fc2ブログ

めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

常磐道全面開通9周年、未来は暗い

 2015年3月1日に常磐自動車道が全面開通し、今日(3月1日)で9周年になりました(1)。常磐道の福島県内の沿線は
 ①汚染されている
 ②避難指示が出た地域に住民が戻らない。
 ③若い女性が逃げ出しており、今後は大幅な人口減が見込まる。
 ④観光客が戻らない
 ⑤除染廃棄物の中間貯蔵施設への搬入が終了し、貨物輸送が減る(2)
 ⑥2021年4月に相馬福島道路が開通し(3)、首都圏に出るには東北道経由の方が便利な場合が生じた。
開通により復興への加速化に期待されましたが(4)、未来は暗そうです。
 福島県は東(海側)から浜通り、中通り、会津の大きく3つに分けられます。以下に示します。
事故から13年、汚染されている福島 凡例
 ※1(5)(6)にて作成
 ※2 避難および解除区域は(7)による。
 ※3 常磐道は(1)による。
 図-1 福島県の3地域

 図に示す様にICRPが公衆の被ばく限度とする年1ミリシーベルト(9)を超えた地域が広がっています。特に浜通りには事故を起こした福島第一原発が立地し(10)、他の二地域よりも汚染が酷くなっています。会津はもともと避難指示はなく、中通りの避難指示も全て解除されましたが、浜通りは避難指示が解除されない地域が残ります。
 常磐道は東京―仙台間を太平洋沿岸部にそって結ぶ高速道路です。図に示す様に福島県では浜通りの南北縦断します。浜通りは常磐道の沿線です。今から9年前の2015年3月1日に常磐富岡IC―浪江ICが開通し、全線開通となりました(1)。
 浜通りでは、南相馬市、飯舘村、浪江町、双葉町、大熊町、富岡町、楢葉町、葛尾村、川内村の一部または全域に避難指示がでました。そして、全ての市町村で一部または全域で避難指示が解除されました。以下に川内村を除く沿線(相双地区)の避難指示が出た区域の住民の居住状況を示します。
住民が戻らない浜通りの旧避難区域
 ※1(11)~(20)を集計
 ※2 事故時の人口は(21)(22)による。
 ※3 川内村を除く
 ※4 避難者数は対象者数―解除区域の居住者数で集計
 図―2 浜通りで避難指示が発令された区域の居住状況(川内村を除く)

 図に示す様に住民がもどりません。数値を記載すると、2月1日時点で
 住民登録 62,962人中16,397人(住民登録の26%)
です。原発事故から13年が経過しましたが、住民は戻りません。
 常磐道の全線開通で、浜通り北部の2市・1町(相馬市、南相馬市、新地町)が浜通り南部や首都圏と高速道路で直結しました。開通により復興への加速化に期待されました(5)。以下に浜通りの観光客入込数を示します。
戻らない浜通りの観光客
 ※(23)を集計
 図―3 浜通りの観光客入込数

 図に示すように、事故後に大きく落ち込み回復していません。さらに2015年をピークに減少しています。数値を記載すると
 2010年(事故前)  1,613万人(23)
 2019年(コロナ禍前)  973万人(24)
で、回復していません。常磐道が全通しても観光客を呼び戻すことはできませんでした。
 今から10年前の2014年2月1日に浜通りには12,871人の10代の後半女性がいました。10年を経て彼女たちは20代後半になっています。今(2024年2月)の20代後半女性人口は7,297人です(22)。残ったは56.7%(7,297÷12,871×100)で、4割以上の方が出て行きました。以下に10代後半の方が10年後に残っていた割合の推移を示します。
事故後に若い女性の脱出が増えた浜通り
 ※1(22)を集計
 ※2 日付は10代後半時点
 図―4 浜通りの10代後半の方が10年後に残っていた割合

 数字値を記載すると、事故の影響を受けない2001年3月⇒2011年3月では
  男性 76.7%
  女性 76.8%
で、男女とも同じでした。近々10年(2014年2月⇒2024年2月)では
  男性 67.6%
  女性 56.9%
で、男性も落ち込みましたが、女性はさらに落ち込みました。福島の女性は大人なりの宮城、茨城に比べても大変に綺麗です。
 福島の綺麗な女性
※(25)を引用
 図-5 福島の綺麗な女性

 何処へいっても歓迎されます。敢えて汚染されている浜通りに残る必要はありません。
 若い女性が出て行けば、お母さんになる方が減り子供が生まれなくなります。以下に各年2月から1年間の浜通りの出生数を示します。
減少が続く浜通りの出生数
 ※(22)を各年2月から翌年1月までの1年間で集計
 図―6 相双の合計出生数

