新型コロナが2類から5類に移行しました。これまでは全数把握だったものが、定点あたりの報告数にたりました(1)。これまの全数把握と比較する意味でも、定点あたりの報告数から全体の感染者数を推計する必要がなります。(=^・^=)なり厚労省の発表を集計すと
全体の感染者数(推計値)=定点あたりの報告数×新型コロナ対応医療機関数×0.886
になりました。
新型コロナが2類から5類に移行しました。これまでは全数把握だったものが、定点あたりの報告数にたりました(1)。比較を可能にするためでしょうか?2022年10月3日から2023年5月7日までの1週間(月~日曜)の定点あたりの報告数を発表していました(2)。一方で5月7日までは、日々の感染者数を発表しています(3)。これを1週間毎に比較すれば、おおよその関係が分かります。以下に示します。

※(2)(3)を集計
図-1 定点あたりの報告数と感染者数の推移
図に示しように同じように推移しています。以下に相関を示します。

※(2)(3)を集計
図-2 定点当たりの報告数と感染者数の相関
図に示す様に高い相関があります。定点当たりの報告数の38,553倍が全感染者数となる解析結果です。定点当たりの報告数が全体の感染者数を推計する必要がなります。定点当たりの報告数は、
「一定の人口割合(例えば3万人に1医療機関)で定点として指定された医療機関(指定届出機関)。1週間の患者報告数を定点医療機関の数で割ったものを、定点あたりの報告数として集計しています。」
です(4)。すなわち、いくつかの医療機関を選び、選んだ医療機関で見た平均の感染者数です。全数は平均×サンプル数ですですから、全体の感染者数は新型コロナ対応医療機関数倍になりはずです。最新の厚労省の発表を見ると(6)、47,902機関で、少し少なめになっています。(=^・^=)なりに調べると新型コロナ対応医療機関は
2022年 7月20日 39,649(医療機関 39,192、地域外来検査センター 457)(7)
2022年10月 5日 41,063(医療機関 40,624、地域外来検査センター 439)(8)
2023年 5月24日 47,222(9)
2023年 5月31日 47,902(4)
で、増えています。
以下に定点あたりの報告数に対する全感染者数の倍率の推移を示します。

※(2)(3)を集計
図-3 定点当たりの報告数に対する全感染者数の倍率の推移
図に示す通り、定点当たりの報告数に対する全感染者数の割合は増加傾向にあります。厚生労働省の定点観測数は昨年10日3日から今年5月7日まで中間日は今年の1月19日です。昨年10月5日から今年5月24日までは231日、今年中間日の今年1月19日までは106日です。1月19日から5月24日までは125日です。すると1月19日のコロナ対応医療機関数は線形補間の考え(10)を使い計算しました。すると43,899倍です。実際の倍率はこれより少ない38,853倍です。
医療機関は大病院から僻地の診療所までさまがざまです。福島では総合病院もコロナ診療をしていますが(11)、週2日午前中しか診察しない大熊町診療所(12)実施しています。定点観測の対象が比較的大きな医療機関にかたよれば、倍率は対応医療機関数より小さくなります。実際の倍率が新型コロナ対応の医療機関数が補正値として入ります。法制地は
医療機関数 43,899件
倍率 38,853倍
で、補正値は0.886(38,853÷43,899)です。
全体の感染者数(推計値)=定点当たりの観測数×新型コロナ対応医療機関数×0.886
で、全体の感染者数を推計できます。
もう一つのアプローチの方法は都道府県別の倍率と医療機関を比較する方法です。都道府県の新型コロナ対応医療機関数は最大の東京都の5,243機関から最小の沖縄県の302機関までまちまちです。以下に昨年10月3日~今年5月7までの累積の感染者数と定点当たりの報告数の合計×医療機関数の相関を示します。

