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めげ猫「タマ」の日記

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食品中の放射性セシウム検査のまとめ(10月5週)-福島県産米全袋検査の誤差は200ベクレル?

食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。そこで、10月5週の食品中の放射性セシウムの検査結果をまとめてみました。お買いものの参考になればいいかなと思います。先月に続き今週もしっかり基準値超えが見つかっています(3)。
  ①検査数3,914件中86件の基準値超え(全体の2.2%)
  ②平均は、1キログラム当たり12ベクレル、最大は1,300ベクレル(福島県産イノシシ)。
  ③基準超の食品が、青森、岩手、宮城、福島、栃木、埼玉、新潟、静岡で見つかっています。

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   ※牛肉を除く
   ※単位については(4)を参照
  図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(10月5週)

  色分けは以下の通りです。
  基準超えの食品が流通または他県に流出した可能性のある県(100Bq/kg以上が見つかっても自粛も出荷制限もない道県を含む)
  出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
  基準値超えの食品が見つかった県

1.福島米全袋検査、誤差は200Bq/kg?
 福島県大玉村の旧玉井村産の米から食品の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を上回る最大で280ベクレルの放射性セシウムが見つかりました。全袋検査でいくつであったか興味があったので、全袋検査と比較してみました。

brg121103b.gif

 ※(1)(5)のデータより(=^・^=)が作成
 図―2 福島県大玉村(旧玉井村)の全袋検査と精密検査の比較

 全袋検査では、最大でも75Bq/kg以下で、51Bq/kg以上の物が6袋です。精密検査は6袋で実施され、全てが270Bq/kg以上で最大が280Bq/kgです。51Bq/kg以上の米で精密検査を実施したとしても、
 差は200Bq/kg(280(精密検査最大)―75(全袋検査最大))
になります。すなわち、誤差200Bq/kgになります。
 福島県のホームページ(6)によれば、福島県の米は下図のような流れで出荷されます。

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 図―3 福島県産米の出荷までの流れ

 ①農家で収穫され、脱穀、乾燥、籾摺りを経て袋詰めされます。
 ②米は検査場に送られ、全袋検査装置に掛けられます(全袋検査)。
 ③全袋検査で一定のレベル(スクリーニング)レベル以下なら合格(○)として、出荷されスーパーの店頭に並んだり、外食産業で使われたり場合によっては産地偽装米の原料として使われます(7)。
 ④スクリーニングレベルを超えた米は、ゲルマニウム検査装置で精密検査が実施され、基準値以下なら出荷され、基準値以上では隔離されます。
ですから、精密検査が実施されるのは全袋検査で高い値が出た米になります。全袋検査で低い値が出た米の正確な値はわかりません。
 福島県は全袋検査装置を仕様書を公表しています(8)。ここでは、測定精度については厚生労働省の資料(9)を引用しているだけで、具体的な値は記載されていません。厚生労働省の資料を見ると、25Bq/kgの物を測った時の誤差は±25(Bq/kg)未満であることを規定しているのみで、基準値の100(Bq/kg)については規定していません。ただし、全袋検査と精密検査の値を実際に比較して、測定誤差を考慮しても基準値を超えないようなスクリーニングレベルを定めるように記載しています。確かにメーカーの比較データはあります(10)が、福島で使用する場合は、放射線は高くなっていると思いますし、米袋で測るので形状が検査毎に異なり測定に影響を与えることも考えられます。福島での検査結果と比較するしかないと思います。そして、(=^・^=)の比較結果では200q/kgの差あることになります。
 福島県の米の全袋検査で、たとえ検出限界以下と出ても基準値以下を保障するものでないと(=^・^=)は思います。


2.原木ナメコ、11月にセシウム見つかったと言われても
 今週は、岩手県、宮城県、栃木県産の原木ナメコから基準値を超える放射性セシウムが見つかりました。宮城県では今日(2012年11月2日)現在、原木ナメコの出荷制限がありません。そこで、宮城県の原木ナメコの検査結果を纏めました。

  表―1 宮城県産原木ナメコの放射性セシウム濃度一覧
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 去年の3月15日からこれまで8件の検査がります。去年、栗原市では4件中3件で、現行基準を超えた放射性セシウムが見つかっています。でも、今年は検査されていません。出荷自粛かとも思い宮城県のリスト(11)を見たのですがありませんでした。検査もしないで大丈夫と言えるのでしょうか?
 気仙沼の原木ナメコは出荷自粛の処置がとられました(11)。でも、原木ナメコのシーズンは9月下旬から11月下旬みたいです(12)。そろそろシーズンも終わりです。終わる頃に、初めて検査をして基準を超えていたので出荷自粛と言われたら、これまで出荷したのはどうなるのでしょうか?
 

<余談>
 食品中の放射性セシウムの検査結果を見るといつも危険を感じ、不安になります。結局、怪しげな産地は避けるしかないと思います。これは風評被害でなく正当な自己防衛だと(=^・^=)は思います。
 1キログラム当たり280ベクレルの米1合(150g)(12)から出る放射線が見えたらどうなるかGifアニメを作ってみました。考え方は(4)によります。

rice280.gif

 付図 280(Bq/kg)の米



―参考したサイト様および引用いた過去の記事―
(1)農林水産省/厚生労働省(食品中の放射性物質の検査結果)
(2)福島県ホームページ - 組織別 - 公表日ごとのモニタリング検査結果
(3)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(10月4週)-福島県産米基準超正式発表
(4)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(5)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報
(6)福島県ホームページ - 組織別 - 24年産米のモニタリング検査について
(7)朝日新聞デジタル:福島米 敬遠され「安く」 新潟 - 食と料理
(8)http://fnk.or.jp/news/%E6%A4%9C%E6%9F%BB%E6%A9%9F%E5%99%A8%E4%BB%95%E6%A7%98%E6%9B%B8.pdf
(9)http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r985200000249rb-att/2r985200000249sz.pdf
(10)[SHIMADZU News Release] 食品放射能検査装置 FOODSEYE を発売
(11)宮城県内の農林水産物の放射能測定結果について
(12)原木なめこ:天然なめこに勝るとも劣らない 肉厚でぬめりが強く、たまらない食感!【真室川きのこ本舗】
(13)米1合は何g?何リットル?
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  1. 2012/11/03(土) 20:19:07|
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