9月22日に9月11日~18日の新型コロナ定点観測数が発表になりました(1)。(=^・^=)が従前に示した定点観測数と対応医療機関数からの推計値(2)は
36週(9月4日~10日) 86.8万人
37週(9月11日~17日)75.6万人
高止まりです。9月20日に秋のワクチン接種が始まりました(3)。多くの方がワクチンを打てば新型コロナは収束します。
5月8日に5類に移行して(4)18回目の発表が9月22日にありました(1)。定点観測数は
36週(9月4日~10日) 20.19(1)
37週(9月11日~17日)17.54(5)
です。これを対応医療機関数(6)を考慮し、(=^・^=)が従前に示した方法で(2)で、全感染者数を推計すると
35週(8月28日~9月3日)87.9万人
36週(9月4日~10日) 75.6万人
高止まりです。5類に移行しましたが(4)、新型コロナは収まっていません。

※1(6)(7)を集計
※2 定点観測数、対応医療機関数からの推計方法は(3)による。
図-1 週毎の感染者数
図に示しように、増加が続いています。第9波の収束が見込めません。これまでの感染者数は、全数把握であった最後の発表(8)に、19回の推計分もを加えると4,214万人で、4千万人を超えました。日本の人口が12,384万人(9)なので34%(4,214万÷12,384万×100)が感染を経験しています。
6月中の新型コロナによる死亡者が1,528人と発表がありました(11)今年の1~4月の死者は厚生労働省の発表(12)(13)から計算すると16,602人です。これに5月以降の発表(10)を合計すると今年前半の死者は19,497人です。東日本大震災の死者・行方不明者の合計で18,423人(死者15,900人、行方不明2,523人)なので(14)、今年前半のコロナ禍は東日本大震災以上の災害です。
たとえ新型コロナから生還しても後遺症が待っています。新薬の試験では参加者を新薬を投与するグループと本物の薬のように見える外見をしているが、薬として効く成分は入っていない偽薬(15)を投与するグループの二つに分けて両者を比較して薬の効能を調べます(16)。せきや倦怠感、味覚・嗅覚異常などの14症状のうち、いずれかの症状があると答えたのは、偽薬を投与した患者グループが26・3%だったと発表しました(17)。すなわち、新型コロナに感染した方の4人に1人は後遺症がでます。新型コロナは侮れない病気です。なお、新薬を投与したグループでの後遺症が出た方は14.5%でした。
昨年初頭に検疫をすり抜け、オミクロン株が日本に侵入しました。在日米軍は検疫をしていません。そこからオミクロン株が流れ出したと言われています(18)。その後に岸田政権は、次々と新型コロナ対策を放棄しています。昨年6月1日には水際対策大幅緩和(19)、10月11日には全国旅行支援開始(20)、そして今年3月13日にはマスク着用の推奨を止めました(21)。そして5月8日新型コロナの5類移行(4)です。
福島県は毎月の福島空港の利用者を発表しています(22)。コロナ禍前の19年(23)7月の利用者は22,789人でした。今年(2023年)7月の利用者は16,008人でコロナ禍前の同月の70%まで回復しました(16,008÷22,789×100)。沖縄県も毎月の入域観光客数を発表しています(24)。そこで、福島空港の利用者数と沖縄県の入域観光客数のコロナ禍前の割合を示します。

※(22)(24)を集計
図-2 コロナ禍前に対する人出で割合
図に示す様に福島空港利用者も沖縄の入域観光客の割合も同じ傾向押し点しています。自粛が緩みコロナ禍前に人出に近づいていきました。
マスク着用等の感染予防策は新型コロナだけでなくインフルエンザ予防にも有効です(25)。以下にインフルエンザの定点報告数を示します。

※(26)を集計
図-3 インフルエンザ定点観測数
図に示す様に、今シーズン(2023/24)はコロナ禍(27)前を超えました37週までの累積で
コロナ禍前(2019/20シーズン) 9,551人
昨シーズン(2022/23シーズン) 144人
今シーズン(2023/24シーズン)56,776人
で、コロナ禍前を大きく超えています。増加の原因はいろいろあるとは思いますが、新型コロナが5類に移行したために、緩みが出でて、感染対策がおろそかになったのも原因の一つです(28)。
以下に都道府県別の累積の感染率と4回目ワクチン接種率の相関を示します。

