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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

食品中の放射性セシウム検査のまとめ(9月19日発表)―今年の福島産米はセシウム入り―

 食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)(3)。9月8日までの検査結果が9月19日に11日遅れで発表になりました(4)。まとめて見ましたので、お買い物の参考に頂ければ幸いです。前回に続き(5)基準値(6)を超えるセシウムを含むセシウム汚染食品が見つかっています。事故から12年半ですが、セシウム汚染食品が見つかり続けています。牛肉を除く厚労省発表分の検査結果の概要は以下の通りです。
  ①検査数 368件中10件の基準超え
  ②平均は1キログラム当た10.1ベクレル、最大420ベクレル(群馬県産クマ)。
 厚生労働省や福島県の発表(1)(2)を解析すると
 ・今年の福島産米はセシウム入り
 ・茨城産ミギガレイからセシウム、福島産は887連続(ND)
 ・福島はリンゴの季節。汚染が酷い最大産地の検査結果はありません
等の特徴があり、福島産は「安全」とは言えません

1.今年の福島産米はセシウム入り
 福島県本宮市産米からセシウムが見つかったと発表がありました(7)。以下に検査結果を示します。
セシウム入りが確認された福島産米
 ※1(1)(2)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは収穫日
 図-1 福島県本宮市産米の検査結果

 図に示す様に、2021、2022年産米は検出限界未満(ND)ですが、今年(2023年)はセシウム入りです。福島産にはセシウムが上昇する物があります。今年の福島産米を食べると被ばくリスクを負います。

2.茨城産ミギガレイからセシウム、福島産は887連続(ND)
 茨城県産ミギガレイからセシウムが見つかったと発表がありました(8)。以下に検査結果を示します。
隣県では見つかっても福島産ミギガレイからは見つからないセシウム
 ※1(1)(2)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは採取日
 図―2 ミギガレイの検査結果

 図に示すように茨城県産だけでなく、宮城県産からセシウムが見つかっています。一方で福島県が検査した福島県産ミギガレイは厚生労働省や福島県の発表(1)(2)を数えると887件連続で検出限界未満(ND)です。
 岩手県産ブリからセシウムが見つかったと発表がありました(9)。以下に検査結果を示します。
隣県では見つかっても福島産ブリからは見つからないセシウム
 ※1(1)(2)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 日付けは採取日
 図―3 ブリの検査結果

 図に示すように岩手県産だけでなく、宮城、茨城、千葉県産からセシウムが見つかっています。一方で福島県が検査した福島県産ブリは厚生労働省や福島県の発表(1)(2)を数えると292件連続で検出限界未満(ND)です。
 海は繋がっているのに、他では見つかっても、汚染源がある福島産からはセシウムが見つから無い等はおかしな話です。ミギガレイ、ブリ等の福島産農水産物の出荷前検査は厚生労働省の発表(1)を見ると概ね福島県農林水産部に属する福島県農業総合センター(10)実施しています。中立性に疑問があります。
 福島産は他よりも低く出る出荷前検査で安全とされ出荷されます。


3.福島はリンゴの季節。汚染が酷い最大産地の検査結果はありません。 
 福島を代表するくだものにリンゴがあります。9月となり季節になりました(11)。福島県福島市は最大のリンゴの産地です(12)。以下に示します。
事故から12年過ぎて汚染されている福島凡例 
 ※1(13)(14)にて作成
 ※2 旧避難区域は(15)による。
 図-4 福島県福島市

 図に示す様に、旧避難地域に隣接し、12年半が過た今もICRPが公衆の被ばく限度とする年1ミリシーベルト(16)を超えた地域が広がっています。福島市産リンゴの検査結果を以下に示します。
検査結果が出て来ない福島市産リンゴ
 ※(17)を引用
 図-5 福島県福島産リンゴ検査結果

 図に示すように検査結果が出て来ません。福島県は汚染が酷い主要産地の検査をしていません。それでも、福島県は福島産の安全を検査で安全を確認していると主張しています(18)。
 福島産は検査されていなくても、検査で「安全」とされ出荷されます。


<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 ・セシウム入りの福島産米
 ・他より低く出る出荷前検査で「安全」とされ出荷される福島産
 ・検査していなくとも、検査で「安全」とされる福島産
 これでは「福島産、食べて応援、あの世行き」です(19)。
 (=^・^=)は心配なので
  「買わない」「食べない」「出かけない」の「フクシマ3原則」
を決めています。でも、これって(=^・^=)だけでは無いようです。
 福島県鏡石町では今年も田んぼアートが実施されています(20)。同町では1年で4,520トンのお米収穫されます(21)。同町は人口約1.2万人の町なので(22)、町民が食べるには十分な量です。同町あたりのお米はおいしいとの事です(23)。福島県は福島産は「安全」だと主張しています(24)。でも、福島県鏡石町スーパーのチラシには福島産米はありません。
他県産はあっても福島産米が無い福島県鏡石町のスーパーのチラシ
 ※(25)を引用
 図―5 福島産米が無い福島県鏡石町のスーパーのチラシ 


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)農林水産物の緊急時環境放射線モニタリング結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)加工食品等の放射性物質検査について - 福島県ホームページ
(4)食品中の放射性物質の検査結果について(1359報)
(5)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(9月12日発表)―岩手・宮城県産ブリからセシウム、福島産は290件連続ND―
(6)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(7)(2)⇒令和5年9月14日公表:玄米(R5年9月10日-9月13日採取分) [PDFファイル/79KB]⇒No1
(8)(4)⇒1 自治体の検査結果⇒検査結果[80KB]⇒No280
(9)(4)⇒1 自治体の検査結果⇒検査結果[80KB]⇒No23
(10)農林水産部 - 福島県ホームページ
(11)くだもの図鑑 – くだもの消費拡大委員会
(12)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(令和4年9月1日~10月21日測定) 令和5年03月10日
(13)第13回原子力規制委員会 | 原子力規制委員会資料1 帰還困難区域の放射線防護対策について(特定復興再生拠点区域外における土地活用関連)【PDF:440KB
(14)避難区域の変遷について-解説- - 福島県ホームページ
(15)福島県[福島市]の農作物 | 梨 桃 きゅうり 夏秋きゅうり りんご 西洋なし | 雑穀類, いも類, 米, 野菜, 果物 | 生産/収穫/作付面積 | 福島県と日本の中の順位 | 市町村 | ジャパンクロップス
(16)ICRP勧告(1990年)による個人の線量限度の考え (09-04-01-08) - ATOMICA -
(17)品目から探す | 福島県農林水産物・加工食品モニタリング情報⇒果物⇒ら行⇒り⇒リンゴおよび福島市で検索
(18)水・食品等の放射性物質検査 - ふくしま復興ステーション - 福島県ホームページ
(19)めげ猫「タマ」の日記 福島産、食べて応援、あの世行き(2022年度)
(20)かがみいし2023田んぼアート | 鏡石町公式ホームページ[福島県]
(21)福島県岩瀬郡[鏡石町]の農作物 | 夏秋きゅうり | 雑穀類, いも類, 米, 野菜, 果物 | 生産/収穫/作付面積 | 福島県と日本の中の順位 | 市町村 | ジャパンクロップス
(22)鏡石町公式ホームページ[福島県]
(23)特産品 - すかがわ岩瀬 | JA夢みなみ
(24)福島県の食の安全の動画について - 福島県ホームページ
(25)鏡石店 – イオンスーパーセンター公式ウェブサイト
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テーマ:どうでもいい報告 - ジャンル:日記

  1. 2023/09/20(水) 19:41:25|
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