岸田総理は、新型コロナを2類相当から5類にする旨を発表しました(1)。結核は2類です(2)。でも、結核を恐れて「自粛」する人はまずいません。2類相当から5類にしても、新型コロナの脅威は強まるこそすれ、弱まる事はありません。暮らしがコロナ禍前に戻る事はありません。
1月23日時点の新型コロナの累積の感染者は
①プリンセス・ダイヤモンド 712人
②検疫等 23,525人(チャーター便15、検疫23,510)(3)
③国内感染 32,054,389人
合計 32,078,661人
で、3千2百万人を超えました。日本の人口は12,384万人なので(4)、人口の26%から感染が見つかりました。日本人の4人に1人以上から感染が見つかっています。
以下に日々の感染者推移を示します。

※1(5)を集計
※2 春節は中国・春節(6)。
※3 武漢縛りは、初期のコロナ対応で、武漢関係者以外検査しないとの自公政権の方針(7)
※4 gotoはgotoトラベル発表(8)
※5 goto東京適応(9)
※6 聖火は聖火リレー開始(10)
※7 五輪は東京オリンピック開会式(11)
※8 水際対策緩和は(12)
※9 旅行支援等は全国旅行支援(13)および水際対策の大幅緩和(14)で共に2022年10月11より実施
図―1 日本の日々の感染者数とイベント
自公政権はGoto等の人流促進策(8)やオリンピック(11)等のイベントを強行しました。その後に感染が拡大しています。自公政権は「GoToトラベルが感染拡大の主要な要因であるとのエビデンスは、現在のところ存在しない」(15)とか「(オリンピック、パラリンピックについて)安全安心な大会実現できた」(16)と言っていますが、gotoトラベルが感染を増加させたり(17)、大規模イベントによる人流の拡大が感染を広げた(18)と専門家の皆様は見ています。水際対策では在日米軍とゆう穴を放置しました。そこからコロナが染み出し(19)、その後に第6波です。さらに6月1日に水際対策を緩和しました(12)。そして第7波です。図に示すように第7波は8月にピークを迎え9月に減少傾向に転じました。そしたら岸田政権は10月11日に、全国旅行支援を開始し(14)、入国時の検疫を事実上コロナ禍前と同等に戻す水際対策の大幅な緩和(15)を実施しました。そして、増加傾向に転じ、第8波が襲来しました。
以下に近々7日(1月17~23日)の世界各国の新規感染者数を示します。

※(3)(20)を集計
図―2 近々7日(1週間)の世界上位10位の感染者数
図に示すように、日本がトップです(21)。岸田政権は日本を世界最大の新型コロナ感染国しました。新型コロナ感染拡大の前には自公政権の失政があります。
以下に東京都の新型コロナの致死率の推移を示します。

※(22)を集計
図-3 新型コロナの致死率(東京都)
感染者が増え続け、医療が対応できなくなったのでしょうか。上昇しています。 以下に新型コロナ死者数の推移を示します。

※(5)を集計
図-4 新型コロナの日々の死者数
図に示すように、高止まりが増加が続いています。累積で65,622人です。
1波 ~2020年7月9日(gotoトラベル発表前日(8))
2波 2020年7月10日~11月21日(gotoトラベル東京適応前日(9))
3波 2020年11月22日~2021年3月24日(聖火リレー強行前日(10))
4波 2021年3月25日~7月22日(オリンピック強行前日(11))
5波 2021年7月23日~12月31日(在日米軍・無検疫発覚直前(19))
6波 2023年1月1日~5月31日(水際対策緩和前日(12))
7波 2023年6月1日~10月10日(全国旅行支援開始前日)(13)
8波 2023年10月11日~
として、各波での死者数を以下に示します。

※1(5)を集計
※2 各波の開始日は(8)(9)(10)(12)(13)(19)による。
図-5 各波での死者数
図に示す様に8波の死者数が7波を超え最大となりました。数値を記載すると20,084人で、2万人を超えました。東日本大震災の死者・行方不明者の合計で18,423人(死者15,900人、行方不明2,523人)なので(23)、8波は、東日本大震災と以上の大災害です。早急な対策が必要です。
以下に都道府県別の累積の感染率とオミクロン対応ワクチン接種率の相関を示します。

※(3)(24)(25)を集計
図-6 オミクロン対応ワクチン接種率と累積の感染率の相関
図に示すようにオミクロンワクチン接種率が高い都道府県ほど累積の感染率が低くなっています。ワクチンは有効です。
以下にワクチンの累積の接種状況を示します。

