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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

新型コロナまとめ(5月26日発表)―増加が続く―

 5月19日に5月8日~14日の新型コロナ定点観測数が発表になりました(2)。定点観測数は3.56で、先週に比べ35%増加し、推定でこの1週間で149万人が感染しました。岸田政権は感染拡大も5類移行を強行しました(3)。
 5月9日に5類に移行して(3)2回目の発表が5月26日にありました(2)。
  定点観測数は
   先週(5月8~14日) 2.63
   今週(5月15~21日)3.56
で、先週に比べ35%((3.56-2.63)÷2.63×100)増えました。5類に移行しましたが(3)、新型コロナは増え続けています。 
 以下に全感染者数と定点当たりの感染者数の相関を示します。
1定点あたりの観測数と感染者数の相関
 ※(1)(4)を集計
 図-1 1定点あたりの感染者数と全感染者数の相関

 図に示しように相関があり、1定点あたりの感染者数の41,292倍が全感染者数の推計値です。
 発表(2)では、5月15~21日の週の1定点当たりの感染者数は3.56で、総数は14.9万人です。
以上の方法で集計した新型コロナの週毎の感染者を示します。
 増加が続く新型コロナ
※(1)を集計
 図-2 週毎の感染者数

 図に示す様に増加が続いています。
 これまでの感染者数は、全数把握であった最後の発表(5)、2週の推計分もを加えると3,406万人です。日本の人口が12,384万人(6)なので28%(3,406万÷12,384万×100)が感染し
 東京都は、死亡者の感染診断日を発表していました(7)。感染から死亡までは、あるいは死亡から発表までも時間を要します。東京都の発表を見る限り、感染から死亡発表まで1ヵ月以上要する場合があります。発表は5月8日が最後なので、死亡が確定し発表されたのは3月までくらいです。日々の新規感染者数はその日の発表を見れば分かります。東京都の発表を集計すると、今年1月~3月で
  新規感染者発表数 349,271人
  うち死亡数        893人
で致死率は
 0.23%(893÷349,271×100)
です。この致死率で計算すると、20週に感染した方のうち
 344人(149万(感染者数)×0.23(推定致死率)÷100)
が亡くなる計算です。1日約50人が新型コロナで亡くなります。
 5月8日発表分までの集計で累積で74,528人です。7万人を超えています。2023年の死者数これまでに17,403人です。東日本大震災の死者・行方不明者の合計で18,423人(死者15,900人、行方不明2,523人)なので(8)、4年目のコロナ禍は、すでに東日本大震災並みの大災害です。
 たとえ新型コロナから生還しても後遺症が待っています。新薬の試験では参加者を新薬を投与するグループと本物の薬のように見える外見をしているが、薬として効く成分は入っていない偽薬(9)を投与するグループの二つに分けて両者を比較して薬の効能を調べます(10)。せきや倦怠感、味覚・嗅覚異常などの14症状のうち、いずれかの症状があると答えたのは、偽薬を投与した患者グループが26・3%だったと発表しました(11)。すなわち、新型コロナに感染した方の4人に1人は後遺症がでます。新型コロナは侮れない病気です。なお、新薬を投与したグループでの後遺症が出た方は14.5%でした。
 昨年初頭に検疫をすり抜け、オミクロン株が日本に侵入しました。在日米軍は検疫をしていません。そこからオミクロン株が流れ出したと言われています(12)。その後に岸田政権は、次々と新型コロナ対策を放棄しています。昨年6月1日には水際対策大幅緩和(13)、10月11日には全国旅行支援開始(14)、そして今年3月13日にはマスク着用の推奨を止めました(15)。そして5月8日新型コロナの5類移行(3)です。
 福島県は毎月の福島空港の利用者を発表しています(16)。コロナ禍前の19年(17)4月の利用者は25,092人でした。今年(2023年)4月の利用者は21,312人でコロナ禍前の同月の85%まで回復しました(21,312÷25,092×100)。沖縄県も毎月の入域観光客数を発表しています(18)。そこで、福島空港の利用者数と沖縄県の入域観光客数のコロナ禍前の割合を示します。
コロナ禍前寸前に戻った人出
 ※(17)(18)を集計
 図-3 コロナ禍前に対する人出で割合