 数値を記載すると
  事故前(2010年2月~11年1月) 4,254人(男の子2,166人、女の子2,088人)
  近々1年(2023年2月~24年1月)2,338人(男の子1,228人、女の子1,110人
です(22)。この13年でほぼ半減です。これからも減って行きます。やがては老人と男だけになります。
 常磐道の劣化に追い打ちをかける事象が今年度に発生しました。
 図ー1に示すように常磐道の近くに福島第一原発があります。その周囲には除染廃棄物を集積する「中間貯蔵施設」があります。常磐道は除染廃棄物の主要な搬入路になっています(26)。ところが中間貯蔵施設への搬入は概ね終わりました(2)。以後は除染廃棄物を運ぶトラックは通らなくなります。
 2014年4月に相馬インターチェンジ(相馬市、常磐道にも接続)と桑折ジャンクション(東北道に接続)を結ぶ相馬福島道路が開通しました(3)。これで、相馬市やその近傍の方が首都圏に出るルートとして、相馬福島道路・東北道との選択が生まれました。これで常磐道の価値は低下しました。
 今日(3月1日)に常磐が全通して9年となりました(1)。開通により復興への加速化に期待されました(4)。しかし、その後の様子を見ると
 ①避難指示が出た地域に住民が戻らない。
 ②若い女性が逃げ出しており、今後は大幅な人口減が見込まる。
 ③観光客が戻らない
 ④除染廃棄物の中間貯蔵施設への搬入が終了し、貨物輸送が減る(2)
 ⑤2021年4月に相馬福島道路が開通し(3)、首都圏に出るには東北道経由の方が便利な場合が生じた。
等の状況があり、未来は暗そうです。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 福島復興は道半ばなんて主張があります(27)。でも、常磐道沿線は復興していません。「道半ば」とは、アベノミクス道半ば(28)と同様に、時間は立ったが実現できていない事を意味するようです。そして、事故から13年が過ぎた今も、福島の皆様は放射能に注意しなくてはならないようです。
 福島を代表する冬のくだものにイチゴがあります(29)。今、福島県須賀川市ではイチゴ狩りが楽しめます(30)。福島県須賀川市はイチゴの季節です。福島県須賀川市あたりのイチゴはとても甘く、食感が特徴です(30)。福島県は福島産は「安全」だとしています(32)。でも、福島県須賀川市のスーパーのチラシに福島産イチゴがありません。
他県産はあっても福島産イチゴが無い福島県須賀川市のスーパーのチラシ
 ※(33)を引用
 図-7 福島産イチゴが無い福島県須賀川市のスーパーのチラシ

 (=^・^=)も福島県須賀川市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)常磐自動車道 - Wikipedia
(2)除染作業や中間貯蔵施設を公開 福島の環境再生事業、8割ほど完了 | 河北新報オンラインニュース / ONLINE NEWS
(3)相馬福島道路 - Wikipedia
(4)常磐道、3年遅れの全線開通 いわき―相馬1時間短縮: 日本経済新聞
(5)福島県 - Wikipedia
(6)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会福島県及びその近隣県における航空機モニタリング
(7)第13回原子力規制委員会 | 原子力規制委員会資料1 帰還困難区域の放射線防護対策について(特定復興再生拠点区域外における土地活用関連)【PDF:440KB
(8)避難区域の変遷について-解説- - 福島県ホームページ
(9)ICRP勧告(1990年)による個人の線量限度の考え (09-04-01-08) - ATOMICA -
(10)福島第一原子力発電所 - Wikipedia
(11)楢葉町内居住者数について|楢葉町公式ホームページ
(12)避難指示区域別居住状況/南相馬市公式ウェブサイト -Minamisoma City-(南相馬市)
(13)広報なみえ - 広報なみえ - 浪江町ホームページ
(14)浪江町ホームページ トップページ
(15)県内外の避難・居住先別人数/富岡町
(16)令和6年2月1日現在の村民の避難状況について - 飯舘村ホームページ
(17)住民生活課 - 葛尾村ホームページ
(18)広報かつらお - 葛尾村ホームページ
(91)居住・避難状況 - 大熊町公式ホームページ
(20)避難状況| 双葉町公式ホームページ
(21)(12)⇒"令和6年1月31日現在 (PDFファイル: 161.5KB)
(22)福島県の推計人口(令和6年2月1日現在) - 福島県ホームページ
(23)統計資料一覧 - 福島県ホームページ
(23)⇒22年観光客入込状況調査 [PDFファイル/732KB]
(24)⇒H31(R元)観光客入込状況調査 [PDFファイル/1.22MB]
(25)福島駅東口の再開発ビルを巡り意見交換(福島)|福島県内ニュース3|KFB福島放送
(26)除去土壌等の輸送について|中間貯蔵施設情報サイト:環境省
(27)福島の復興・再生は道半ば、2020年度版原子力白書が指摘 | EnergyShift
(28)「アベノミクス道半ば。金融政策を転換する状況にない」自民・世耕氏:朝日新聞デジタル
(29)果物 | JA全農福島
(30)いちご狩り | Strawberry Paradise - ストロベリーパラダイス【公式サイト】
(31)>特産品 - すかがわ岩瀬 | JA夢みなみ
(32)福島県の食の安全の動画について - 福島県ホームページ
(33)ザ・ビッグ須賀川店 | 宮城県、福島県のイオングループのスーパーマーケット「ザ・ビッグ」 | マックスバリュ南東北
スポンサーサイト



  1. 2024/03/01(金) 19:41:19|
  2. -
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<避難者が帰還しない福島県富岡町(2024年1月) | ホーム | 避難指示解除も戻らぬ住民―事故から12年11ヵ月―>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/tb.php/4658-00706f52
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)