※(24)を集計
図-7 日本のワクチン接種人数(累積)
図に示すように3回目も含め増加が止まっています。そして、2千万人の方が一度のワクチンを接種していません。数値を記載すると
1回でも接種 10,355万人(85%)
2回以上接種 10,276万人(85%)
3回以上接種 8,800万人(72%)
オミクロン対応接種 5,052万人(42%)
です(24)。なお、()内は対象121,147万人に対する割合です。図に示すように頭打ちです。
以下に東京都の累積の年代別感染率を示します。

※(22)(26)を集計
図-8 年代別感染率
子育て世代(27)や子供の感染率が高くなっています。以下に年代別の新型コロナワクチン未接種人数を示します。

※(24)を集計
図-9 年代別ワクチン未接種人数
図-8との比較で、感染率が高い40代以下で多くなっています。特に11歳以下が顕著です。11歳以下の子供はおおむね保護者や兄弟姉妹と同居しているはずです。家庭内感染を防ぐことが難しくなっており、家族全員が陽性となったという事例も非常に多く見られます(28)。子供が感染すれば、新型コロナウイルスを家庭内に持ち込み、家庭内感染を引き起こし、感染家庭を起点に感染を社会全体に広げる危険がありあす。ワクチン接種が感染拡大予防に効果があります。以下に子供(11歳以下)のワクチン接種状況を示します。

※1(23)を集計
※2 6ヶ月以上、11歳以下の総数
図-10 子供のワクチン接種状況
図に示すように進んでいません。1月22日時点で、1回でも接種を終えた11歳以下のお子さんは接種対象1,178万人中188万人です。まったく進んでいません。一方、全国旅行支援では11歳以下の子供のワクチン接種証明や検査の陰性証明は不要です(29)。これでは、ワクチン未接種の子供が全国旅行支援で旅行に出かけ、旅先で感染し学校で感染を広げそうです。
岸田総理は昨年9月6日の会見で、
「オミクロン株に対応した新型ワクチンの接種を、<中略>1日100万回を超えるペースの態勢を整備」
と述べています(30)。以下にオミクロンワクチン等の日々の接種人数を示します。

※(23)を集計
図-11 日々のワクチン接種人数
図に示しように総数でも1日100万人を超えたの日はほんの数日です。岸田政権は国民の信頼を得ていません(31)。ワクチン接種を呼びかけても(32)、応じる人は多くはないはずです。
現状のワクチン接種率ではコロナ禍を押さえ込む事ができません。台湾では87%の方が2回、3回目のワクチン接種を終えています(33)。これは日本より高い値です。以下に台湾の日々の感染者数を示します。

※(5)(34)を集計
図―12 台湾の日々の感染者数
図に示すとおり、昨年4月以降に入り急拡大しました。9割近いワクチン接種率でも感染は押さえ込めません。累積の感染者934万人です。台湾の人口は2,356万人(35)なので、人口の40%(934万÷2,356万×100)から感染が見つかりました。日本の25%より高い値です。日本よりワクチン接種が進んだ台湾では日本より高い感染率です。新型コロナを押せるには、ワクチン以外の対策も必要です。
オミクロン株は発症までの潜伏期間が平均2・8日となっており、オミクロン株は発症までの潜伏期間が平均2・8日となっており、発症の2日前から発症当日にかけて他者に感染させるケースが9割を占めいます(36)。感染者を早急に見つけ、感染者に行動抑制をお願いすれば、感染の機会が減らせます。そのためには検査が重要です。陽性率は新規陽性者数÷検査数×100(%)で計算します。この数字が高いと陽性者の全体像が正確に把握できず、見逃している新規陽性者が多くいたと推測できます(37)。以下に推移を示します。

※1(5)集計
※2 7日間の平均
図-13 陽性率の推移
図に示す様に高止まりです。数値は
近々のボトム(6月12~18日) 6%
近々7日(1月16~23日) 56%
です。検査した人の半分以上が陽性です。疑いが相当に濃厚でないと、検査を受けられないようです。これでは感染者を見逃しそうです。東京都のHP(38)を見ると濃厚接触者になった場合は自宅待機は求められますが症状が出ない限り検査は受けられません。大部分が無症状のうちに感染させます。濃厚接触の検査を実施し、感染者を見つけ出し、行動の自粛を求めなければあらたな感染は止められません。
岸田政権はワクチン接種の普及や検査の充実などの感染防止策には消極的です。一方でウィズコロナを唱え(31)、全国旅行支援(13)や水際対策の大幅緩和を実施しました(14)。
以下に1世帯当たりの自家用車保有台数と累積の感染率の相関を示します。

