソウからセシウムが見つかったと発表がありました(19)。以下に検査結果を示します。

※1(1)(2)を集計
※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
※3 日付けはサンプル日
図―7 福島県産ホウレンソウの検査結果
図に示すよう上昇しています。福島産はセシウムが上昇することがあります。そして、福島産野菜を食べると放射能を食べるリスクを負います。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
・他より低く出る出荷前検査で「安全」とされ出荷される福島産
・検査していなくとも、検査で「安全」とされる福島産
・セシウムが上昇する福島産
これでは「福島産、食べて応援、あの世行き」です(20)。
(=^・^=)は心配なので
「買わない」「食べない」「出かけない」の「フクシマ3原則」
を決めています。でも、これって(=^・^=)だけでは無いようです。
福島県鏡石町の田んぼアートが行われました(21)。同町では1年で4,520トンのお米収穫されます(22)。同町は人口約1.2万人の町なので(23)、町民が食べるには十分な量です。同町辺りのお米はおいしいそうです(24)。福島県は福島産は「安全」だと主張しています(25)。でも、福島県鏡石町スーパーのチラシには福島産米はありません。

※(26)を引用
図―8 福島産米が無い福島県鏡石町のスーパーのチラシ
―参考にさせて頂いたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
報道発表資料 |厚生労働省(2)
農林水産物の緊急時環境放射線モニタリング結果【詳細】 - 福島県ホームページ(3)
加工食品等の放射性物質検査について - 福島県ホームページ(4)
食品中の放射性物質の検査結果について(1317報)(5)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(11月22日発表)―福島県南会津町産シモフリシメジ、福島県外検査は56(Bq/kg),福島県検査は27(Bq/kg)ー(6)
食品中の放射性物質への対応|厚生労働省(7)⇒1 自治体の検査結果⇒ 検査結果(Excel:157 KB)⇒No106,No340
(8)
農林水産部 - 福島県ホームページ(9)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会⇒
福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(令和3年8月31日~10月25日測定) 令和4年03月04日(10)
第13回原子力規制委員会 | 原子力規制委員会⇒
資料1 帰還困難区域の放射線防護対策について(特定復興再生拠点区域外における土地活用関連)【PDF:440KB(11)
避難区域の変遷について-解説- - 福島県ホームページ(12)
ICRP勧告(1990年)による個人の線量限度の考え (09-04-01-08) - ATOMICA -(13)
福島県の推計人口(令和4年11月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ(14)
めげ猫「タマ」の日記 福島Q&A Q18.統計的な差ってなんですか?(15)
トピックス | JAふくしま未来(16)
>福島県立安達東高等学校 - Wikipedia(17)
品目から探す | 福島県農林水産物・加工食品モニタリング情報⇒野菜⇒な行⇒ね⇒ネギ、ネギ(施設)二本松市で検索
(18)
水・食品等の放射性物質検査 - ふくしま復興ステーション - 福島県ホームページ(19)(2)⇒
⇒緊急時モニタリング検査結果について(福島県・野菜)(出荷制限等解除に向けたモニタリング検査について)⇒No1
(20)
めげ猫「タマ」の日記 福島産、食べて応援、あの世行き(2022年1月~9月)(21)
かがみいし2022田んぼアート | 鏡石町公式ホームページ[福島県](22)
福島県岩瀬郡[鏡石町]の農作物 | 夏秋きゅうり | 雑穀類, いも類, 米, 野菜, 果物 | 生産/収穫/作付面積 | 福島県と日本の中の順位 | 市町村 | ジャパンクロップス(23)
特産品 - すかがわ岩瀬 | JA夢みなみ(24)
福島県の食の安全の動画について - 福島県ホームページ(25)
鏡石店 – イオンスーパーセンター公式ウェブサイト
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- 2022/11/30(水) 19:43:41|
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