食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。そこで、12月の食品中の放射性セシウムの検査結果をまとめてみました。これからお正月の食材を買われる方もいると思います。お買いものの参考になればいいかなと思います。先月に続き今月もしっかり基準値超えが見つかっています(3)。
①検査数8,170件中160件の基準値超え(全体の2%)
②平均は、1キログラム当たり14.1ベクレル、最大は11,000ベクレル(福島県産イノシシ)。
③基準超の食品が、岩手、宮城、福島、茨城、栃木、群馬、千葉、長野
で見つかっています。

※牛肉を除く
※単位については(4)を参照
図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(2012年12月)
色分けは以下の通りです。
赤マーケットから基準値超えの食品が見つかった県
橙出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
黄基準値超えの食品が見つかった県
1.デタラメな福島県産米全袋検査
福島県は福島県産米の全袋検査を実施しています。スクリーニングレベル(1キログラム当り60Bq/kg)を超えると、ゲルマニウム検出器による精密検査に回します(5)。福島県産米の全袋検査結果は公表されていますが(6)、いわき市、郡山市、二本松市、本宮市、須賀川市を除き1キロ当たり75ベクレルを超える結果は出ていません(12月28日まで)(6)。これ以外の市町村のゲルマニウム検出器による精密検査を集計すれば、全袋検査で1キログラム当たり60~75ベクレルの米が精密検査でどの程度の値になるか分かります。以下にその分布を示します。

図―2 全袋検査で60~75(Bq/kg)と推定される福島県産米の精密検査結果
1キログラム当たり61~75ベクレルの階層に全体の3分1程しか入らず検出限界以下(ND)から最大360の範囲に広く分布しています。すくなとも差が
1キログラムあたり-60~+285ベクレル
あります。
福島県は「全量全袋検査結果において、放射線レベルが『食品としての基準値』を超過するおそれがあるものについては、詳細検査を実施します。」と広報しています(7)。でも、これだけの誤差があればたとえ検出限界以下(ND)でも基準値(1キログラム当たり100ベクレル)を超えている恐れが(=^・^=)はありと思えます。福島県産米全袋検査は「検査」として成立していないと思います。
2.地と合わない福島県の検査
12月に検査された福島産品の福島県と福島県以外の検査結果(平均値)の比較を示します。

図―3 福島県産品の福島県と福島県外での測定結果(平均値)の比較
すべてで福島県の検査結果が小さくでています。検査数が多いナシとリンゴについて、こんな事が偶然に起こる確率を(=^・^=)なりに計算しました。
ナシ 0.4%
リンゴ 約2億分の1
です。とても偶然とは思えません。福島県の検査は同じものを測っても、他より低い値がでます。これでは、いくら検査しても検査していないのと同じだと(=^・^=)は思います。
なお計算にはExcelの組み込み関数
=T.TEST(産地データ,消費地データ,1,2)
を使いました。
<余談>
福島県の食品中のセシウム検査は(=^・^=)にはデタラメにしか見えません。こでれは
福島産=汚物
とのイメージも作ってしまうような気がします。少なくとも(=^・^=)はそのようなイメージを持っています。
―参考したサイト様および引用いた過去の記事―
(1)
農林水産省/厚生労働省(食品中の放射性物質の検査結果)(2)
福島県ホームページ - 組織別 - 公表日ごとのモニタリング検査結果(3)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(11月)-セシウム汚染梅干しに出荷制限なし!(4)
めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト(5)
○ 平成24年11月22日公表(PDF形式)(6)
ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報(7)
福島県ホームページ - 組織別 - 24年産米の全量全袋検査とは
スポンサーサイト
- 2012/12/29(土) 19:32:31|
- -
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0