※1(6)(7)(8)(29)(30)を集計
※2 累積感染率は5月8日以降は定点観測数から推計
図-4 4回ワクチン接種率と累積の感染率の相関
図に示すようにワクチン接種率が高い都道府県ほど累積の感染率が低くなっています。ワクチンは有効です。
以下にワクチンの累積接種人数を示します。

※(29)を集計
図-5 ワクチンの累積接種人数
図に示すように停滞しています。岸田政権が次々に新型コロナ対策を放棄し、緊張感が無くなったようです。
以下に11歳以下の子供のワクチン接種状況を示します。

※(29)を集計
図-6 子供のワクチン接種状況
図に示す様に進んでいません。厚生労働省は年齢別の定点あたりの報告数を発表しています。37週の10代未満の報告数は3.99です(1)。従前に記事にした手法(2)で、感染者数を推計すると174,584人です。一方で10代未満の人口は11,083,000人です(30)。感染率は1.6%(174,584÷11,083,000×100)です。このように計算した、年代別の感染率を示します。

※(1)(6)(28)を集計
図-7 年代別感染率
図に示す様に14歳以下で感染率が高くなっています。以下に先回発表に対する増減率を示します。

※(1)(6)を集計
図-8 年代別増減率
多くの年代で減少していますが10代は増加しています。夏休みが明けて子供達が学校に戻り、感染が拡大しています。学級閉鎖などが行われている保育園、幼稚園、小中学校は
34週 2ヵ所
35週 107ヵ所
36週 793ヵ所
37週 1,625ヵ所
で急増しています(26)。
新型コロナは5類に移行しましたが、性質は変わっていません。弱毒化も感染力の低下もしていません。今年前半だけで東日本大震災を超える犠牲者を出しています。以下に岸田政権がオミクロン株の日本侵入を許した2022年以降の新規感染者数の推移を示します。

※1(6)を集計
※2 5月8日以降は推計値
※3 水際対策緩和は(19)による。
※4 全国旅行支援は(20)による。
※5 マスクはマスク着用の推奨を止めるで(21)による
※6 5類は5類移行で(4)による。
図-9 新型コロナ新規感染者数(2022年以降)
図に示す様に岸田政権が新型コロナ対策を放棄するたびに感染が拡大に転じています。昨年末に7波が収束に向かいました。このまま減少が続けば新型コロナの収束も見えていました。ところが岸田政権は全国旅行支援を始めました(20)。そして、8波が始まりました。それでも今年3月に8波が落ち着いてきました。そしたら、岸田政権はマスク着用の推奨を止めました(21)。そして5類移行です。そしたら再び増加傾向に転じました。9波は始まっています。それでも岸田政権は5類移行を止めません。
5類移行で(4)で、日々の発表が無くなり状況が読みにくくなりました。一方で、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂前会長(73)は高い感染力があることから「まだ完全に普通の病気にはなっていない」と指摘し、コロナ5類移行後に警鐘を出しています(31)。
以下に上位下位4道県の感染率を示します。

※(1)(3)(6)(32)
図-10 都道府県別感染率(推計値)
図に示す様に、都道府県でことなります。いよいよ、秋の行楽シーズンです。お出かけを考える方も多いと思います。感染率の高い道県にお出かけする方は特に注意してください。
図-1に示す様に5類移行後、増加が続いています。オミクロン株派生型「XBB・1・5」に対応した改良型ワクチンの無料の秋接種が9月20日、始まりました(3)。図-4に示す様に、ワクチンを接種すると60%ほど、コロナ感染が減っています。仮に全員が接種したとすれば61%の方が、免疫を持つことになります。すでに34%の方が感染してるので、合計で94%の方が免疫を持つことになります。新型コロナは89%の方が免疫をもてば感染が収束に向かいます(33)。95%はこれを超えています。多くの方がワクチンを接種すれば、新型コロナは収束に向かいます。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
ワクチンの秋接種がはじまりました(3)。この機会にワクチン接種を検討してみてはいかがでしょうか?また、マスク、手洗い、換気などの基礎的な感染対策もお勧めします。また、ライブハウスや接待を伴う飲食店などの感染リスクの高い場所はなるべく避けるべきと思います。
結核は2類ですが(34)、結核を恐れ自粛する方はいないと思います。結核が厳格に管理され流行していないので、誰も気にしません。一方で岸田政権は新型コロナは2類に移行し、見えにくくしました。そして、2類移行後に図-1に示す様に急増しています。こんな政権では福島の皆様は不安だとおもいます。
福島を代表するくだものにブドウがあります。9月に入りシーズンです(35)。福島のブドウは濃厚な甘さで果汁たっぷり、さわやかな酸味が効いたバランスの良さが特徴です。種無しで食べやすさも魅力の一つです(36)。福島市は福島最大のブドウの産地です(37)。福島県は福島産は「安全」だと主張しています(38)。でも、福島県福島市のスーパーのチラシには福島産ブドウはありません。

