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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

厚生労働省が食品の放射性セシウム簡易検査のスクリーニングレベルを50(Bq/kg)としたり理由

 食品中の放射性セシウム検査には、ゲルマ検査装置による精密検査と簡易検査があるみたいです。簡易検査では、検出限界を25Bq/kgと定めています(1)。検出限界とは、
 検査限界値の食品を測定したら測定の下限値が0より大きくなるレベル
だと思います。
 25Kg/Bgの食品を測定しても、必ず25Bq/kgの値が出るわけではありません。測定誤差を持ちます。誤差は装置、環境、時間なんどいろいろな要素で変動しますが、見積もりが可能です。誤差が25Bq/kgなら、25Bq/kgの食品は、
 0~50Bq/kg
のどれかの値として測定されます。逆の言い方をしますと
 検出限界レベルが25Bq/kgの測定で、
  ・検査限界以下とされても50Bq/kg
   または
  ・25Bq/kgと測定されても1Bq/kg以下(ただし0ではありません)
の可能性を含みます。
 放射線は1、2、3、4個と数えるのが測定の基本だと思います。もし12秒間で9個の放射線が測定されたとします。そして測定の効率(実際に出た放射線のうち実際に測定された割合)3%だとすると、
  9÷0.03=300個
の放射線が出たことになります。そして1Bqは1秒に1個の放射線がでる単位なので(3)、ベクレルに直すと測定時間が12秒なので
 300÷12秒=25Bq
になります。サンプルの重さが1kgなら25Bq/kgになります。
 では、測定誤差はどうなるのでしょうか?放射線の数を数える場合、標準偏差σは数Nの平方根(自乗したらその数になる:例3×3=9なので9の平方根は3)になるそうです(3)。すなわち
 σ=√N
です。
 偏差値は標準偏差を10点に、平均値を50点で計算しています(5)。偏差値20以下や80以上の受験生はまずいないと思います。実際に福島県で偏差値が一番高い大学は、福島県立医大[医」の68、低いのは東日本国際大学[経済情報]35、
東日本国際大学[福祉環境]35、福島学院大学[福祉]35でした(6)。厚生労働省は誤差として標準偏差の3倍を取っています(1)。9の標準偏差が3ですので、誤差は9になります。これが25Bq/kgとすると、測定範囲は
 25±25Bq/kg
となり、ちょうど25Bq/kgが測定限界になります。このような測定で、100Bq/kgの物をか測ったらどうなるか、4倍なのカウント数も4倍の36になります。
  標準偏差は√36=6
  誤算は 3×6=18
になりますので、18をBq/kgに直すと50Bq/kgになります。すなわち測定結果は
  100±50 Bq/kg
になります。
 検出限界が25Bq/kgの測定で、50Bq/kgとでても測定誤差を考えると
食品の基準値である100Bq/kgに達している可能性があります。そこで厚生労働省はスクリーニングレベルを50Bq/kgと決めていると思います。
 バックグラウンドを考えるとこの計算は変わりますが、単純化のため「0」としました。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r985200000249rb-att/2r985200000249sz.pdf
(2)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウムはどのようにして測定されるか
(3)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(4)放射線測定の統計的誤差 (09-04-03-18) - ATOMICA -の表ー1(C)
(5)学力偏差値 - Wikipedia
(6)福島県 大学偏差値 一覧 2012
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  1. 2012/10/28(日) 20:12:37|
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