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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

食品中の放射性セシウム検査のまとめ(3月14日発表)―3週連続福島産スズキから突然のセシウム―

 食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)(3)。3月20日に3月9日までの検査結果が11日遅れで発表になりました(4)。まとめて見ましたので、お買い物の参考に頂ければ幸いです。前回に続き(5)セシウム入り食品が見つかっています。事故から12年ですが、セシウム混入食品が見つかり続けています。牛肉を除く厚労省発表分の検査結果の概要は以下の通りです。
  ①検査数 357件中
  ②平均は1キログラム当た0.5クレル、最大19ベクレル(千葉県産シイタケ)。
 厚生労働省や福島県の発表(1)(2)を解析すると
 ・3週連続福島産スズキから突然のセシウム
 ・千葉県産ヒラメからセシウム、福島産は829件連続ND
 ・福島でアスパラガスの出荷始まる。検査結果はありません。
等の特徴があり、福島産は「安全」とは言えません。なお、基準値は(6)を参照ください。

1.3週連続で福島産スズキから突然のセシウム
 福島第一原発では汚染水(処理水)の海洋放出設備の一部が稼働しました(7)。以下に福島産スズキの検査結果を示します。
突然にセシウムが見つかりだした福島産スズキ
 ※1(1)(2)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けはサンプル日
 図―1 福島県スズキの検査結果

 図に示す様に2021年度以降はずっと検出限界未満(ND)が続いていたのですが、突然のセシウムです。しかも3週連続です(8)(9)(10)。新たな汚染の経路ができたのかもしれません。そして、スズキ以外に波及しないかも心配です。

2.千葉県産ヒラメからセシウム、福島産は829件連続ND
 千葉県産ヒラメからセシウムが見つかったと発表がありました(11)。以下に検査結果を示します。
隣県では見つかっても福島ヒラメからは見つからないセシウム
 ※1(1)(2)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは採取日
 図―2 ヒラメの検査結果

 図に示すように千葉県産だけでなく青森、岩手、宮城、茨城、千葉県産からも見つっています。一方、福島県が検査した福島産ヒラメは厚生労働省や福島県の発表(1)(2)を数えると277件連続で検出限界未満(ND)です。
 千葉県産マトウダイからセシウムが見つかったと発表がありました(12)。以下に検査結果を示します。
 隣県では見つかっても福島マトウダイからは見つからないセシウム
※1(1)(2)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは採取日
 図―3 マトウダイの検査結果

 図に示すように千葉県産だけでなく宮城、茨城県産からも見つっています。一方、福島県が検査した福島産マトウダイは厚生労働省や福島県の発表(1)(2)を数えると303件連続で検出限界未満(ND)です。
 千葉県産カツオからセシウムが見つかったと発表がありました(13)。以下に検査結果を示します。
 隣県では見つかっても福島カツオからは見つからないセシウム
※1(1)(2)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは採取日
 図―4 カツオの検査結果

 図に示すように千葉県産だけでなく岩手、宮城、茨城県産からも見つっています。一方、福島県が検査した福島産カツオは原発事故以降は全数が検出限界未満(ND)です。
 ヒラメにしろ、マトウダイにしろ、カツオにしろ、海は繋がっているのに汚染源がある福島産からはセシウムが見つから無い等はおかしな話です。
 ヒラメ、マトウダイ、カツオ等の福島産農水産物の出荷前検査は厚生労働省の発表(1)を見ると概ね福島県農林水産部に属する福島県農業総合センター(14)実施しています。中立性に疑問があります。
 福島産は他よりも低く出る出荷前検査で安全とされ出荷されます。

3.福島でアスパラガスの出荷始まる。検査結果はありません。
 福島を代表する野菜にキュウリがあります(15)。伊達市のスーパーのチラシに福島産キュウリが掲載されていました。
チラシに掲載された福島産アスパラガス
 ※(16)を3月20日に閲覧
 図-5 福島産アスパラガスのチラシ

 今年も出荷が始まりました。以下に検査結果を示します。
検査結果が出て来ない福島産アスパラガス
 ※(17)を引用
 図-6 福島県産アスパラガスの検査結果

 図に示すように福島県は検査をしていません。それでも、福島県は福島産の安全を検査で安全を確認していると主張しています(18)。
 福島産は検査されていなくても、検査で「安全」とされ出荷されます。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 ・セシウムが突然に上昇する福島産
 ・他より低く出る出荷前検査で「安全」とされ出荷される福島産
 ・検査していなくとも、検査で「安全」とされる福島産
 ・セシウムが上昇する福島産
 これでは「福島産、食べて応援、あの世行き」です(19)。
 (=^・^=)は心配なので
  「買わない」「食べない」「出かけない」の「フクシマ3原則」
を決めています。でも、これって(=^・^=)だけでは無いようです。
 福島県本宮市には乳業メーカーがあります(20)。そこの牛乳は美味しいとの事です(21)。福島県は福島産は「安全」だと主張しています(22)。でも、福島県本宮市のスーパーのチラシには福島産牛乳はありません。
北海道産はあっても福島産牛乳が無い福島県本宮市のスーパーのチラシ
 ※(23)を引用
 図―7 福島産牛乳が無い福島県本宮市のスーパーのチラシ
 
 

―参考にさせて頂いたサイト様および引用した過去の記事―
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)農林水産物の緊急時環境放射線モニタリング結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)加工食品等の放射性物質検査について - 福島県ホームページ
(4)食品中の放射性物質の検査結果について
(5)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(3月14日発表)―福島産スズキから突然のセシウム―
(6)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(7)ニュースリリース - 廃炉プロジェクト|公表資料|東京電力ホールディングス株式会社2023年3月16日
福島第一原子力発電所 ALPS処理水希釈放出設備のうち測定・確認用設備の使用前検査終了および循環・攪拌運転開始について(482KB)

(8)(2)令和5年3月2日公表:水産物(R5年2月16日-2月26日採取分) [PDFファイル/201KB]⇒No65,72,
(9)(2)⇒令和5年3月9日公表:水産物(R5年2月22日-3月3日採取分) [PDFファイル/216KB]⇒No21、95、97、106、110、116
(10)(2)⇒令和5年3月16日公表:水産物(R5年3月2日-3月12日採取分) [PDFファイル/242KB]⇒No96、104
(11)(3)⇒1 自治体の検査結果⇒ 検査結果(Excel:78 KB) ⇒No128
(12)(3)⇒1 自治体の検査結果⇒ 検査結果(Excel:78 KB) ⇒No125
(13)(3)⇒1 自治体の検査結果⇒ 検査結果(Excel:78 KB) ⇒No109
(14)農林水産部 - 福島県ホームページ
(15)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(16)保原店|店舗・チラシ情報|リオン・ドール
(17)品目から探す | 福島県農林水産物・加工食品モニタリング情報⇒野菜⇒あ行⇒あ⇒アスパラガス、アスパラガス(施設)で検索
(18)水・食品等の放射性物質検査 - ふくしま復興ステーション - 福島県ホームページ
(19)めげ猫「タマ」の日記 福島産、食べて応援、あの世行き(2022年)
(20)会社案内|酪王協同乳業株式会社
(21)商品紹介【牛乳】|酪王協同乳業株式会社
(22)福島県の食の安全の動画について - 福島県ホームページ
(23)本宮インター店 | お店を探す | ヨークベニマル


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テーマ:どうでもいい報告 - ジャンル:日記

  1. 2023/03/22(水) 19:52:12|
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  4. | コメント:0
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