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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

食品中の放射性セシウム検査のまとめ(1月10日発表)―宮城県産シログチからセシウム、福島産は510件連続ND―

 食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)(3)。1月10日に昨年12月22検査結果が19日遅れで発表になりました(4)。まとめて見ましたので、お買い物の参考に頂ければ幸いです。前回に続き(5)セシウム入り食品が見つかっています。しかも基準超です。事故から12年近くですがセシウム汚染食品は無くなりません。牛肉を除く厚労省発表分の検査結果の概要は以下の通りです。
  ①検査数 537件中8件の基準超え
  ②平均は1キログラム当た6.2ベクレル、最大500ベクレル(福島県産イノシシ)。
 厚生労働省や福島県の発表(1)(2)を解析すると
 ・宮城県産シログチからセシウム、福島産は510件連続ND
 ・福島はワカサギの季節、検査結果が出てきません。
 ・上昇する福島県福島市産イノシシのセシウム。
等の特徴があり、福島産は「安全」とは言えません。なお、基準値は(6)を参照ください。

1.宮城県産シログチからセシウム、福島産は510件連続ND
 宮城県産シログチからセシウムが見つかったと発表がありました(7)。以下に検査結果を示します。
隣県では見つかっても福島産からは見つからないシログチのセシウム
 ※1(1)(2)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは採取日
 図―1 シログチの検査結果

 図に示すように宮城県産だけでなく、茨城、千葉県産からも見つかっています。一方で、福島県が検査した福島産シログチは厚生労働省や福島県の発表(1)(2)を数えると、510件連続で検出限界未満(ND)です。
 宮城県産マルソウダからもセシウムが見つかったと発表がありました(8)。以下に検査結果を示します。
隣県では見つかっても福島産からは見つからないマルソウダのセシウム
※1(1)(2)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは採取日
 図―2 マルソウダの検査結果

 図に示すように宮城県産だけでなく、千葉、神奈川県産からも見つかっています。一方で、福島県が検査した福島産マルソウダは厚生労働省や福島県の発表(1)(2)を見ると事故後の全ての検査で検出限界未満(ND)です。
 以下に東日本太平洋岸各道県の海産魚の検査結果を示します。
隣県では見つかっても福島産からは見つからない海産魚のセシウム
 ※1(1)(2)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは採取日
 図―3 海産魚の検査結果

 図に示すように福島を除く東日本で太平洋に面する全ての道県で見つかっています。一方、福島県が検査した福島産海産魚は厚生労働省や福島県の発表(1)(2)を数えると4,072件連続で検出限界未満(ND)です。海は繋がっているのに汚染源がある福島産からはセシウムが見つから無い等はおかしな話です。
 シログチ、マルソウダ等の福島産農水産物の出荷前検査は厚生労働省の発表(1)を見ると概ね福島県農林水産部に属する福島県農業総合センター(9)実施しています。中立性に疑問があります。
 福島産は他よりも低く出る出荷前検査で安全とされ出荷されます。

2. 福島はワカサギの季節、検査結果が出てきません。
 福島ではワカサギ釣りが解禁され、ワカサギの季節を迎えました(10)。以下に検査結果を示します。
検査結果が出てこない福島産ワカサギ
 ※(11)を引用
 図-4 福島県産ワカサギの検査結果

 図に示すように検査結果が出て来ません。それでも、福島県は福島産の安全を検査で安全を確認していると主張しています(12)。
 福島産は検査されていなくても、検査で「安全」とされ出荷されます。

3.上昇する福島市産イノシシのセシウム。
 福島県福島市産イノシシから基準値の5倍の1キログラム当たり500ベクレルのセシウムが見つかったと発表がありました(13)。以下に検査結果を示します。
上昇する福島市産イノシシのセシウム
 ※1(1)(2)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けはサンプル日
 ※4 基準値は(6)による。
 図―5 福島県産イノシシの検査結果

 図に示すよう、いったんは低下して基準値以下になったのですが、再び上昇し基準値を超えました。そしてとうとう基準値の5倍のセシウムが見つかりました。
 福島産は基準値以下でも、セシウムが上昇し基準値を超えることがあります。


<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 ・他より低く出る出荷前検査で「安全」とされ出荷される福島産
 ・検査していなくとも、検査で「安全」とされる福島産
 ・セシウムが上昇する福島産
 これでは「福島産、食べて応援、あの世行き」です(14)。
 (=^・^=)は心配なので
  「買わない」「食べない」「出かけない」の「フクシマ3原則」
を決めています。でも、これって(=^・^=)だけでは無いようです。
 福島を代表する冬のくだものにイチゴがあります(15)。今、福島県福島市ではイチゴ狩りが楽しめます(16)。同市はイチゴの季節です。同市あたりのイチゴは甘みと酸味のバランスがよく、果実がしっかりしていて果汁も豊富なのが特徴です(17)。福島県は福島産は「安全」だとしています(18)。でも、福島県福島市のスーパーのチラシに福島産イチゴがありません。
他県産はあっても福島産イチゴが無い福島県福島市のスーパーのチラシ
 ※(19)を引用
 図-6 福島産イチゴが無い福島県福島市のスーパーのチラシ

―参考にさせて頂いたサイト様および引用した過去の記事―
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)農林水産物の緊急時環境放射線モニタリング結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)加工食品等の放射性物質検査について - 福島県ホームページ
(4)食品中の放射性物質の検査結果について
(5)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(12月20日発表その2)―福島産海産魚は3,992件連続ND、他の東日本太平洋岸道県ではセシウム―
(6)(4)⇒1 自治体の検査結果⇒ 検査結果(Excel:128 KB)⇒No332
(7)(4)⇒1 自治体の検査結果⇒ 検査結果(Excel:128 KB)⇒No77、97、267、271、273、293、335、336、337、338、339、341、345、365
(8)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(9)農林水産部 - 福島県ホームページ
(10)ワカサギ釣り – 裏磐梯観光協会
(11)品目から探す | 福島県農林水産物・加工食品モニタリング情報⇒魚介類⇒わ行⇒わ⇒ワカサギで検索
(12)水・食品等の放射性物質検査 - ふくしま復興ステーション - 福島県ホームページ
(13)(5)⇒2 緊急時モニタリング又は福島県の検査結果⇒No53
(14)めげ猫「タマ」の日記 福島産、食べて応援、あの世行き(2022年1~10月)
(15)果物 | JA全農福島
(16)>いちご狩り(1月~) | 福島市観光ノート - 福島市の観光Webメディア
(17)特産品を知る | JAふくしま未来について | JAふくしま未来
(18)福島県の食の安全の動画について - 福島県ホームページ
(19)イオン 福島店のチラシ・特売情報 | トクバイ
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  1. 2023/01/11(水) 19:41:09|
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