食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)(3)。9月15日までの検査結果が9月26日に11日遅れで発表になりました(4)。まとめて見ましたので、お買い物の参考に頂ければ幸いです。前回に続き(5)基準値(6)を超えるセシウムを含むセシウム汚染食品が見つかっています。しかも市場からです。事故から12年半ですが、セシウム汚染食品の市場流出が止まりません。牛肉を除く厚労省発表分の検査結果の概要は以下の通りです。
①検査数 136件中1件の基準超え
②平均は1キログラム当た1ベクレル、最大130ベクレル(岩手県産コウタケ)。
厚生労働省や福島県の発表(1)(2)を解析すると
・セシウム汚染食品の市場流出を12日間秘匿する岸田政権
・茨城産ミギガレイからセシウム、福島産は887連続(ND)
・福島県伊達市でリンゴの出荷が始まる。検査結果はありません。
・福島産玄ソバから事故後最高のセシウム
等の特徴があり、福島産は「安全」とは言えません
1.セシウム汚染食品の市場流出を12日間秘匿する岸田政権
市場で売られていた岩手県産コウタケから基準値の1キログラム当たり100ベクレルを超える同130ベクレルのセシウムが見つかったと発表がありました。検査は9月11日に終わっていたのですが(7)、発表されたのは12日後の9月26日です。この間に知らずに食べて被ばくした方がいそうです。岸田政権はセシウム汚染食品の市場流出がみつかっても、しばらく秘匿します。
2.福島産海産魚は1,312件連続ND,隣県ではセシウム
以下に2023年度の海産魚の検査結果を示します。

※1(1)(2)を集計
※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
※3 日付けは採取日
図―1 海産魚の検査結果
図に示すように青森、宮城、茨城、千葉県産からセシウムが見つかっています。一方で福島県が検査した福島県産海産魚は厚生労働省や福島県の発表(1)(2)を数えると1,312件連続で検出限界未満(ND)です。一方で、宮城県、茨城県、千葉県産からは見つかっています。
海は繋がっているのに、他では見つかっても、汚染源がある福島産からはセシウムが見つから無い等はおかしな話です。海産魚等の福島産農水産物の出荷前検査は厚生労働省の発表(1)を見ると概ね福島県農林水産部に属する福島県農業総合センター(8)実施しています。中立性に疑問があります。
福島産は他よりも低く出る出荷前検査で安全とされ出荷されます。
2.福島県伊達市でリンゴの出荷が始まる。検査結果がありません。
福島を代表するくだものにリンゴがあります(9)。福島県伊達市は福島県2位のリンゴの産地です(10)。今年も出荷が始まりました(11)。以下に示します。
※1(12)(13)にて作成
※2 旧避難区域は(14)による。
図-2 福島県伊達市
図に示す様に、旧避難地域に隣接し、12年半が過た今もICRPが公衆の被ばく限度とする年1ミリシーベルト(15)を超えた地域が広がっています。同市はあとで放射線量が高いことが判明し特定避難勧奨地点が、避難指示が出なかった市町村で唯一設定されました(16)。同市は避難しなかった市町村でもっとも汚染が酷い市です。確り検査して欲しいと思います。伊達市産リンゴの検査結果を以下に示します。

※(17)を引用
図-3 福島県伊達産リンゴ検査結果
図に示すように検査結果が出て来ません。福島県は汚染が酷い主要産地の検査をしていません。それでも、福島県は福島産の安全を検査で安全を確認していると主張しています(18)。
福島産は検査されていなくても、検査で「安全」とされ出荷されます。
3.福島産玄ソバから、事故後最高のセシウム
福島産玄ソバから基準値の1キログラム当たり100ベクレル(6)の4倍を超える同434ベクレルのセシウムがみつかったと発表がありました(19)。以下に検査結果を示します。

※1(1)(2)を集計
※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
※3 日付けは収穫日
図-4 福島県産玄ソバの検査結果
図に示す様に、事故後の最高値です。事故から12年半ですが、福島産は今も事故後最高のセシウムが見つかります。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
・セシウム汚染食品の市場流出が見つかってもしばらく秘匿する岸田政権
・他より低く出る出荷前検査で「安全」とされ出荷される福島産
・検査していなくとも、検査で「安全」とされる福島産
・今もって事故後最高のセシウムが見つかる福島産
これでは「福島産、食べて応援、あの世行き」です(20)。
(=^・^=)は心配なので
「買わない」「食べない」「出かけない」の「フクシマ3原則」
を決めています。でも、これって(=^・^=)だけでは無いようです。
9月も下旬となり福島は新米の季節です(21)。福島県郡山市は福島最大のお米の産地です(22)。同市のお米は「あさか舞」といいておいしいお米です(23)。安全なので2011年産米すら、学校給食に使われました(24)。でも、福島県郡山市のスーパーのチラシには福島産米はありません。

※(25)を引用
図‐5 福島産米が無い福島県郡山市のスーパーのチラシ
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
報道発表資料 |厚生労働省(2)
農林水産物の緊急時環境放射線モニタリング結果【詳細】 - 福島県ホームページ(3)
加工食品等の放射性物質検査について - 福島県ホームページ(4)
食品中の放射性物質の検査結果について|厚生労働省(5)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(9月19日発表)―今年の福島産米はセシウム入り―(6)
食品中の放射性物質への対応|厚生労働省(7)(3)⇒3 国立医薬品食品衛生研究所における検査⇒ 検査結果[18KB]⇒No13
(8)
農林水産部 - 福島県ホームページ(9)
くだもの図鑑 – くだもの消費拡大委員会(10)
くだものづくりがさかんな福島盆地 福島大学(11)
わせ種のリンゴ「紅玉」の収穫ピーク 猛暑の影響も 伊達市|NHK 福島県のニュース(12)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会⇒
福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(令和4年9月1日~10月21日測定) 令和5年03月10日 (13)
第13回原子力規制委員会 | 原子力規制委員会⇒
資料1 帰還困難区域の放射線防護対策について(特定復興再生拠点区域外における土地活用関連)【PDF:440KB(14)
避難区域の変遷について-解説- - 福島県ホームページ(15)
ICRP勧告(1990年)による個人の線量限度の考え (09-04-01-08) - ATOMICA -(16)
>緊急時避難準備区域について -首相官邸ホームページ-(17)
品目から探す | 福島県農林水産物・加工食品モニタリング情報⇒果物⇒ら行⇒に⇒リンゴおよび伊達市で検索
(18)
水・食品等の放射性物質検査 - ふくしま復興ステーション - 福島県ホームページ(19)(2)⇒
令和5年9月20日公表:穀類(R5年9月13日採取分) [PDFファイル/80KB](20)
めげ猫「タマ」の日記 福島産、食べて応援、あの世行き(2022年度)(21)
ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ(22)
>福島県[郡山市]の農作物 | 水稲 夏秋きゅうり にんにく いんげん | 雑穀類, いも類, 米, 麦類, 野菜, 果物 | 生産/収穫/作付面積 | 福島県と日本の中の順位 | 市町村 | ジャパンクロップス(23)
福島県郡山産米 あさか舞 - 郡山市公式ホームページ(24)
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- 2023/09/27(水) 19:42:00|
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