東京電力福島原発はトラブルが多く、トラブル毎に記事にするは面倒なので、週毎にまとめて記事にしています。先々週に続き(1)、先週(9月9日~9月16日)もしっかりトラブルが起こっています。福島原発トラブルはあまりニュースになりませが・・
1.ガス管理システムの配管に穴
9月9日午後3時3分頃、2号機タービン建屋1階にある2号機原子炉格納容器ガス管理システムの配管(ダクト)から音がしていたので、調べたら、配管1箇所に小さな穴があいてました。テープを穴に張る応急処置をしました(2)。

※(3)を(=^・^=)が編集
図―1 穴から漏れた結露した水
※ガス管理システム - 原子炉の空気に水素やキセノン135がどれだけあるかをモニタする装置
2.また冷却水が流れなくなった。
前の記事で「福島第一原発の1から3号機は、水で冷やし続ける必要があります。東京電力はそこで必要な注水量を設定しています。8月30日に突然下回りました(4)。以下に書く号機の注水量の推移を示します。今日(9月2日)も注水量がふらふらしています。」と書きました。その後は安定したかと思ったら9月15日の午前6時に1号機で必要な注水量が確保できなくなりました。9月13日午後4時に東京電力はもう大丈夫(原子炉施設保安規定で定める「運転上の制限」を満足する状態に復帰)と判断した(5)ばかりなのに!
以下の1号機の注水量の推移を示します。

データは(6)による。
図―2 1号機の注水量推移
以下に1~3号機の注水量の推移を示します。

図―3 注水量の推移
.水漏れ!
9月15日午前9時42分頃、淡水化装置(逆浸透膜式:RO)3の高圧ポンプ出口側ねじ込み部から水が漏れているのが見つかったので、同装置を手動で停止したそうです。漏れた水はセシウム除去装置を通った後の水なので、放射性セシウムの濃度はセシウム(134と137合計7)で1リットル当たり3,400ベクレルで、ストロンチウムなどのベータ線を出す放射能は1リットル当たり2700万ベクレルと強烈です。
<余談>
毎週トラブルのある福島第一原発、ガタガタて感じです。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(9月1週)(2)
東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について【午後3時現在】平成24年9月10日(3)
福島第一原子力発電所2号機原子炉格納容器ガス管理システムのダクト損傷について(PDF 150KB)(4)
めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(8月5週)(5)
東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について【午後3時現在】平成24年9月14日(6)
東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について|プレスリリース|東京電力(7)
東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について【午後3時現在】平成24年9月16日東京電力株式会社
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- 2012/09/16(日) 20:09:11|
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