今(7月19日午後10時頃)、福島第一原子力発電所の収束へのあたたな工程表を発表した記者会見のハイライトが終わった気がします。また、新しい工程表が東京電力のホームページにアップされていました。「猫」的に気づいたのは、1号機から3号機に空いた穴を塞ぐ工程が無くなっていました。工程表では3年後くらいに、燃料を取り出すまで穴の空いた原子炉に放置されることになります。なにかあって、原子炉の「穴」から放射性物質が出たりしたらと思うと心配になります。そこでどれだけの放射性物質が「穴」の空いた容器(原子炉)に3年も放置されるのか「猫」なりに計算してみました。結果は広島原爆1332個分でした。また、チェルノブイリの数倍です。
以下は計算です。ほとんどが、掛け算なので、よろしかった見てください。原発はウラン235の核分裂で、エネルギーを発生させます。当然、燃費があります。燃費は
核分裂反応 - Wikipediaによると、1gのウラン235の出すエネルギーは、8.2×10
10Jだそうです。1kg当たりに直すと82TJ(テラジュール)になります。燃費が分かればあとの計算は簡単です。
「総エネルギー÷燃費」
が核分裂を起こし放射性物質に変わったウランの総量です。
総エネルギー=稼働時間×出力
そして
稼働時間=終了日時分秒-開始時期分秒
です。出力は
福島第一原子力発電所に出ていますのので、ここの熱出力をTW(テラワット)に変換して使いました。終了日時(分秒)は地震のあったとき、2011年3月11日14時26分です。開始時期は、各原子炉が定期点検を終え、原子炉の運転を開始した日ですが、これは東京電力のホームページ内にあります。1、2,3号機はそれぞれ
1号機の原子炉起動について,
2号機の原子炉起動について,
当所3号機の原子炉起動操作実績についてです。そして、下のような表を作りました。放射性物質に変わったウラン235は全部で1332.43kgです。ところで、広島原爆で核分裂を起こし放射性物質に変わったウラン235は
広島市への原子爆弾投下 - Wikipediaによれば1kgだそうです。福島第一原子力発電所の1、2、3号機には、広島原爆にして1000個分以上の放射性物質が溜まっています。そして原子炉格納容器に空いた「穴」から今も漏れ出しています。
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- 2011/07/19(火) 22:12:40|
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