※(3)(25)(39)
図-14 1世帯当たりの自家用車保有台数と累積感染率の相関
図に示すように、鉄道が無い沖縄県を除き、自家用車保有台数が少ない都道府県ほど、感染率が高くなっています。自家用車が無ければ移動に公共交通機関を利用するしか在りません。公共交通機関の利用で感染は起こります。でも、岸田政権は感染を起こしやすい公共交通機関の利用を奨励しています。
「全国旅行支援」では、公共交通機関を使うと補助額が増えます(40)。岸田政権は自家用車に比べ感染リスクの高い公共交通機関での観光を推奨しています。
新型コロナもインフルエンザ予防策は同じでマスク、手洗い、密の回避です(40)。このような予防策が広く行わていれば、インフルエンザも減ります。以下にインフルエンザの定点報告数を示します。

※(42)を集計
図-15 インフルエンザ定点観測数
図に示す様に、昨シーズンに比べ大幅に増えています。数値を記載すると、近々の発表(2週)では
コロナ禍前(2019-20シーズン)90,811人
昨シーズン(2021-22シーズン) 54人
今シーズン(2022-23シーズン)36,338人
で、昨シーズンの700倍近くふえました。自粛は緩みました。
岸田総理は9月6日の会見で、
「1週間の移動平均の先週今週比が0.69となっている」
とか述べ(30)、ウィズコロナに重点を置いても国民の健康は維持されるかのような主張しました。そして全国旅行等の感染促進策は実施しましたが(13)、ワクチンの普及や検査の充実などの抑制策は実現しません。そして図-4に示す様に死者数は高止まりしています。コロナ禍は改善されていません。それでも、 岸田総理は、新型コロナを2類相当から5類にする旨を発表しました(1)。結核は2類です(2)。でも、結核を恐れて「自粛」する人はまずいません。2類相当から5類にしても、新型コロナの脅威は強まるこそすれ、弱まる事はありません。暮らしがコロナ禍前に戻る事はありません。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
岸田総理は、新型コロナを2類相当から5類にする旨を発表しました(1)。5類にすれば現状のような管理ができなくなります。5類になれば、感染者7日間、濃厚接触者5日間の待機期間はなくなる見通しです。オミクロン株は、感染力自体は強いとされる。待機期間の撤廃に伴い、感染者が増える事態は容易に想像できます。診察は現在、都道府県が発熱外来に指定した医療機関に限られています。季節性インフルエンザと同じ扱いになれば幅広く受け入れられ、院内での集団感染を危惧されます(43)。新型コロナを2類から5類に変更しても、感染が収まる事はありません。むしろ拡大が懸念されます。
結核は2類ですが(2)、結核を恐れて行動を「自粛」する方はまずいないと思います。これは「2類」として厳格に管理され、抑えられているからです。現状では新型コロナの感染者数が多すぎて結核のような管理はできません。以下に7日間累積(1週間)の新型コロナ感染者数を示します。

※1(5)を集計
※2 日付は週の最初の日
図-16 7日間累積(1週間)の新型コロナ感染者数
図に示す様に今年に入り減少傾向に転じました。減少を継続させ結核と同等のマネージメントが実現できれば、たとえ「2類相当」であっても、新型コロナを意識することがなく日常生活が送れるようになるはずです。でも、岸田政権は違います。新型コロナが一寸でも減少すると、感染拡大策を発表します。こんな政権では福島の皆様は不安だと思います。
福島で最も多く収穫されるのはリンゴです(44)。12月はまだまだシーズンです。福島のりんごは、サクサクした食感に甘みと酸味のバランスが良く、蜜入りも抜群なのが特徴です(45)。福島県福島市は福島最大のリンゴ産地です(46)福島県は福島産は「安全」だと主張しています(47)。でも、福島県福島市のスーパーのチラシには福島産リンゴはありません。

