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めげ猫「タマ」の日記

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食品中の放射性セシウム検査のまとめ(1月17日発表)―茨城県産スズキからセシウム、福島産は335件連続ND―

 食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)(3)。1月13日に昨年12月27日までの食品中のセシウム検査結果が21日遅れで発表になりました(4)(5)。まとめて見ましたので、お買い物の参考に頂ければ幸いです。前回に続き(6)今回もセシウム入り食品が見つかっています。事故から12年ですがセシウム混入食品は無くなりません。牛肉を除く厚労省発表分の検査結果の概要は以下の通りです。
  ①検査数 380件
  ②平均は1キログラム当た1ベクレル、最大49ベクレル(岩手県産クマ)。
 厚生労働省や福島県の発表(1)(2)を解析すると
 ・茨城県産スズキからセシウム、福島産は335件連続ND
 ・福島県新地町でニラの季節。検査結果が出てきません。
 ・福島産ゴマから事故後、最高のセシウム
等の特徴があり、福島産は「安全」とは言えません。なお、基準値は(7)を参照ください。

1.茨城県産スズキからセシウム、福島産は335件連続ND
 茨城県産スズキからセシウムが見つかったと発表がありました(8)。以下に検査結果を示します。
他では見つかっても福島産スズキからは見つからないセシウム
 ※1(1)(2)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは採取日
 ※4 淡水は除く
 図―1 スズキの検査結果

 図に示すように茨城県産だけでなく、宮城、千葉県産からも見つかっています。一方で、福島県が検査した福島産スズキは厚生労働省や福島県の発表(1)(2)を数えると、335件連続で検出限界未満(ND)です。
 茨城県産ヒラメからセシウムが見つかったと発表がありました(9)。以下に検査結果を示します。
他では見つかっても福島産ヒラメからは見つからないセシウム
 ※1(1)(2)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは採取日
 図―2 ヒラメの検査結果

 図に示すように茨城県産だけでなく、青森、岩手、宮城、千葉県産からも見つかっています。一方で、福島県が検査した福島産ヒラメは厚生労働省や福島県の発表(1)(2)を数えると、311件連続で検出限界未満(ND)です。
 以下に東日本太平洋岸各道県の海産魚の検査結果を示します。
 他では見つかっても福島産海産魚からは見つからないセシウム ※1(1)(2)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは採取日
 図―3 海産魚の検査結果

 図に示すように福島を除く東日本で太平洋に面する全ての道県で見つかっています。一方、福島県が検査した福島産海産魚は厚生労働省や福島県の発表(1)(2)を数えると4,072件連続で検出限界未満(ND)です。海は繋がっているのに汚染源がある福島産からはセシウムが見つから無い等はおかしな話です。
 スズキ、ヒラメ等の福島産農水産物の出荷前検査は厚生労働省の発表(1)を見ると概ね福島県農林水産部に属する福島県農業総合センター(10)実施しています。中立性に疑問があります。
 福島産は他よりも低く出る出荷前検査で安全とされ出荷されます。

2. 福島県新地町でニラの季節。検査結果が出てきません。
 福島県を代表する冬野菜にニラがあります(11)。福島県新地町の特産品でもあります(12)。今シーズンも出荷が始まっています(13)。同町はニラの季節です。同町では一昨年、基準値(7)の5倍に当たる1キログラム当たり500ベクレルのセシウムに汚染されたクロソイが見つかっています(14)。確り検査して欲しいと思います。以下に検査結果を示します。
検査結果が出てこない福島新地町産ニラ
 ※(15)を引用
 図-4 新地町産ニラの検査結果

 図に示すように検査結果が出て来ません。それでも、福島県は福島産の安全を検査で安全を確認していると主張しています(16)。
 福島産は検査されていなくても、検査で「安全」とされ出荷されます。


3.福島産ゴマから事故後、最高のセシウム
 福島県産ゴマからセシウムが見つかったと発表がありました(17)。以下に検査結果を示します。
上昇し事故後、最高を記録した福島産ゴマのセシウム
 ※1(1)(2)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けはサンプル日
 図―5 福島県産ゴマの検査結果

 図に示すよう事故後一貫して上昇しています。そして、12年目で過去最高になりました。福島産はセシウムが上昇することがあります。そして、福島産野菜を食べると放射能を食べるリスクを負います。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 ・他より低く出る出荷前検査で「安全」とされ出荷される福島産
 ・検査していなくとも、検査で「安全」とされる福島産
 ・セシウムが上昇する福島産
 これでは「福島産、食べて応援、あの世行き」です(18)。
 (=^・^=)は心配なので
  「買わない」「食べない」「出かけない」の「フクシマ3原則」
を決めています。でも、これって(=^・^=)だけでは無いようです。
 福島県いわき市の特産品にネギがあります。今年もシーズンになりました。同市のネギは甘くて柔らかくて太いそうです(19)。福島県は福島産は「安全」だと言っています(20)。でも、福島県いわき市のスーパーのチラシには福島産ネギはありません。
他県産はあっても福島産ネギが無い福島県いわき市のスーパーのチラシ
 ※(21)を引用
 図-6 福島産ネギが無い福島県いわき市のスーパーのチラシ


―参考にさせて頂いたサイト様および引用した過去の記事―
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)農林水産物の緊急時環境放射線モニタリング結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)加工食品等の放射性物質検査について - 福島県ホームページ
(4)食品中の放射性物質の検査結果について(1323報)
(5)食品中の放射性物質の検査結果について(1324報)
(6)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(1月10日発表)―宮城県産シログチからセシウム、福島産は510件連続ND―
(7)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(8)(4)⇒1 自治体の検査結果⇒ 検査結果(Excel:132 KB)⇒No86,97.98
(9)(4)⇒1 自治体の検査結果⇒ 検査結果(Excel:132 KB)⇒No87
(10)農林水産部 - 福島県ホームページ
(11)野菜 | JA全農福島
(12)特産品一覧 - 新地町ホームページ
(13)トピックス | JAふくしま未来
(14)クロソイから基準超えセシウム 福島沖で漁獲、出荷停止:朝日新聞デジタル
(15)品目から探す | 福島県農林水産物・加工食品モニタリング情報⇒野菜⇒な行⇒に⇒ニラ、ニラ(施設)新地町で検索
(16)水・食品等の放射性物質検査 - ふくしま復興ステーション - 福島県ホームページ
(17)(2)⇒令和5年1月13日公表:野菜(R5年1月10日-1月11日採取分) [PDFファイル/73KB]⇒No9
(18)めげ猫「タマ」の日記 福島産、食べて応援、あの世行き(2022年1~11月)
(19)いわきの特産品|ウェルカムふくしま
(20)福島県の食の安全の動画について - 福島県ホームページ
(21)イオン いわき店のチラシ・特売情報 | トクバイ

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  1. 2023/01/18(水) 19:43:47|
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