福島県が発表している人口動態(1)を(=^・^=)なりに集計したら、福島県相馬地方では去年12月以降は男の子が非常に生まれ難くなっていました。去年12月から8月末まで、相馬地方では女の子が301人生まれました。でも男の子は243人です。2011年12月は妊娠期間を考えると、福島原発事故後に懐妊した赤ちゃんが生まれる時期です。
福島県相馬地方は、福島県の北西部に位置し、相馬市、南相馬市、相馬郡2町村の2市1町1村で構成されます(2)。福島第一原発の30km圏外のすぐ北に位置し、大大量の放射性セシウムがばら撒かれました。

図―1 福島県相馬地方と県南地方
この地域の赤ちゃんの誕生数を男女別に集計してみました。男の子の誕生数が女の子の誕生数を大きく下回っていました。

図―2 相馬の男女別の出生数推移
こんな事が、偶然に起こる確率を男の子と女の子がほぼ同じだけ生まれるとして計算してみました。以下の通り、1%程度です。
表―1 偶然に起こる確率の計算結果

とても偶然とは思えません。このなかでも悲惨なのが飯館村です。女の子は30人に対し、男の子は9人しか生まれていません。男の子が生まれないと言ってもいいくらいだと(=^・^=)は思います。

図―3 福島県飯館村の男女別出生数推移
福島県県民健康管理調査にて2011年7月11日までの外部被ばく線量の推計値を発表しています(3)。このうち飯館村の被爆線量が一番大きいように(=^・^=)には見えます。以下に、飯館村、浪江町そして県南(中通南部)の集計結果を示します。



図―2 2011年7月11日までの被爆線量部分布(4)による。
性比と呼ばれる概念があります。女(メス)100人に対する男(オス)の数です。上記の飯館村、浪江町に加え福島県では放射性物質のばら撒き影響が少ない県南地方(中通南部)2011年12月から12年7月までの性比と被爆線量を図にしてみました。

図―3 平均被ばく線量(2011年7月まで)と赤ちゃんの性比
<余談>
男の子が生まれ難くなるにはメカニズムには諸説があるみたいです(6)。正しいかは別にして相馬の現状を見る限り、原発事故にあったら男の子の誕生をあきらめる覚悟が必要かもしれません。
-参考にしたサイト様および引用した過去の記事‐
(1)
福島県ホームページ - 組織別 - 福島県の推計人口(2)
相馬郡 (福島県) - Wikipedia(3)
めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について(4)
福島県県民健康管理調査「基本調査(外部被ばく線量の推計)」について (5)
性比 - Wikipedia(6)
めげ猫「タマ」の日記 福島では男の子が生まれ難くなっている?
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- 2012/09/26(水) 20:27:30|
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