福島県が発表している人口動態(1)を(=^・^=)なりに集計したら、福島原発の計画的避難区域では去年12月以降は男の子が非常に生まれ難くなっていました。去年11月から11月末まで女の子が287人生まれました。でも男の子はたった211人です。2011年11月は妊娠期間を考えると、福島原発事故後に懐妊した赤ちゃんが生まれる時期です。
震災でこんな事が起こるとはとても思えません。でも、放射線なら(2)・・・
以下の図は、去年11月から12月の男女別の赤ちゃんの出生数を示します。殆ど月で男の子の誕生数が女の子の誕生数を下回っています。

合計すると
女の赤ちゃん 287人
男の赤ちゃん 211人
です。
計画的避難区域は福島原発事故後に緊急に避難する必要はないが空間放射線量が高く長期に生活するのが危険な場所が指定されました(3)。避難区域や緊急時避難準備区域の方は事故後直ぐに避難したと思いますが、計画的避難区域では避難が遅れました。たとえば飯館村で避難がほほ終わったのは福島原発事故の3ヶ月以上も先の2011年6月22日です(4)。たぶん被ばく線量としてはもっとも高い地域だと思います。
特に飯館村と葛尾村が悲惨です
飯館村では
女の子は 37人 ですが
男の子は 15人
しか生まれていません。また
葛尾村では
女の子は 5人 ですが
男の子は 1人
です。
福島県県民健康管理調査にて2011年7月11日までの外部被ばく線量の推計値を発表しています(4)。このうち飯館村、浪江町、いわき市は市町村単位でデータがあります。以下に被ばく線量の分布を示します。

図―2 2011年7月11日までの被爆線量部分布(5)による
出生性比と呼ばれる概念があります。女(メス)100人に対する男(オス)が生まれる人数です。飯館村、浪江町、いわき市の2011年12月から12年11月までの性比と被爆線量を図にしてみました。

図―3 被ばく線量と出生性比
なんか放射線の高い場所ほど男の子が少なくなるみたいです。以下に数値表を記載します。
表―1 被爆線量と出生性比

<余談>
こんな事が、偶然に起こる確率を計算してみました。以下の通り、0.1%以下です。
付表 偶然に起こる確率の計算結果
※1 危険率とは偶然に起こる確率を示す。
※2 計算方法は(6)による。

とても偶然とは思えません。
男の子が生まれ難くなるにはメカニズムには正しいかは別にして、諸説があるみたいです(2)。現状を見る限り、原発事故にあったら男の子の誕生をあきらめる覚悟が必要かもしれません。
-参考にしたサイト様および引用した過去の記事‐
(1)
福島県ホームページ - 組織別 - 福島県の推計人口(2)
めげ猫「タマ」の日記 福島では男の子が生まれ難くなっている?(3)
東京電力株式会社福島第一原子力発電所について-原子力被災者支援-(METI/経済産業省)(4)
飯舘村 - Wikipedia(5)
出生性比(6)
めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
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- 2012/12/25(火) 20:37:46|
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