原発が選挙の争点の一つになっているので、福島原発事故でどんなことが起こったが(=^・^=)なりにまとめてみました。投票の参考になれば思います。
1.原発難民は14万人
福島県のデータ(1)を集計すると避難者が156,995人います。この中には避難区域外の方で、同じ市町村に避難している方が16,500人(南相馬市は除外)ですので、原発難民の数は130,495人になります。福島県の人口が197万人(2)なので、福島県民の100人のうち7人が原発難民として暮らしていると思います。
2.死亡率の上昇
福島県の原発事故の1年間の死亡率は震災犠牲者を除いて人口10万人当たり、1229.2人です。その前の1年間の死亡率が10万人当たり1096.9人ですので12%も上昇しています(3)。また2012年3月~10月は2010年(原発事故前)の同時期と比較して5%程度の死亡増加があります(4)。しかしこのようなとは宮城県ではありません(3)(4)。だから単純に津波や地震の為ではありません。福島県郡山市は内陸にあるので津波被害もなくまた福島原発事故による避難区域にもなっておらず、全人口328,280人対し、雛者数は2647人((1)を集計)であり、避難者の割合は0.8%ですが、同じように死亡率が増加しています(5)。だから、避難よるストレスだどでもないと思います。
3.男の子が生まれない
福島県飯館村、川俣町、南相馬市は半径30km圏内の緊急時避難準備区域の外側にありますが、計画的避難区域が設定され福島原発の放射能から逃げ遅れたかたが多くいたとおもいます。だから被ばく線量をおおかったと思います。福島県の人口統計(1)を集計すると、去年12月から今年10月までに生まれた赤ちゃんの総数415人中
男の赤ちゃん 178人
女の赤ちゃん 237人
で、女の赤ちゃんが多くなっています。しかも3市町村すべてで女の赤ちゃんが多くなっています。特にひどいのが飯館村で
男の赤ちゃん 14人
女の赤ちゃん 35人
です。女の子100に対し男の子は40人しか生まれていません。この現象を地震や津波、あるいは避難のストレズで説明するのは無理があると思います。ちなみに、放射性物質汚染が比較的すくない福島県いわき市では
男の赤ちゃん 1,125人
女の赤ちゃん 1,008人
で男の赤ちゃんが多くなっています。
4.赤ちゃんが生まれない。
福島県の人口統計(1)を集計すると福島県では
今年(2012年)1月から10月までに 11,613人
去年(2011年)1月から10月までに 12,995人
の赤ちゃんが生まれました。ことしは去年の11%減です。妊娠期間を考えると事故前か事故後で考えることができると思います。宮城県の人口統計(6)を集計すると放射線の影響のない宮城県では
今年(2012年)1月から9月までに 13,948 人
去年(2011年)1月から9月までに 13,991 人
殆ど変っていません。だから福島で赤ちゃんが減ったのは地震や津波のためではありません。要因の一つにお母さんとなるべき女性が福島を逃げ出したともあると思います。お母さんになりそうな25歳~34歳の福島県の女性の人口は
今年(2012年)1月から10月の平均 99,163人
去年(2011年)1月から10月の平均 105,177人
で6%程度減っています。でも、あとの5%の説明が付きません。
5.20代の女性が逃げる
25歳~34歳の女性人口が減っていますが、20代がどうか調べたら、11%減っていました(7)。その結果、事故直前の2月には20代女性100人対し、男性が105人だったのが、今年(2012年)11月には男性が109人になりました。でも、他県から福島にお嫁に来てくれる人はいないみたいです(7)。20代はちょうど結婚する年頃です。福島県ではこれからお嫁さん不足が起こると思います。ひょっとして、いま福島いる独身女性も結婚するなら県外のひとがいいと思ってたりして・・・。だったらもっと事態は深刻です。
6.村が崩壊する
福島県川内村はいち早く帰村宣言をしましたが、50代以下の人の帰村が進んでいません(8)。20代では22%(137人中30人)です(8)。川内村の避難者は多くが郡山市に居住しています(1)。仮設住宅は、郡山市の西部自動車学校付近にあります(9)。今日(2012年12月10日)に、近くのモニタリングポスト「【県中地方】伊賀河原1号公園」を見たら0.4μSv/hでした(10)。一方、川内村役場は0.1μSv/hです(10)。放射線を避けるのであれば、郡山市の方が川内村に避難するのが合理的だと思います。でも、帰還は進みません。たぶん。川内村から避難された大多数の方はもう村に戻る意志が無いような気がします。
