原子力安全委員会が東北電力東通原子力発電所敷地内の断層について「活断層」との結論になりました(1)。それに対し、東北電力は早速に反論を公表しました(2)。(=^・^=)には不可解なことがあったので、記載しています。
東通原子力発電所内を通る断層の地形図を示し、地形がずれていないので活断層ではないと主張しています(2)。

※東北電力の資料(2)に(=^・^=)がスケールを追加
※スケールは、原子力規制委員会の資料(3)による。
図―1 東北電力が「尾根・谷の屈曲地形が認められない」とする地形図
確かに谷や尾根は連続的に繋がっています。でもスケールがありませんでした。仮に千年に10cm動く活断層だとする(2)と、10万年で10mです。スケールがないとどの程度まで確認できるか分かりません。原子力安全委員会も同様のそしてより詳しい資料を掲載しています(4)。そこからスケールを推定したら横幅は1500mです。とても10mのずれが分かるとは思えません。
断層であれば地形がずれるとの説明に以下の図を用いています。

※(4)より引用
図―2 断層であれば地形がずれるとの説明図
でもこの図の説明には
「このようにして生じた地形の特徴も,やがて浸食や風化などによって乱されていきます.このため,同じ活断層でも,活動度が高く断層のずれの進行が速い場合は,はっきりと特徴的な地形が残るので弁別しやすいのですが,活動度が低い場合には地形の特徴が不明瞭となり,発見は困難になります」(4)
との但し書きがあります。だから、
地形のずれがない=活断層でない
とのロジックは成立しないような気が(=^・^=)にはします。
<余談>
被災地東北の需給はひっ迫しています。原子力だけでなく豪雨によって水力まで止まっています。この夏は電力使用率が96%に達し、停電寸前の状態になりました(5)。だから、原子力であろが水力であろうが「安全」であれば再開すのが当然だと思います。
でも、原発が事故ると数十兆円(場合によっては100兆円を超える?)のお金がかかり(6)、収束までに数十年(場合によっては100年以上?)(7)もの時間がかかると(=^・^=)は思います。こんな事が再び起こるなら停電や電気料金の値上げの方がまだ良いと(=^・^=)は思います。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
東通原発:東北電反論も活断層存在と結論…規制委調査団- 毎日jp(毎日新聞(2)
原子力規制委員会「東通原子力発電所敷地内破砕帯の調査に関する有識者会合」における第2回評価会合に対する当社コメントについて| 東北電力(3)
東北電力東通原子力発電所敷地内破砕帯の調査に関する有識者会合 第2回評価会合|会議|東北電力東通原子力発電所敷地内破砕帯の調査に関する有識者会合(4)
6.2 活断層(5)
めげ猫「タマ」の日記 9月18日、東北の電力使用率は96%-でも国はなにもしない!(6)
めげ猫「タマ」の日記 原発再稼働は損か得か?(7)
めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発・工程はすでに半年遅れ!
スポンサーサイト
- 2012/12/27(木) 21:16:58|
- -
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0