※1(1)(2)(8)(9)を都道府県別に集計
※2 医療医機関数は(8)(9)より1月19日時点に線形補間を求めた。
図-4 定点当たりの報告数×医療機関数と感染者数の相関
図に示す様に高い相関があります。そして補正値は0.906です。従前の求めた補正値0.886ほぼ同じです。この辺が定点あたりの報告数×医療機関数対する補正値です。
今後、(=^・^=)は定点当たりの報告数、医療機関数から求めた全感染者数(推計値)で記事を書く予定にしています。どちらで求めた補正値を使う必要があり、(=^・^=)は0.886を使う事にしました。すなわち
全体の感染者数(推計値)=定点観測数×新型コロナ対応医療機関数×0.886
で、全体の感染者数を推計できます。これで、従前との比較ができます。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
全数を推計することは、比較する意味では極めて有効です。以下に週毎の感染者数を示します。

※1(1)を集計。
※2 5月8日以降は本文記載の方法によるの推計値
図-5 週毎の感染者数
図に示す様に感染者が増え続けていることが分かります。また、そこそこの連続性があります。
共同通信は、5月22~28日の都道府県別の感染者数について
「都道府県別で定点当たりの感染者数が多かったのは、沖縄10.35人、岩手5.97人、山梨5.78人。少なかったのは島根1.47人、香川1.60人、滋賀1.77人など。」
と報じていました。沖縄県がダントツ一位です。以下に人口10万人当たりの上位・下位3県の新型コロナ対応医療機関数を示す増す。

※(6)(14)を集計
図-6 人口10万人当たりの新型コロナ対応医療機関数
図に示す様に都道府県で大きき異なります。沖縄はもっとも少なく、必然的に少ない医療機関に患者が集まり定点観測数が多くなります。以下に同時期の推計の感染率の上位・下位4県を示します。

※(6)(14)(15)を集計
図-7 都道府県別感染率(2023年第21週(5月22日~5月28日))
図に示す様にトップは沖縄県でなく山梨県です。山梨はまもなく果物狩りの季節ですが(16)、止めた方がよいかもしれません。
全感染者数を定点あたりの報告数から推計しないと都道府県別の感染状況を比較や、従前との連続性が見れません。でも、岸田政権は推計値を出しません。新型コロナの感染状況を見えなくしています。こんな政権では福島の皆様は不安だと思います。
福島を代表する野菜にキュウリがあります(17)。6月になり福島はキュウリの季節となりました(18)。福島県会津若松市あたりのキュウリは甘みと食感が最高です(19)。福島県は「フクシマ産」の安全を主張しています(20)。でも、福島県会津若松市のスーパーのチラシには福島産キュウリはありません。

※(21)を引用
図-8 福島産キュウリが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ
(=^・^=)も福島県会津若松市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行後の対応について|厚生労働省(2)
新型コロナウイルスに関する受診・相談センター/外来対応医療機関等|厚生労働省⇒(参考)定点医療機関合計報告数と定点当たり報告数(令和4年10月3日~令和5年5月7日の週次データ)[Excel形式:9,502KB]
(3)
新型コロナウイルス感染症に関する報道発表資料(発生状況等)|厚生労働省(4)
感染症発生動向調査とは|大阪府感染症情報センター(6)(5)⇒
都道府県別 外来対応医療機関の指定状況(2023年5月31日時点)(7)
④-1 都道府県別 診療・検査医療機関等設置数(8)
④-1 都道府県別 診療・検査医療機関等設置数(9)
都道府県別 外来対応医療機関の指定状況(2023年5月24日時点)(10)
線形補間の計算式と近似誤差 | 高校数学の美しい物語(11)
町診療所が開所しました - 大熊町公式ホームページ(13)
新型コロナ前週比1.02倍 厚労省「引き続き注視」|47NEWS(よんななニュース)(14)
都道府県の人口一覧 - Wikipedia(15)
新型コロナウイルス感染症に関する報道発表資料(発生状況等)2023年6月~|厚生労働省⇒
2023年6月2日 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生状況等について[PDF形式:1,110KB](16)
フルーツ/富士の国やまなし観光ネット 山梨県公式観光情報(17)
ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ(18)
特産品を知る | JAふくしま未来について | JAふくしま未来(19)
きゅうり | JA会津よつば(20)
福島県の食の安全の動画について - 福島県ホームページ(21)
>MEGAドン・キホーテUNY 会津若松店の店舗情報・WEBチラシ|驚安の殿堂 ドン・キホーテ
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- 2023/06/08(木) 19:43:49|
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