一度、村を出たらもう戻らないとゆう例は過去にもあります。2004年10月に中越地震で山古志村は全住民が避難し(4)、3年2か月後に帰村を完了しました。この時の人口は2,168人です。でも、現在の人口は半分程度の1,218人(2012年11月)です(8)。原発が事故れば多くの地域で避難が必要になると思います。そして一度避難したら多くの人は戻らないと(=^・^=)は思います。
7.野生動物の闊歩する
福島県の正式発表を見つけることができませんでしたが、(=^・^=)は宮城や山形なのど隣県でクマの出没が増えています。だから福島での増えていると思います(11)。原因は原発事故だと推定しています。クマさんがセシウムで汚染されていれば、ハンターさんだって採らないと思います。福島県では2010年には298頭のクマさんを捕まえましたが、事故直後の2011年には52頭に激減しています(12)。さすがにクマさんの出没がひどいみたいで252頭のクマさん捕まりました。でも避難区域はハンターさんも入れません。野生動物が捕まることはないと思います。長く避難をしていたら避難地域には野生動物が闊歩しそうです。

※You Tubeよりキャプチャー(13)
図―1 福島県富岡町を闊歩するイノシシ
8.第三セクタの危機
福島県には第3セクタの鉄道が3つあります。阿武隈急行、野岩鉄道、会津鉄道です。会津鉄道の時刻表(14)を見ると、会津田島駅(南会津町)から浅草まで乗り換え無しで行けますので、会津(特に南部)と首都圏を繋ぐ役割も担っていると思います。また、沿線には鶴ヶ城や尾瀬口などかあるので観光客の乗車が多い鉄道だと思います。以下に路線図を示しますが、沿線の放射線は高くありません。

図―2 会津鉄道路線図
原発事故前の2010年度には、定期外で34.3万人の利用者がありましたが
原発事故後の2011年度には、定期外で25.9万人に利用者が減っています。そして
原発事故前の2010年度は、約4.5億円の収入
原発事故後の2011年度は、約3.7億円の収入
となりました(15)。
(=^・^=)は福島原発事故により観光客が減ったためだと思います。放射線量が高くないので沿線住民の避難はそれほど多くないと思います。この状態が続けばいずれは廃止に追い込まれるかもしれません。沿線にとっては首都圏に直接つながる大切な動脈を失うことになります。
9.原発が止まってら豪雨が止まった?
福島第一原発事故で多くの原子力発電所が止まりました。柏崎刈羽原子力発電所は2012年の3月に止まりました。柏崎刈羽原子力発電所が動いていた2011年には、新潟や福島が大変な豪雨に襲われました(16)。また冬は豪雪になりました(17)。でも、柏崎刈羽原発が止まった今年(2012年)は豪雨が起こりませんでした(18)。降水量も減っています(19)。もし、この冬が豪雪でないなら、(=^・^=)は豪雨や豪雪が原発によるももだと確信します。
(1)
福島県ホームページ - 組織別 - 地震災害情報(2)
福島県ホームページ - 組織別 - 福島県の推計人口(3)
めげ猫「タマ」の日記 福島県では、12%も死亡率が上がった。-この1年-(4)
めげ猫「タマ」の日記 死亡率は5%も上がったまま!福島県(3~9月集計)(5)
めげ猫「タマ」の日記 死亡率が上がったまま!福島県郡山市(3~10月集計)(6)
宮城県/統計課/統計データ/住民基本台帳人口及び世帯数(月報)(7)
めげ猫「タマ」の日記 20代の女性は11%減、福島県を去っていく若い女性達(8)
めげ猫「タマ」の日記 川内村―帰村者は50代以上 放射能が襲えば村は崩壊?(9)
位置図、間取り図(10)
福島県放射能測定マップ(11)
めげ猫「タマ」の日記 クマさん急増!これって福島原発事故のため(10月末集計)(12)
捕獲数及び被害等の状況 || 野生鳥獣の保護管理[環境省](13)
イノシシかな?2012-04-23富岡ライブカメラ(NTTふくしまの窓から) - YouTube(14)
●会津若松から浅草・新宿方面(PDF)(15)
EDINETにて提出者EDINETコード:E04141で検索
(16)
めげ猫「タマ」の日記 今年は柏崎刈羽停止!新潟・福島豪雨を起こらなかった。今日(8/6)も雷雨が来たけど(17)
気象庁 | 平成24年報道発表資料(18)
めげ猫「タマ」の日記 原発止まれば、豪雨も止まる?
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- 2012/12/10(月) 20:41:11|
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