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めげ猫「タマ」の日記

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川内村―帰村者は50代以上 放射能が襲えば村は崩壊?

 福島県川内村は原発の避難区域で、2012年2月に帰村宣言を発し帰村を開始し、4月には役場などを移転しました(1)。そして10月時点での帰村者数を発表しています(2)。それによると、帰村した人の大部分は50代以上で、若い人は殆ど戻っていません。

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 ※1 データは(2)(3)による。
 ※2 自衛隊は除く
 図ー1 福島県川内村の年代別の人口と帰還者数

 帰還者の総数は1,163人で村民数2,853人の41%になりますが、年代別に見ると大きく違います。50代以下では、帰村者が大きく減っています。70代では61%(382人中233人)ですが、20代では22%(137人中30人)です。50代以下の若中年層が戻らない村に未来はないと思います。もっと深刻なんのが20~24歳の人口減少率です。以下に川内村の5歳ごとの福島原発事故直前の2011年3月1日から2012年10月1日の間の5歳毎の人口減少率を以下に示しますが20~24歳の人口減少率は43%です。

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 20~24歳の方は、いよいよ社会に出られる方が多いと思います。この方たちは川内村を選ばず、他の待ちを選んだと(=^・^=)は思います。新しい社会人が居つかない川内村は崩壊の危機だと思います。
 一度、村を出たらもう戻らないとゆう例は過去にもあります。2004年10月に中越地震で山古志村は全住民が避難し(4)、3年2か月後に帰村を完了しました(5)。この時の人口は2,168人です。でも、現在の人口は半分程度の1,218人(2012年11月)です。

<余談>
 川内村の避難者が「スーパーや病院が近くて便利。元の生活に戻れない」なんて証言しているそうです(7)。また、まだ全村避難している福島県葛尾村が来年度から小中学校の再開を決めましたが、入学希望者はたった2世帯だそうです(8)。避難生活が長くなれば、避難先に慣れて戻る気がおこらないのも当然のような気がします。
 原発が事故れば多くの地域で避難が必要になると思います。そして一度避難したら多くの人は戻らないと(=^・^=)は思います。

- 参考にしたサイト様-
(1)川内村 東日本大震災特別サイト » 村の復興に向けた「帰村宣言」
(2)新しい村づくりのための復興懇談会資料
(3)福島県ホームページ - 組織別 - 福島県の推計人口
(4)山古志村 - Wikipedia
(5)新潟中越地震から3年2ヵ月で復興した旧山古志村 カギは元村長の「3つの決断」にあった ――長島忠美・衆議院議員インタビュー|次世代に引き継ぐ大震災の教訓|ダイヤモンド・オンライン
(6)長岡市人口と世帯数
(7)河北新報 東北のニュース/「避難先が便利」 福島・川内村の住民、帰村足踏み
(8)河北新報 東北のニュース/葛尾村、避難先の三春で来春小中校再開 保護者に不安

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  1. 2012/11/13(火) 20:21:47|
  2. -
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  4. | コメント:0
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