福島原発事故から1年7ヶ月、でも福島では死亡率が上がったままです!
以前の記事で、福島県全体で原発事故後に12%(震災犠牲者を除く)も死亡率が上がったと記事を書きました(3)。今日(10月31日)に、福島県・宮城県の9月中の人口統計が揃いました(1)(2)。その後が気になるので、3~9月について集計したのですが、福島県全体の死亡率は上がったままでした。でも、宮城県では
上がっていません。

★1 データは3月から9月の集計
★2 人口及び死者数は(1)(2)よる。
★3 震災犠牲者は、死者・行方不明者を集計、データは(3)による。
図―1 福島県および宮城県での死亡率の変動
以下に死亡率の推移を示します。

図―2 福島県、宮城県の死亡率の推移
以下に福島市と宮城県仙台市の空間線量率の推移と積算線量を示します。


データは(4)による。
図―3 福島市と仙台市の空間放射線量率と積算線量
数値で記載すると以下のようになりました。
①2011年3月~11年9月
福島市での積算放射線量 8.7mSv
福島県の死亡増加率 11.8%(震災犠牲者を除く:対前年)
②2012年3月~12年9月
福島市での積算放射線量 3.4mSv
放射性物質ばらまき後の死亡増加率 4.5%(2011年との比較)
③2011年3月~11年9月
宮城県仙台市での積算放射線量 0.4mSv
放射性物質ばらまき後の死亡増加率 0.4%(震災犠牲者を除く:対前年)
なお、宮城県の2012年3月以降の放射線量の継続したデータが入手できませんでしたので集計から外しました。また、2011年3月以前のデータを入手したサイトも消えていました。ご存知方は書き込みをお願いします。グラフにすると以下のようになります。

図―4 死亡率の増減と積算線量
なんか放射線量に比例している感じです。
<余談>
2012年の宮城県の死亡率が少し増えていますが、このようなことが偶然に起こる確率は、25%もあり、統計的には差があるとは言えないと思います。
表―1 宮城県での危険率(偶然に起こる確率)の計算結果―2010年と12年の比較
※計算方法は(6)による。

同様に福島県でも計算してみました。2010年に対し12年は増えていますが、このようなことが偶然に起こる確率は、0.1%以下であり統計的には差があります。
表―2 福島県での危険率(偶然に起こる確率)の計算結果

<2012/12/28追記>
2012年11月末までの結果を
めげ猫「タマ」の日記 福島県の死亡率は交通事故率の10倍も上がったまま!(3~11月集計)にまとめました。
-参考させて頂いたサイト様および引用した過去の記事-
(1)
福島県ホームページ(2)
宮城県ホームページ Miyagi Prefectural Government(3)
めげ猫「タマ」の日記 福島県では、12%も死亡率が上がった。-この1年-(4)
福島県ホームページ - 組織別 - 空間線量モニタリング結果(5)
めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
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- 2012/10/31(水) 20:44:36|
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