2016年7月に避難指示区域の大部分で解除された南相馬市(1)の、避難指示解除区域の居住者数は
2022年5月末 4,372人(ピーク)
2023年1月末 4,346人
2023月2月末 4,343人
で(3)、減少が続いています。2017年4月に同市の避難解除区域内に復興に担う人材の育成を目的に小高産業技術高校が開校しました (4)。まもなく開校から6年ですが、南相馬市の避難解除区域の復興には貢献していません。
福島県南相馬市は福島県沿岸部北部にある市です(5)。以下に示します。

※1(6)(7)にて作成
※2 避難地域は(8)による。
図―1 福島県南相馬市
先の原発事故で汚染され、南部は避難区域、中部は緊急時避難準備区域になりました。同市は北から特に避難指示が出なかった区域、緊急時避難準備区域、避難指示区域の3分割されました。以下に示します。

※1(6)(7)にて作成
※2 旧避難地域および旧緊急時避難準備区域は(8)による。
図―2 福島県南相馬市の避難区域
図に示すように南部は福島第一原発20km圏(以下20km圏と略す)内にあり、先の事故では避難区域となりました。事故で汚染され図に示す様にICRPが公衆の被ばく限度とする年1ミリシーベルト(9)を超えた地域が広がっています。原発事故12年以上が経過しましたがですが、南相馬市は汚染されたままです。それでも自公政権は「安全」だとして(10)、2016年7月12日に同市の避難指示を大部分で解除しました(5)(8)。
この3分割では、南相馬市民も3分割されました。放射能汚染による精神賠償額が一人当たりで
概ね20km圏内の避難指示区域 850万円
概ね20km~30km圏内の緊急時避難準備区域 180万円
概ね30km圏外の避難指示が出なかった区域 70万円
で大きな差がでました(11)。これで旧避難指示区域だけ特別な施策を取るのが困難になったはずです。
以下に南相馬市・避難指示解除区域の在住者数と避難者数を示します。

※(2)を集計
図―3 南相馬市・避難指示解除区域の避難者および在住者推移
図に示しように住民は戻っていません。事故時には14,279人の方がいたのですが(12)、今(2023年2月末)住んでいるのは4,343人で、事故前の29.7%です。。
図に示しように時間のとともに、増加が鈍り、ついに減少に転じました。避難指示解除区域の居住者数は
2022年5月末 4,372人(ピーク)
2023年1月末 4,346人
2023月2月末 4,343人
で(3)、減少が続いています。2017年4月に同市の避難解除区域内に復興に担う人材の育成を目的に小高産業技術高校が開校しました(4)。旧避難区域内の唯一の高校です(13)。まもなく開校から6年ですが、南相馬市の避難解除区域の復興には貢献していません。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
南相馬市の避難区域では住民が戻りません。原発事故で汚染され住民が出て行った場所にはなかなか住民が戻りません。原発が事故れば復興はほぼ不可能です。事故から12年ですが、汚染されている福島で暮らす皆様は放射能に注意した生活を強いられています。
福島を代表する冬と春のくだものにイチゴがあります(14)。福島県伊達市は福島最大のイチゴ産地です(15)。今、同市ではイチゴ狩りが楽しめます(16)。同市はイチゴの季節です。同市あたりのイチゴは甘みと酸味のバランスがよく、果実がしっかりしていて果汁も豊富なのが特徴です(17)。福島県は福島産は「安全」だとしています(18)。でも、福島県伊達市のスーパーのチラシに福島産イチゴがありません。

※(19)を引用
図-4 福島産イチゴが無い福島県伊達市のスーパーのチラシ
(=^・^=)も福島県伊達市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
避難指示区域の解除/南相馬市公式ウェブサイト -Minamisoma City-(2)
避難指示区域別居住状況/南相馬市公式ウェブサイト -Minamisoma City-(3)(2)⇒
令和5年2月28日現在 (PDFファイル: 624.8KB)(4)
マイスター・ハイスクール - 福島県立小高産業技術高等学校(5)
南相馬市 - Wikipedia(6)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会⇒
福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(令和3年8月31日~10月25日測定) 令和4年03月04日(7)
第13回原子力規制委員会 | 原子力規制委員会⇒
資料1 帰還困難区域の放射線防護対策について(特定復興再生拠点区域外における土地活用関連)【PDF:440KB(8)
避難区域の変遷について-解説- - 福島県ホームページ(9)
ICRP勧告(1990年)による個人の線量限度の考え (09-04-01-08) - ATOMICA -(10)
国連報告者、福島事故の帰還で日本を批判: 日本経済新聞(11)
原発】【福島】10分で分かる原発賠償の全容|月刊 政経東北|note(12)(2)⇒避難指示区域別の世帯数と人口⇒
令和5年2月28日現在 (PDFファイル: 195.3KB)(13)
福島県高等学校一覧 - Wikipedia(14)
果物 | JA全農福島(15)
福島県[伊達市]の農作物 | 夏秋きゅうり さやえんどう 桃 すもも ニラ 柿 | 雑穀類, いも類, 米, 野菜, 果物 | 生産/収穫/作付面積 | 福島県と日本の中の順位 | 市町村 | ジャパンクロップス(16)
【公式】りょうぜん結|福島県伊達市霊山のいちご狩り(17)
特産品を知る | JAふくしま未来について | JAふくしま未来(18)
福島県の食の安全の動画について - 福島県ホームページ(19)
西友保原店 - 店舗詳細|SEIYU
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- 2023/03/25(土) 19:40:24|
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