避難指示が2017年3月末に解除された福島県浪江町(1)の11月末時点の居住者は
住民登録 15,6633人中1.934人(住民登録の12.7%)
です。(2)。でも、住民が戻りません。同町では11月に同町の最大のイベントである十日市祭が3年ぶりに開催されたのですが(3)、求心力とはならず住民を戻る事はありませんでした。
福島県浪江町は福島県沿岸部北部にあります(1)。南隣の双葉町には福島第一原発があります(4)。先の事故では全域が放射能に汚染され避難地域となりました(1)。

※1(5)(6)にて作成
※2 避難区域は(7)による
図-1 福島県浪江町
図に示しように、ICRPが公衆の被ばく限度とする年1ミリシーベルト(8)を超えた地域が広がっています。原発事故から11年半ですが、汚染は続いています。そでれも自公政権は「安全」だとして(9)同町中心部(東部)の避難指示を2017年3月31日に解除しました(1)(7)。そして町の整備を進めて来ました。
2017年4月
・役場の町内への移転
・JR浪江駅再開(浪江-小高間運転再開)(以上(10))
2018年4月 こども園、小中学校再開(11)
2019年7月14日 イオン・浪江店の開店(12)
2019年11月24日 浪江町のご当地アイドル「浪江女子発組合」のお披露目(13)。
2020年3月14日 原発事故等の影響で不通になっていたJR常磐線の浪江(浪江町)-富岡(富岡町)が再開。これに伴い浪江駅の特急「ひたち」停車が復活(14)。
2020年8月1日 道の駅なみえがオープン(15)。
2021年10月17日 岸田総理訪問、同町の東日本大震災慰霊碑で献花及び黙礼後、道の駅なみえを視察(16)。
2022年
・4月23・24日 「ももクロ春の一大事2022」(ももクロのコンサート) を広野町、楢葉町共催(17)
・9月 教育研究施設「福島国際研究教育機構」の設置が決まり、岸田総理が視察に訪れる(18)
・11月19・20日 同町の最大のイベントである復興なみえ町十日市祭が3年ぶりに開催(2)
以下に浪江町で暮らしている人数の推移を示します。

※1 帰還者は(19)による。
※2 新規移住者は浪江町在住者(2)(20)―帰還者(19)で計算
図―2 浪江町在住者
11月末時点の居住者は
住民登録 15,6633人中1.934人(住民登録の12.7%)
です。(2)。でも、住民が戻りません。同町では11月に同町の最大のイベントである十日市祭が3年ぶりに開催されたのですが(3)、求心力とはならず住民を戻る事はありませんでした。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
避難指示を解除してから5年半ですが、住民は戻りません。特に若い女性は戻りません。今は発表をやめたのですが、2022年8月時点で、浪江町の10代から30代女性の現住人口は全ての年代でマイナスです(21)。福島の女性はお隣の宮城や茨城比べても多雨編に綺麗です。

※(22)をキャプチャー
図-3 福島の綺麗な女性
何処へ行っても歓迎されます。敢えて汚染されている浪江町に戻る必要はありません。
若い女性がいなくなれば子供が生まれなくなります。以下に避難先を含め浪江町民として生まれた子供の人数を示します。
※(21)を各年11月から翌年10月までの1年間で集計
図-4 浪江町の出生数
図に示すようにどんどん減っています。数値を記載すると
事故前(2009年11月~11年10月) 169人(男の子84人、女の子85人)
近々1年(2021年11月~22年10月) 57人(男の子29人、女の子28人)
で、事故前の約3分の1です。若い女性が戻らない浪江町はやがて子供がいない町になります。
住民がもどらない理由には不安もあると思います。そして、福島の皆様も不安の中で暮らしています。
福島の冬のくだものに「あんぽ柿」があります。干し柿の一種です(23)。今年も出荷が始まりました(24)。福島県伊達市は福島県最大の柿の産地です(25)。福島の柿は美味しいとの事です(23)。福島県は福島産は「安全」だと言っています(26)。でも、福島県伊達市のスーパーのチラシには福島産干し柿きはありません。

※(27)を引用
図―5 福島産干し柿が無い福島県伊達市のスーパーのチラシ
(=^・^=)も福島県伊達市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
浪江町 - Wikipedia(2)
浪江町ホームページ トップページ(3)
令和4年11月「まちの話題」 | 浪江町ホームページ(4)
福島第一原子力発電所 - Wikipedia(5)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会⇒
福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(令和3年8月31日~10月25日測定) 令和4年03月04日(6)
第13回原子力規制委員会 | 原子力規制委員会⇒
資料1 帰還困難区域の放射線防護対策について(特定復興再生拠点区域外における土地活用関連)【PDF:440KB(7)
避難区域の変遷について-解説- - 福島県ホームページ(8)
ICRP勧告(1990年)による個人の線量限度の考え (09-04-01-08) - ATOMICA -(9)
国連報告者、福島事故の帰還で日本を批判 :日本経済新聞(10)
浪江町の歴史4(復興創生期) | 浪江町ホームページ(11)
平成30年度上半期の話題 | 浪江町ホームページ(12)
7/14、福島県浪江町に「イオン浪江店」オープン|イオン株式会社のプレスリリース(13)
雨でも大盛り上がり「復興なみえ町十日市祭」が開催されました | 浪江町ホームページ(14)
震災から9年、JR常磐線全線再開通に喜びの声 | 浪江町ホームページ(15)
道の駅なみえ - Wikipedia(16)
令和3年10月17日 福島県訪問 | 令和3年 | 総理の一日 | ニュース | 首相官邸ホームページ(17)
ももクロ春の一大事2022 ?笑顔のチカラ つなげるオモイ in 楢葉・広野・浪江 三町合同大会?.(18)
復興へ立地効果期待 浪江に国際研究機構、人でにぎわう地域に:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet(19)
町民の避難状況 - 浪江町ホームページ(20)
広報なみえ - 浪江町ホームページ(21)
福島県の推計人口(令和4年12月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ(22)
はだしで泣きながら走る男の子保護 保育の仕事目指す女子大生がお手柄!「膝の力抜けるくらい安心した」 - YouTube(23)
果物 | JA全農福島(24)
冬の味覚「伊達のあんぽ柿」発送開始 日本郵便のふるさと小包 福島県伊達市で出発式 | 福島民報(25)
福島県[伊達市]の農作物 | 夏秋きゅうり さやえんどう 桃 すもも ニラ 柿 | 雑穀類, いも類, 米, 野菜, 果物 | 生産/収穫/作付面積 | 福島県と日本の中の順位 | 市町村 | ジャパンクロップス(26)
福島県の食の安全の動画について - 福島県ホームページ(27)
西友保原店 - 店舗詳細|SEIYU
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- 2022/12/26(月) 19:52:46|
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