 図に示す様に福島空港利用者も沖縄の入域観光客の割合も同じ傾向押し点しています。自粛が緩みコロナ禍前に人出に近づいていきました。岸田政権が新型コロナ対策を放棄するたびに自粛は緩んでいきました。
 マスク着用等の感染予防策は新型コロナだけでなくインフルエンザ予防にも有効です(19)。以下にインフルエンザの定点報告数を示します。
コロナ禍前を超えた今年のインフルエンザ
 ※(20)を集計
 図-4 インフルエンザ定点観測数

 図に示す様に、今年は急増し、コロナ禍前の2019年を超えました。普通は10週目になると減少するのですが(21)、今年は5月になっても収束しません。20週までの累積で
  2020年 559,402人
  2022年     460人
  2023年 614,069人
で、累積で2020年を超えました。
以下に都道府県別の累積の感染率と4回目ワクチン接種率の相関を示します。
 ワクチン接種率が低いと新型コロナ感染
※(5)(22)(23)を集計
 図-5 4回ワクチン接種率と累積の感染率の相関

 図に示すようにオミクロンワクチン接種率が高い都道府県ほど累積の感染率が低くなっています。ワクチンは有効です。
 以下にワクチンの累積接種人数を示します。
停滞したワクチン接種
※(22)を集計
 図-6 ワクチンの累積接種人数

 図に示すように停滞しています。岸田政権が次々に新型コロナ対策を放棄し、緊張感が無くなったようです。
 以下に12歳以下の子供のワクチン接種状況を示します。
進まない子供のワクチン接種
 ※(22)を集計
 図-7 子供のワクチン接種状況

 図に示す様に進んでいません。厚生労働省は年齢別の定点あたりの報告数を発表しています。20週(5月15~21日)の10代未満の報告数は0.55です(2)。既にこの41,992倍で感染者数が推計できます。すると感染者数は23,096人です。一方で10代未満の人口は11,083,000人です(24)。感染率は0.28%(23,096÷11,083,000×100)です。このように計算した、年代別の感染率を示します。
14歳以下で高いコロナ感染
 ※(2)(24)を集計
 図-8 年代別感染率

 図に示す様に14歳以下の子供の感染率が高くなっています。子供のワクチン接種が進みません。そして、子供の間で新型コロナが広がりました。
 新型コロナは5類に移行しましたが、性質は変わっていません。弱毒化も感染力の低下もしていません。これまでに東日本大震災を超える犠牲者を出しています。以下に岸田政権がオミクロン株の日本侵入を許した2022年以降の新規感染者数の推移をしめします。
 ※1(1)を集計
 ※2 5月8日以降は推計値
 ※3 水際対策緩和は(13)による。
 ※3 全国旅行支援は(14)による。
 ※4 マスクはマスク着用の推奨を止めるで(15)による
 ※5 5類は5類移行で(3)による。
 図-9 新型コロナ新規感染者数(2022年以降)
岸田政権の失政の後で増える新型コロナ

 図に示す様に岸田政権が新型コロナ対策を放棄するたびに感染が拡大に転じています。昨年末に7波が収束に向かいました。このまま減少が続けば新型コロナの収束も見えていました。ところが岸田政権は全国旅行支援を始めました(14)。そして、8波が始まりました。それでも今年3月に8波が落ち着いてきました。そしたら、岸田政権はマスク着用の推奨を止めました(15)。そして5類移行です。そしたら再び増加傾向に転じました。9波は始まっています。それでも岸田政権は5類移行を止めません。
 5類移行で(3)で、日々の発表が無くなり状況が読みにくくなりました。一方で、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長(73)は高い感染力があることから「まだ完全に普通の病気にはなっていない」と指摘し、コロナ5類移行後に警鐘を出しています(25)。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 マスク着用の推奨止めたり(15)、5類移行(3)したりと岸田政権は新型コロナへの警戒を止めさせようとしています。このGW、沖縄は観光客でにぎわいました(26)。以下に上位・下位5県の都道府県別定点観測数を示します。
ダントツに高い沖縄県の定点観測数
 ※(2)で作成
 図-10 都道府県別新型コロナ定点観測数(上位・下位5県)

