食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。9月中の食品中の放射性セシウムの検査結果をまとめてみました。お買いものの参考になればいいかなと思います。先月に続き今週もしっかり基準値超えが見つかっています(2)。
①検査数8,616件中125件の基準値超え(全体の1.5%)
②平均は、1キログラム当たり7.5ベクレル、最大は6,000ベクレル(福島県産ホイノシシ)。
③基準超の食品が、岩手、宮城、福島、茨城、栃木、群馬、千葉、埼玉、長野で
見つかっています。
※牛肉を除く

※単位については(3)を参照
図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(9月)
色分けは以下の通りです。
赤基準超えの食品が流通または他県に流出した可能性のある県
橙出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
黄基準値超えの食品が見つかった県
1.福島産米から放射性セシウムが見つかった
福島県は米の全袋検査を実施していますが、正当性は担保されていないと(=^・^=)は思います(2)。福島産米のGe検出器での精密な検査結果は発表されていません。その全袋検査ですら、すでに142袋もの玄米から、1キログラム当たり25ベクレル以上の放射性セシウムが見つかっています(3)。以下に放射性セシウムが見つかった数を市町村別に記載します。なお「0」は省略しています。

※(4)のデータを(=^・^=)が集計
図―2 福島県産米全袋検査での市町村別の放射性セシウム検出数
2.ユズを検査しない「福島県」
栃木県から1kg当たり110ベクレルのユズが見つかりました。福島県の昨年度
の検査結果を見ると
平均 307Bq/kg
最大 2,400Bq/kg
検査数 48
です。当然ながら福島県産「ユズ」も検査すべきと思うのですが2012年度(4月1以降)は一切の検査がありません。以下に昨年度のユズの検査結果を示しますが、多くの市町村で基準値(100Bq/kg)を超えるセシウムが見つかっていますが、出荷制限があるのは図で
赤で示すごく一部です。
赤色:出荷制限中
桃色:現行基準(100Bq/kg)超え
黄色:50Bq/kg以上
緑色:50Bq未満
数値は1kg当たりのベクレル数
3.中禅寺湖の「ワカサギ」が初めて検査された
群馬県の赤城大沼(前橋市)や榛名湖(高崎市)ではワカサギ釣りが自粛されています(5)(6)。でも栃木県の中禅寺湖(日光市)はワカサギ釣りができるみたいです(7)。そこで、ワカサギの放射性セシウムの濃度を集計してみました。

図―3 湖沼のワカサギの放射性セシウム濃度
中禅寺湖のワカサギは、今月(2012年9月)まで検査されていませんでした。
たしかに値は基準値の100Bq/kgよりは低く出ています。でも去年は500Bq/kgを超えた裏磐梯三湖(秋元湖・桧原湖・小野川湖)を超えています。赤城大沼なんどが去年は釣り禁止なので、中禅寺湖へ行かれた方もいると思います。そこで釣ったのは放射性セシウムたっぷりのワカサギだったと(=^・^=)は思います。
<余談>
(=^・^=)は以前の記事で、米の全袋検査は福島県の精密な検査で担保する必要があると書きました(3)。でも、精密な検査の発表はありません。食品の検査結果を見ていると安心するどこか、不安を感じます。やっぱり怪しげな産地を避けるしかないと思います。これは風評被害でなく正当な自己防衛だと(=^・^=)は思います。
25Bq/kgの米一合(150g)から(8)から出る放射線が見えるとしたらどうなるか(=^・^=)なりにgifアニメを作ってみました。

付図 25Bq/kgの米一合
―参考したサイト様および引用いた過去の記事―
(1)
農林水産省/厚生労働省(食品中の放射性物質の検査結果)(2)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(8月)-福島全袋検査は怪しい?(3)
めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト(4)
ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報(5)
赤城大沼のワカサギ釣り 「回収」で来月解禁 県が緩和 : 上毛新聞ニュース(6)
ワカサギどこに…85人が5時間半、やっと1匹 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)(7)
中禅寺湖でワカサギ釣り: ユリシーズ
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- 2012/09/29(土) 20:25:12|
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