※(48)を引用
図-17 福島産リンゴが無い福島県福島市のスーパーのチラシ
(=^・^=)も福島県福島市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にさせて頂いたサイト様および引用した過去の記事-
(1)
令和5年1月20日 新型コロナウイルス感染症の5類への見直しに向けた議論についての会見 | 総理の演説・記者会見など | 首相官邸ホームページ(2)
感染症発生情報 [1類・2類・3類・4類・5類・指定(全数把握分)感染症発生情報] 堺市(3)
新型コロナウイルス感染症の現在の状況について(令和5年1月23日版)(4)
日本の人口、12年連続減の1億2384万人…コロナで減少幅は鈍化 : 政治 : ニュース : 読売新聞オンライン(5)
報道発表資料 |厚生労働省(6)
2020年の中国春節連休は1月24日からスタート!今年の旧正月の傾向は? | やまとごころ.jp(7)
コロナウイルスは正しく知れば「防御」できる | コロナウイルスの恐怖 | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース(8)
GoToキャンペーンの開始日決定、7月22日以降の旅行なら予約済みでも後日還付、地域共通クーポンは9月以降に|トラベルボイス(観光産業ニュース)(9)
Go To キャンペーン - Wikipedia(10)
>3月25日(木)福島県 | 東京2020オリンピック聖火リレー | NHK(11)
2020年東京オリンピック - Wikipedia(12)
これまでの水際対策に係る新たな措置について|水際対策|厚生労働省⇒
水際対策強化に係る新たな措置(17)(令和4年5月31日更新)(13)
【受付開始】全国旅行支援の予約方法・全国旅行割適用条件は?各都道府県の条件・クーポン・終了情報などを徹底解説!| Trip.comブログ(14)
海外安全ホームページ: 広域情報(15)
GoTo全国停止は「予防」? 「エビデンスない」強調で、政府説明は苦しい「後付け」 | 毎日新聞(16)
丸川五輪相 東京五輪・パラ “安全安心な大会実現できた” | オリンピック・パラリンピック | NHKニュース(17)
「GoToトラベル」感染者拡大に影響か 京大の西浦教授らが分析:東京新聞 TOKYO Web(18)
"尾身氏「人流の意味で人々の意識に影響」 五輪巡り見解 日本経済新聞(19)
疑われるオミクロン「染み出し」 ずさんな米軍、後手に回った政府 [新型コロナウイルス] [オミクロン株]:朝日新聞デジタル(20)
新型コロナウイルス感染症の現在の状況について(令和5年1月16日版)(21)
日本、年末年始もコロナ世界最多 中国4位、感染実態反映は不正確|47NEWS(よんななニュース):47都道府県52参加新聞社と共同通信のニュース・情報・速報を束ねた総合サイト(22)
報道発表 東京都福祉保健局(23)
東日本大震災 - Wikipedia(24)
新型コロナワクチンについて | 首相官邸ホームページ(25)
都道府県の人口一覧 - Wikipedia(26)
住民基本台帳による東京都の世帯と人口 令和3年1月(27)
<子育て世代>を集客しているサイト | [マナミナ]まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン(28)
家族を守る感染対策 4つのポイント | 広島県(29)
全国旅行支援は子供や添い寝の乳幼児も割引対象?ワクチンや検査の陰性証明、本人確認書類は必要?(30)
令和4年9月6日 新型コロナウイルス感染症対策等についての会見 | 総理の演説・記者会見など | 首相官邸ホームページ(31)
「国民の信頼回復に近道ない」 岸田首相、内閣支持率下落に | 毎日新聞(32)
岸田総理 早期ワクチン接種呼びかけhttps://news.tv-asahi.co.jp › 政治(33)
チャートで見るコロナワクチン 世界の接種状況は:日本経済新聞(34)
Template:COVID-19 pandemic data - Wikipedia(35)
中華民国の人口統計 - Wikipedia(36)
オミクロン株を他者にうつす期間、発症2日前から当日にかけてが9割 福井県の新型コロナ感染 | 医療,社会 | 福井のニュース | 福井新聞ONLINE(37)
新規感染者数や検査陽性率などの感染の指標から何が分かる? | 済生会(38)
濃厚接触者の方へ 東京都福祉保健局(39)
都道府県別の自家用乗用車の普及状況 (軽自動車を含む)(40)
全国旅行支援の最新情報まとめ!2023年延長分の受付開始、利用方法や割引条件、疑問などキャンペーンを徹底解説(41)
インフルエンザ・新型 コロナウイルスを予防 しよう! - 千葉市(42)
インフルエンザに関する報道発表資料 |厚生労働省(43)
【新型コロナ 5類引き下げへ】不安や混乱なき移行を(1月21日) | 福島民報(44)
福島県の果物ランキング|果物統計(45)
トピックス | JAふくしま未来(46)
特産品を知る | JAふくしま未来について | JAふくしま未来(47)
福島県の食の安全の動画について - 福島県ホームページ(48)
イオン 福島店のチラシ・特売情報 | トクバイ
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- 2023/01/24(火) 19:49:16|
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