 図に示す様に、沖縄がダントツです。沖縄に観光客が押し寄せコロナが広がりました。
 新型コロナは増加しています。それでも岸田政権はなにも対策を取りません。こんな政権では福島の皆様は不安だと思います。
 福島を代表する食材にトマトがあります(27)。年間を通して収穫されます(28)。福島県白河市は福島のトマトの主要な産地です(27)。白河のトマトは引き締まったコクのあります(29)。福島県は福島産は「安全」としています(30)。でも、福島県白河市近郊のスーパーのチラシには福島産トマトはありません。
他県産はあっても福島産トマトが無い福島県白河市近郊のスーパーのチラシ
 ※(34)を引用
 図―11 福島産トマトが無い福島県白河市近郊のスーパーのチラシ 

(=^・^=)も福島県白河市や近郊の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にさせて頂いたサイト様および引用した過去の記事-
(1)新型コロナウイルス感染症に関する報道発表資料(発生状況、検疫事例)|厚生労働省
(2)(1)⇒新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生状況等について
(3)新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行後の対応について|厚生労働省
(4)(1)⇒新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生状況等について[PDF形式:618KB]
(5)新型コロナウイルス感染症の現在の状況について(令和5年5月8日版)
(6)日本の人口、12年連続減の1億2384万人…コロナで減少幅は鈍化 : 政治 : ニュース : 読売新聞オンライン
(7)報道発表 東京都福祉保健局
(8)東日本大震災 - Wikipedia
(9)偽薬 - Wikipedia
(10)>二重盲検法 | 疫学用語の基礎知識
(11)コロナ後遺症、ゾコーバ服用で「割合減」…塩野義が研究結果発表 : 読売新聞
(12)[視点]沖縄の米軍基地と新型コロナウイルス感染症 | 東京保険医協会
(13)これまでの水際対策に係る新たな措置について|水際対策|厚生労働省水際対策強化に係る新たな措置(17)(令和4年5月31日更新)
(14)【受付開始】全国旅行支援の予約方法・全国旅行割適用条件は?各都道府県の条件・クーポン・終了情報などを徹底解説!| Trip.comブログ
(15)マスクの着用について|厚生労働省
(16)福島空港データ - 福島県ホームページ
(17)コロナ禍 - Wikipedia
(18)入域観光客数/沖縄県
(19)インフルエンザ・新型 コロナウイルスを予防 しよう! - 千葉市
(20)インフルエンザに関する報道発表資料 |厚生労働省
(21)インフルエンザの流行のピークはいつですか? |インフルエンザ
(22)新型コロナワクチンについて | 首相官邸ホームページ
(23)都道府県の人口一覧 - Wikipedia
(24)厚生労働省:平成20年人口動態統計月報年計(概数)の概況
(25)尾身氏、コロナ5類移行後に警鐘 「まだ普通の病気ではない」|47NEWS(よんななニュース):47都道府県52参加新聞社と共同通信のニュース・情報・速報を束ねた総合サイト
(26)ゴールデンウィーク終盤 那覇空港が観光客らで混雑 | TBS NEWS DIG
(27)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(28)旬果旬菜 | JA全農福島
(29)特産品 - しらかわ | JA夢みなみ
(30)福島県の食の安全の動画について - 福島県ホームページ
(31)イオン 福島店のチラシ・特売情報 | トクバイ
(32)イオン 白河西郷店のチラシ・特売情報 | トクバイ
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