東京電力福島原発はトラブルが多く、トラブル毎に記事にするは面倒なので、週毎にまとめて記事にしています。先々週に続き(1)、先週(9月24日~9月29日)もしっかりトラブルがありました。福島原発トラブルはあまりニュースになりませが・・
1.3号機、核燃料の上に鉄骨ゴロゴロ
9月22日午前11時に、3号機のてっぺんから下にある燃料プールに重さ470kgの鉄骨を落としてしまいました(1)。そこで東京電力は、落とした鉄骨を探すため、核燃料プールを調査したしたそうです。そしたら、燃料プールの底に落ち、核燃料の上に載っている鉄骨が3本見つかりました(2)。

※東京電力の資料(2)を(=^・^=)が編集
図―1 落ちた鉄骨の配置(上が北)
捜索した範囲は狭いのに3本も鉄骨が見つかったとゆうとは、他にも落ちた鉄骨がありそうです。普通の核燃料はウランから作りますが、3号機の核燃料はプルトニウムも使っています(3)。どこかで、落ちた鉄骨で燃料が壊れ、プルトニウムが漏れ出していたら・・・。
以下に核燃料プールで発見された鉄骨の写真を示します。

※東京電力の資料(2)を(=^・^=)が編集
図ー2 燃料プールに沈んだ鉄骨
2.1号機、温度が急上昇
6月に2号機のHVH戻りの温度が急上昇したとの記事を書きましたが(4)、今度は1号機のHVH供給側の温度計の一つ「12C」が急上昇しました。以下に様子を示します。

※東京電力のデータ(5)を(=^・^=)がグラフ化
図―3 1号機HVH供給の温度推移
東京電力は12Cだけが大きく変動し他は変動がないと言っているみたいですが、よく見ると12D,12Eも温度変化は小さいですが、同じような傾向で温度が変化しています。12Cの近くに熱源があり、この熱源で遠く離れた12D,12Eも変動したと考えるのが自然だと(=^・^=)は思います。以下に温度計の位置を示します。

※東京電力の資料(6)を(=^・^=)が編集
図―4 1号機の温度計配置
3.またまた、冷却水が流れない(目詰まり?)!
福島第一原発の1から3号機は、水で冷やし続ける必要があります。東京電力はそこで必要な注水量を設定しています。8月30日に突然下回りました(1)。その後がどうなったかに気になったので(=^・^=)なりに調べてみました。1ヶ月立ちますが、不安定な状態は変わっていません。

※(5)のデータを(=^・^=)が編集
図―5 福島第一原発の原子炉注水量の推移
特に1号機が不安定で、必要な注水量ギリギリになったりしています。

※(5)のデータを(=^・^=)が編集
図―6 福島第一原発の原子炉注水量の推移
<余談>
毎週トラブルのある福島第一原発、ガタガタて感じです。廃炉まで数十年はかかと思うのですが・・・・
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(9月3週)(2)
福島第一原子力発電所3号機使用済燃料プール内の水中カメラによる調査状況(9月26日実施分)(PDF 28.5KB)(3)
プルサーマル - Wikipedia(4)
めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発2号機「温度計故障と判定」―東京電力(5)
プラント関連パラメータ(水位、圧力、温度など)|プラント関連パラメータ|東京電力(6)
【資料2】プラントの状況
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- 2012/09/30(日) 20:00:20|
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