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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

食品中の放射性セシウム検査のまとめ(9月12日発表)―岩手・宮城県産ブリからセシウム、福島産は290件連続ND―

 食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)(3)。9月1日までの検査結果が9月12日に11日遅れで発表になりました(4)。まとめて見ましたので、お買い物の参考に頂ければ幸いです。前回に続き(5)セシウム混入食品が見つかりました。しかも基準超です。事故から12年半ですが、セシウム汚染食品が見つかり続けています。なお、基準値は(6)を参照ください。牛肉を除く厚労省発表分の検査結果の概要は以下の通りです。
  ①検査数 296件中5件の基準超え
  ②平均は1キログラム当た7ベクレル、最大360ベクレル(福島県産イノシシ)。
 厚生労働省や福島県の発表(1)(2)を解析すると
 ・福島産海産魚は1,165件連続ND,隣県ではセシウム
 ・福島では露地栽培キュウリの季節、汚染が酷い産地の検査結果はありません。
 ・上昇する福島県矢吹町産クリのセシウム
等の特徴があり、福島産は「安全」とは言えません。

1.岩手・宮城県産ブリからセシウム、福島産は1,165件連続ND
 岩手および宮城県産ブリからセシウムが見つかったと発表がありました(7)。以下に検査結果を示します。
隣県では見つかっても福島産ブリからは見つからないセシウム
 ※1(1)(2)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは採取日
 図―1 ブリの検査結果

 図に示すように岩手、宮城県産だけでなく、茨城、千葉県産からセシウムが見つかっています。一方で福島県が検査した福島県産ブリは厚生労働省や福島県の発表(1)(2)を数えると290件連続で検出限界未満(ND)です。海は繋がっているのに、他では見つかっても、汚染源がある福島産からはセシウムが見つから無い等はおかしな話です。ブリ等の福島産農水産物の出荷前検査は厚生労働省の発表(1)を見ると概ね福島県農林水産部に属する福島県農業総合センター(8)実施しています。中立性に疑問があります。
 福島産は他よりも低く出る出荷前検査で安全とされ出荷されます。

2.福島では露地栽培キュウリの季節、汚染が酷い産地の検査結果はありません。 
 福島を代表する野菜にキュウリがあります。伊達市、二本松市、須賀川市が主要な産地です(9)。以下に示します。
汚染が酷い伊達市、二本松市、須賀川市  凡例
 ※1(10)(11)にて作成
 ※2 避難区域は(12)による。
 図-2 福島産キュウリの主要産地

 図に示す様に、旧避難地域に隣接し、12年以上が過た今もICRPが公衆の被ばく限度とする年1ミリシーベルト(13)を超えた地域が広がっています。福島のキュウリは避難しなかった場所としては最も汚染が酷い地で作られています。主力は露地栽培です(14)(15)。今年も出荷が始まっています。検査結果を以下に示します。
 検査結果が出て来ない伊達、二本松、須賀川市産キュウリ
※(16)を引用
 図-3 伊達市、二本松市、須賀川市産キュウリの検査結果

 図に示すように検査結果が出て来ません。福島県は汚染が酷い主要産地の検査をしていません。それでも、福島県は福島産の安全を検査で安全を確認していると主張しています(17)。
 福島産は検査されていなくても、検査で「安全」とされ出荷されます。

3.上昇する福島県矢吹町産クリのセシウム
 福島県矢吹町産クリからセシウムが見つかったと発表がありました(18)。以下に検査結果を示します。
上昇する矢吹町産クリのセシウム
 ※1(1)(2)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは収穫日
 図-4 福島県矢吹町産クリの検査結果

 図に示す様に事故後は減少し、いったんは検出限界未満(ND)になったのですが、再び上昇です。福島産にはセシウムが上昇する事があります。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 ・他より低く出る出荷前検査で「安全」とされ出荷される福島産
 ・検査していなくとも、検査で「安全」とされる福島産
 ・セシウムが上昇する福島産
 これでは「福島産、食べて応援、あの世行き」です(19)。
 (=^・^=)は心配なので
  「買わない」「食べない」「出かけない」の「フクシマ3原則」
を決めています。でも、これって(=^・^=)だけでは無いようです。
 福島県に水揚げされる魚のなかで、年間の水揚げ額が最も高いのがカツオです。福島県のいわき市小名浜港は全国主要43港のなかでも水揚げ額で上位を誇ります(20)。今年も初ガツオの水揚げがりました(21)。汚染水の海洋放出が行われましたが(22)、福島県は福島産は安全だと主張しています(23)。でも、福島県いわき市小名浜のスーパーのチラシには福島産カツオはありません。
 他県産はあっても福島産カツオが無い福島県いわき市小名浜のスーパーのチラシ
※(24)を引用
 図―5 福島県産カツオが無い福島県いわき市小名浜のスーパーのチラシ


―参考にさせて頂いたサイト様および引用した過去の記事―
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)農林水産物の緊急時環境放射線モニタリング結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)加工食品等の放射性物質検査について - 福島県ホームページ
(4)食品中の放射性物質の検査結果について|厚生労働省
(5)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(9月5日発表)―福島産海産魚は1,148件連続ND,隣県ではセシウム―
(6)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(7)(4)⇒2 緊急時モニタリング又は福島県の検査結果⇒検査結果[111KB]⇒No16、21、22、27、510
(8)農林水産部 - 福島県ホームページ
(9)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(10)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(令和4年9月1日~10月21日測定) 令和5年03月10日
(11)第13回原子力規制委員会 | 原子力規制委員会資料1 帰還困難区域の放射線防護対策について(特定復興再生拠点区域外における土地活用関連)【PDF:440KB
(12)避難区域の変遷について-解説- - 福島県ホームページ
(13)ICRP勧告(1990年)による個人の線量限度の考え (09-04-01-08) - ATOMICA -
(14)特産品を知る | JAふくしま未来について | JAふくしま未来
(15)トピックス | JA夢みなみ
(16)品目から探す | 福島県農林水産物・加工食品モニタリング情報⇒野菜⇒か行⇒か⇒キュウリおよび伊達市、二本松市、須賀川市で検索
(17)水・食品等の放射性物質検査 - ふくしま復興ステーション - 福島県ホームページ
(18)(2)⇒令和5年9月8日公表:野菜・果実(R5年9月1日-9月5日採取分) [PDFファイル/80KB]⇒No14
(19)めげ猫「タマ」の日記 福島産、食べて応援、あの世行き(2022年度)
(20)小名浜のカツオ|福島県|全国のプライドフィッシュ|プライドフィッシュ
(21)【動画あり】初夏の味覚、輝く青 福島県いわき市の小名浜港 カツオ今季初水揚げ | 福島民報
(22)ニュースリリース - 廃炉プロジェクト|公表資料|東京電力ホールディングス株式会社⇒2023年9月⇒2023年9月11日 福島第一原子力発電所 測定・確認用設備のタンクB群からの放出完了について(第1回放出)(523KB)
(23)福島県の食の安全の動画について - 福島県ホームページ
(24)>マルト SC君ヶ塚店のチラシ・特売情報 | トクバイ

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  1. 2023/09/13(水) 19:40:55|
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