昨日(7月19日夜)東京電力福島第1原発事故の収束に向けた工程表が発表されました。工程表の内容は東京電力のホームページ内の
「福島第一原子力発電所・事故の収束に向けた道筋」の進捗状況について(7月19日)で見ることができるし、記者会見の内容も
iwakamiyasumiで動画でみれるので見てみました。そしたらわからないことがいっぱい出てきました。わからないことがいっぱいあるのですが、わからないことの1,2番を書きたいと思います。
1番目 循環冷却だけで、冷温停止ができるの?
工程表(資料1-③1頁))には原子炉のSTEP2の目標を「冷温停止」と書いてあり、その方法はただ一つ「循環注水冷却」と書いてあります。また、冷温停止とは圧力容器底部温度が100℃以下だそうです。そして資料1-③3頁に、各原子炉のこれまでの温度変化があります。たしかに1,2号機は温度が100℃付近で推移していますが、3号機は2回ほど急に温度が上がり下がっています。この原因や対策はないも語られていませんでした。また起こると考えるのが自然だと思います。なお、「猫」は、
福島第一原子力発電所3号機で再臨界が起きた?にある通りだと思っています。

2 福島市もステップ2したら計画的避難区域になるの?
記者会見の中で、年間の被ばく量が1mSv(ミリシーベルト)以下になったら、避難した人が順次、戻れるようになるとのことです。だったら、逆に1mSv住んでいる人は避難しなくてはなりません。例えば屋内で外の半分になるとしても、1mSv以下になる線量率は0.171μSv/hです。すなわち、昼間8時間外で活動し、16時間は家にいるとして
昼間の被ばく量 0.171×8(時間)×365(日)=499μSv≒0.5mSv
夜間の被ばく量 0.171×16(時間)×365(日)÷2(半分)=499μSv≒0.5mSv
合計 1mSv
です。福島市の放射線量は福島市のホームページ内の
市内各地の環境放射線測定結果 【市測定】によれば、市役所前で1.27μSv/hでした。ステップ2が完了するのは遅くとも半年後です。とても、0.171μSv/h以下になるとは思えません。ひょっとして、福島市が、計画的避難区域と同じ放射線が残ったりして!
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- 2011/07/20(水) 21:43:49|
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