※(39)を引用
図―11 福島産ブドウが無い福島県福島市のスーパーのチラシ
(=^・^=)も福島県福島市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません
―参考にさせて頂いたサイト様および引用した過去の記事-
(1)
新型コロナウイルス感染症に関する報道発表資料(発生状況等)2023年6月~|厚生労働省⇒
2023年 9月22日 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生状況等について[904KB](2)
めげ猫「タマ」の日記 新型コロナ・定点当たりの報告数から全体数を推計する(3)
〔追加接種〕令和5年秋開始接種についてのお知らせ|厚生労働省(4)
新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行後の対応について|厚生労働省(5)
新型コロナウイルス感染症に関する報道発表資料(発生状況等)2023年6月~|厚生労働省⇒
2023年 9月 8日 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生状況等について[877KB](6)
新型コロナウイルスに関する受診・相談センター/外来対応医療機関等|厚生労働省⇒
都道府県別 外来対応医療機関の指定状況(2023年9月13日時点)[37KB](7)
新型コロナウイルス感染症に関する報道発表資料(発生状況等)|厚生労働省(8)
新型コロナウイルス感染症の現在の状況について(令和5年5月8日版)(9)
日本の人口、12年連続減の1億2384万人…コロナで減少幅は鈍化 : 政治 : ニュース : 読売新聞オンライン(10)
死亡診断書(死体検案書)の情報を用いたCOVID-19関連死亡数の分析|厚生労働省(11)(10)⇒
死亡診断書(死体検案書)の情報を用いたCOVID-19関連死亡数の分析(令和5年6月)[618KB](12)
新型コロナウイルス感染症の現在の状況について(令和5年1月1日版)(13)
新型コロナウイルス感染症の現在の状況について(令和5年5月1日版)(14)
東日本大震災 - Wikipedia(15)
偽薬 - Wikipedia(16)
>二重盲検法 | 疫学用語の基礎知識(17)
コロナ後遺症、ゾコーバ服用で「割合減」…塩野義が研究結果発表 : 読売新聞(18)
[視点]沖縄の米軍基地と新型コロナウイルス感染症 | 東京保険医協会(19)
これまでの水際対策に係る新たな措置について|水際対策|厚生労働省⇒
水際対策強化に係る新たな措置(17)(令和4年5月31日更新)(20)
【受付開始】全国旅行支援の予約方法・全国旅行割適用条件は?各都道府県の条件・クーポン・終了情報などを徹底解説!| Trip.comブログ(21)
マスクの着用について|厚生労働省(22)
福島空港データ - 福島県ホームページ(23)
コロナ禍 - Wikipedia(24)
入域観光客数/沖縄県(25)
インフルエンザ・新型 コロナウイルスを予防 しよう! - 千葉市(26)
インフルエンザに関する報道発表資料 |厚生労働省(27)
コロナ禍 - Wikipedia(28)
季節外れのインフルエンザが流行 原因は…「新型コロナ5類移行の緩みも…」 鳥取県・島根県(29)
新型コロナワクチンについて | 首相官邸ホームページ(30)
厚生労働省:平成20年人口動態統計月報年計(概数)の概況(31)
尾身氏、コロナ5類移行後に警鐘 「まだ普通の病気ではない」|47NEWS(よんななニュース):47都道府県52参加新聞社と共同通信のニュース・情報・速報を束ねた総合サイト(32)
都道府県の人口一覧 - Wikipedia(33)
感染症発生届Navi(34)
くだもの図鑑 – くだもの消費拡大委員会(35)
特産品を知る | JAふくしま未来について | JAふくしま未来(38)
>福島県[福島市]の農作物 | 梨 桃 きゅうり 夏秋きゅうり りんご 西洋なし | 雑穀類, いも類, 米, 野菜, 果物 | 生産/収穫/作付面積 | 福島県と日本の中の順位 | 市町村 | ジャパンクロップス(37)
福島県の食の安全の動画について - 福島県ホームページ(38)
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