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めげ猫「タマ」の日記

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食品中の放射性セシウム検査のまとめ(5月23日発表)―福島産純海産魚は1,438件連続ND、隣県からはセシウム―

 食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)(3)。5月12日までの検査結果が5月23日に11日遅れで発表になりました(4)。まとめて見ましたので、お買い物の参考に頂ければ幸いです。前回に続き(5)セシウム混入食品が見つかりました。しかも基準超です。事故から12年以上ですが、食品の放射能汚染は無くなりません。牛肉を除く厚労省発表分の検査結果の概要は以下の通りです。
  ①検査数 1,265件中3件の基準超え
  ②平均は1キログラム当た3.3ベクレル、最大230ベクレル(宮城県産コシアブラ)。
 厚生労働省や福島県の発表(1)(2)を解析すると
 ・福島産純海産魚は1,438件連続ND、隣県からはセシウム
 ・福島はイチゴの季節、汚染が酷い最大産地の検査結果はありません。
 ・上昇する福島県福島市産牛肉のセシウム
等の特徴があり、福島産は「安全」とは言えません。なお、基準値は(6)を参照ください。

1.福島産純海産魚は1,438件連続ND、隣県からはセシウム
 スズキは淡水域でも生息します(7)。そこで、スズキのように淡水でも生息できる魚を除いた純海産魚の検査結果を以下に示します。
隣県では見つかっても福島産純海産魚からは見つからないセシウム
 ※1(1)(2)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは採取日
 図―1 純海産魚の検査結果

 図に示すように宮城、茨城、千葉県産ではセシウムが見つかっています。一方、福島県が検査した福島産純海産魚は厚生労働省や福島県の発表(1)(2)を数えると1,438件連続で検出限界未満(ND)です。海は繋がっているのに汚染源がある福島産からはセシウムが見つから無い等はおかしな話です。
 純海産魚等の福島産農水産物の出荷前検査は厚生労働省の発表(1)を見ると概ね福島県農林水産部に属する福島県農業総合センター(8)実施しています。中立性に疑問があります。
 福島産は他よりも低く出る出荷前検査で安全とされ出荷されます。


2.福島はイチゴの季節、汚染が酷い最大産地の検査結果はありません。
 福島を代表する春の果物にイチゴがあります(9)。福島県伊達市が福島最大の産地です(10)。同市では今、イチゴ狩りが楽しめます。伊達市はイチゴの季節です。以下に示します。
事故から12年以上過ぎて汚染されている福島  凡例
 ※1(12)(13)にて作成
 ※2 避難区域は(14)による。
 図-2 福島県伊達市

 図に示す様に、伊達市は旧避難地域に隣接し、事故から12年以上が過た今もICRPが公衆の被ばく限度とする年1ミリシーベルト(15)を超えた地域が広がっています。同市は、避難しなかった市町村の中で最も汚染が酷い市の一つです。以下に伊達市産イチゴの検査結果を示します。
検査結果が出て来ない伊達市産イチゴ
 ※(16)を引用
 図-3 伊達市産イチゴの検査結果

 図に示すように検査結果が出て来ません。それでも、福島県は福島産の安全を検査で安全を確認していると主張しています(17)。
 福島産は検査されていなくても、検査で「安全」とされ出荷されます。

3.上昇する福島県福島市産牛肉のセシウム
 福島県福島市産牛肉からセシウムが見つかったと発表がありました(18)。以下に検査結果を示します。
上昇する福島市産牛肉のセシウム
 ※1(2)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは採取日
 図―4 福島県福島市産牛肉の検査結果

 図に示しように上昇が続いています。福島産はセシウムが上昇する事があります。福島産を食べると被ばくリスクを負います。


<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 ・他より低く出る出荷前検査で「安全」とされ出荷される福島産
 ・検査していなくとも、検査で「安全」とされる福島産
 ・セシウムが突然に上昇する福島産
 これでは「福島産、食べて応援、あの世行き」です(19)。
 (=^・^=)は心配なので
  「買わない」「食べない」「出かけない」の「フクシマ3原則」
を決めています。でも、これって(=^・^=)だけでは無いようです。
 福島の春を代表する野菜にブロッコリーがあります(20)。福島県白河市あたりではブロッコリーの出荷が始まりました(21)。同市あたりのブロッコリーはおいしいとの事です(22)。福島県は福島産は「安全」だと主張しています(23)。でも、福島県白河市のスーパーのチラシに福島産ブロッコリーがありません。
他県産はあっても福島産ブロッコリーが無い福島県白河市のスーパーのチラシ
 ※(24)を引用
 図-5 福島産ブロッコリーが無い福島県白河市のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県白河市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。


 
―参考にさせて頂いたサイト様および引用した過去の記事―
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)農林水産物の緊急時環境放射線モニタリング結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)加工食品等の放射性物質検査について - 福島県ホームページ
(4)食品中の放射性物質の検査結果について
(5)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(5月16日発表)―福島産純海産魚は1,376件連続ND、隣県からはセシウム
(6)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(7)スズキ (魚) - Wikipedia
(8)農林水産部 - 福島県ホームページ
(9)旬果旬菜 | JA全農福島
(10)福島県[伊達市]の農作物 | 夏秋きゅうり さやえんどう 桃 すもも ニラ 柿 | 雑穀類, いも類, 米, 野菜, 果物 | 生産/収穫/作付面積 | 福島県と日本の中の順位 | 市町村 | ジャパンクロップス
(11)【公式】りょうぜん結|福島県伊達市霊山のいちご狩り
(12)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(令和4年9月1日~10月21日測定) 令和5年03月10日
(13)第13回原子力規制委員会 | 原子力規制委員会資料1 帰還困難区域の放射線防護対策について(特定復興再生拠点区域外における土地活用関連)【PDF:440KB
(14)避難区域の変遷について-解説- - 福島県ホームページ
(15)ICRP勧告(1990年)による個人の線量限度の考え (09-04-01-08) - ATOMICA -
(16)品目から探す | 福島県農林水産物・加工食品モニタリング情報⇒野菜⇒あ行⇒い⇒イチゴ、イチゴ(施設)、伊達市で検索
(17)水・食品等の放射性物質検査 - ふくしま復興ステーション - 福島県ホームページ
(18)(2)⇒令和5年5月22日公表:牛肉(R5年5月18日-5月19日採取分) [PDFファイル/111KB]
(19)めげ猫「タマ」の日記 福島産、食べて応援、あの世行き(2022年度)
(20)旬果旬菜 | JA全農福島
(21)トピックス | JA夢みなみ
(22)県南地方は、福島県のブロッコリー生産量の76%を占める fukushima.lg.jp
(23)福島県の食の安全の動画について - 福島県ホームページ
(24)白河昭和町店 | お店を探す | ヨークベニマル
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  1. 2023/05/24(水) 19:40:51|
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