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めげ猫「タマ」の日記

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食品中の放射性セシウム検査のまとめ(1月1、2週)-新年早々に無責任ぶりを発揮する放射性セシウム汚染地帯の行政-

 食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。そこで、1月1、2週の食品中の放射性セシウムの検査結果をまとめてみました。お買いものの参考になればいいかなと思います。先月に続き今週もしっかり基準値超えが見つかっています(3)。
  ①検査数1、428件中件の57基準値超え(全体の4%)
  ②平均は、1キログラム当たり19.2ベクレル、最大は1,800ベクレル(福島県産イノシシ)。
  ③基準超の食品が、宮城、福島、栃木、群馬
で見つかっています。
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   ※牛肉を除く
   ※単位については(4)を参照
  図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(1月1,2週)

  色分けは以下の通りです。
  出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
  基準値超えの食品が見つかった県

1.福島県産小松菜からセシウム―同じことが去年4月にも起こった!
福島県郡山産の小松菜1キログラム当たり100ベクレルの放射性セシウムが見つかりました(1)。原因は「農業用資材の不適切な管理に起因する特異的な事案であったこ」そうです(2)。でも2度目です。2012年4月に福島県産のホウレンソウから1キログラム当たり520ベクレルが見つかっています。この時の原因は、福島原発事故で放射性セシウムに汚染された保温用ポリフィルムを使ったためでした(5)。また、再利用されたら、放射性セシウムに間違いなく汚染されると思います。決して特異的な事案ではありません。でも出荷制限はないみたいです(2)。しかも検査結果が出る前に相当数が販売されていたみたいです(6)。
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 図―2 保温材を使って栽培される野菜
12月以降、ほうれん草、小松菜、ネギ、チンゲンサイなど非結球性葉菜類とおぼしき野菜(7)(施設栽培を除く)の福島県の検査はたった10件です。そのうち1件から基準超えのセシウムです。他にもあると考えるのが当然です。


2.放射性セシウム汚染米が見つかっても1ヶ月以上も発表しない宮城県
 宮城県からは去年(2011年)にも1キログラム当たり100ベクレルを超える米が見つかっています(1)(8)。宮城県、厚生労働省の発表を整理すると
  ①12月5日に1キロ当たり208ベクレルの放射性セシウムで汚染された米が見つかったが、発表したのは一ヶ月以上たった翌1月10日です(2)。
  ②厚生労働省の発表では、検査が完了した日は12月17日になっている(1)。
  ③検査を実施したのは「エヌエス環境(株)」であるが(1)、同社が食品衛生登録検査機関登録、ISO/IEC17025試験所認定取得(放射能測定)を取得したのは、検査した後の12月27日である(9)。
 以上を纏めると
  宮城県は食品衛生登録検査機関に登録されていない業者さんに米の検査を依頼し、12月5日に基準を超えているとの回答得たが、これを放置し発表は1っヶ月以上先の翌1月10日なった。厚生労働省と宮城県の検査日が合わないので、真相は不明ですが・・・。
 それでも、検査しただけ福島県よりましかもしれません。今回の件は、農家さんが県に持ち込んだの発端みたいです(7)。福島県伊達市では農家が市の検査施設に持ち込んだキウイフルーツから、1キロ当たり140ベクレルの放射性セシウムが11月30日以降に見つかっています(10)が、11月30日以降に伊達市産のキウイフルーツの検査結果の発表は福島県からはありません。

<余談>
 去年も産地は無責任でした(11)。今年も新年早々から産地の無責任ぶりが発揮されています。このぶんたど、無責任ぶりはますますエスカレートしそうな気がします。もっと無責任だと思うのは、福島県では沿岸部を中心に多くの市町村で地元(同じ市町村内)で収穫されたコメの学校給食には使わないに、福島県は安全だと言っていることです(12)。
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    ※(14)をもとに(=^・^=)が作成
   付図―1 地元で取れた米を学校給食に使わない市町村

 安全なら地元の学校給食で使って問題ないはずです。もし「安全」と思わないなら、「安全」になるように基準や管理方法を見直せばいいと思います。国の基準が信用できないなら、県独自の基準を決めてもいいと思います。     
 それでも福島市は福島市産のコメを学校給食に使うみたいです。ただし、全袋検査でセシウムが見つかった米は除外するそうです(13)(14)。除外された米は、一般に出荷されるはずです。福島市は、地元が食べないカス(給食不適格とされた米)を(=^・^=)に食べろとでも?
 福島県産米全袋検査では2万袋近い米から気基準値以下ですが放射性セシウムが見つかっています(15)。どうするかと言えば、東電社員が責任をもって食べればいいだけです。東電社員は関連会社を含め5万人います(16)。一袋30Kgですので、一人あたり6kg(2万÷5万×30kg)なので十分に食べられます。


―参考したサイト様および引用いた過去の記事―
(1)農林水産省/厚生労働省(食品中の放射性物質の検査結果)
(2)福島県ホームページ - 組織別 - 公表日ごとのモニタリング検査結果
(3)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(12月)-デタラメな放射性セシウム検査は「福島産=汚物」にする。
(4)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(5)福島市のホウレンソウから規制値超セシウム : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
(6)「コマツナ」一部基準値超 資材の不適切管理で(福島民友ニュース)
(7)野菜分類|緊急情報|厚生労働省
(8)栗原市(旧沢辺村)産の自家消費米からの放射性物質基準値超過に伴う出荷自粛の要請について(農産園芸環境課) - 宮城県公式
(9)食品衛生登録検査機関登録、ISO/IEC17025試験所認定取得(放射能測定)
(10)伊達市農業情報紙『耕』(第7号)(12月27日発行)
(11)めげ猫「タマ」の日記 2012年に放射性セシウム汚染食品の拡販に貢献した方々
(12)☆新たな基準値を下回っている品目一覧(PDF形式)☆
(13)河北新報 東北のニュース/福島市産米 給食使用きょう再開 市、安全確保へ5回検査
(14)コメ地産地消へ回帰 県内の学校給食 | 県内ニュース | 福島民報
(15)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報
(16)東京電力 - Wikipedia
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  1. 2013/01/12(土) 20:27:56|
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