福島県や宮城県では毎月の人口と死者数を発表すています(1)(2)。1年半分(去年3月から今年8月)のデータがそろったので、人口や被災したひとを除いた死者数などを集計しました。なんと、1年経過しても福島県では6%もの死亡率が上昇していました(2010年との比較)。でも、宮城県では上がっていません(数値的には少しマイナスです)。

★1 データは半年分(3月から8月)
★2 人口及び死者数は(1)(2)よる。
★3 震災犠牲者は、死者・行方不明者を集計、データは(3)による。
図―1 福島県および宮城県での死亡率の変動(対2010年比)
以下に死亡率の推移を示します。


図―2 福島県、宮城県の人口10万人当たりの死亡者数(死亡率)推移
積算線量と死亡率の増減を纏めると以下の通りになりました。
①2011年3月~11年8月
福島市での積算放射線量 7.9mSv
福島県の死亡増加率 11.3%(震災犠牲者を除く:対前年)
②2012年3月~11年8月
福島市での積算放射線量 3.1mSv
放射性物質ばらまき後の死亡増加率 5.6%(震災犠牲者を除く)
③2011年3月~11年8月
宮城県仙台市での積算放射線量 0.4mSv
放射性物質ばらまき後の死亡増加率 2.6%
なお、宮城県の2012年3月以降の放射線量の継続したデータが入手できませんでしたので集計から外しました。ご存知方は書き込みをお願いします。
グラフにすると以下のようになります。

<余談>
宮城県の死亡率がマイナスになっていますが、こんなことが偶然に起こる確率は、40%もあり、統計的には差があるとは言えないと思います。
表―1 宮城県での危険率(こんなことが偶然に起こる確率)の計算結果―2010年と12年の比較
※計算方法は(6)による。

同様に福島県でも計算してみました。2010年に対し12年は増えていますが、このようなことが偶然に起こる確率は、0.01%であり統計的に差があります。同様に2011年に対する12年のようなことが偶然に起こる確率は0.01%でであり統計的に差があります。
表―2 福島県での危険率(偶然に起こる確率)の計算結果
※計算方法は(6)による。


-参考させて頂いたサイト様-
(1)
福島県ホームページ(2)
宮城県ホームページ Miyagi Prefectural Government(3)
東日本大震災における死者・行方不明者の推移 - Wikipedia(4)
めげ猫「タマ」の日記 福島県では、12%も死亡率が上がった。-この1年-(5)
福島県ホームページ - 組織別 - 空間線量モニタリング結果(6)
めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
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- 2012/09/28(金) 20:00:15|
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