福島原発事故により全域が避難区域に指定されている浪江町は11月20日、町内の避難区域について再編案を出しました。概ね常磐線の東側が町中心部や沿岸部を「避難指示解除準備区域」に区分しました(1)。地図で見ると「避難指示解除準備」と「居住制限区域」の境界付近に浪江高校があります。そこで浪江高校で空間放射線量がどうなるか(=^・^=)なりに調べてみました。そしたら安心できるレベルまでに空間放射線量が下がるのに数十年かかるみたいです。
以下に、浪江高校の過去の空間線量率の推移と(=^・^=)の予想を示します。空間線量率のデータは浪江町のホームページ(2)に、計算方法は(3)に依ります。

図―1 浪江高校の空間線量率の推移と予測
過去の値と予測値がそこそこあっていると思います。(=^・^=)の予測にはそれなりの妥当性がありと自負しています。除染をしないで済む目安の空間線量率は0.23μSv/hだそうです(4)。この値を下回るのは、70年先の2080年代です。「避難指示解除準備区域」に区分されても安心して住めるのは70年先です。
<余談>
「避難指示解除準備区域」とは避難指示区域のうち、放射線の年間積算線量が20ミリシーベルト以下となることが確実と確認された地域です(5)。確かにICRP勧告によれば非常時の避難勧告レベルの年間の積算線量は20mSvです。でも計画的状況での公衆被爆に対する拘束値は1mSvです(6)。どうも国は70年間も非常時を続けるみたいです。
-参考にしたサイト様および引用した過去の記事-
(1)
浪江町を3区域に 再編案、津島全域で帰還困難区域(福島民友ニュース)(2)
浪江町内公共施設等の空間放射線量測定結果④(2012.4.20~11.15) | 福島県双葉郡浪江町役場(3)
めげ猫「タマ」の日記 長期の空間放射線量の計算方法(4)
東京新聞:国の放射線汚染重点調査地域 みなかみ町と片品村 月内解除へ大詰め:群馬(TOKYO Web)(5)
東京電力(株)・福島第一原子力発電所事故:避難、避難区域についての用語解説(6)
http://www.medicalview.co.jp/download/blue_yellow/2007ICRP.pdf
スポンサーサイト
- 2012/11/21(水) 20:50:54|
- -
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0