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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

只見川水力発電所の補償は札束ダブルパンチ―でも上手くいくの?

 去年、福島県西部も大変な豪雨に見舞われ、多くの発電所が止まったままです。原因は地元の反対です。電力会社は「補償」するようですが、JRが冷や水を浴びせたみたいです。
 福島県西部には只見川が流れています。只見川は多数の水力発電所があり、平行して只見線が走っています。2011年7月にこの辺りは大変な豪雨が降り、大きな被害をもたらしました。地元の方は豪雨被害の原因は、発電用のダムや水力発電所が原因と考え、豪雨で止まった水力発電所の再開に反対しています。今も常時出力の合計でで女川原子力発電所1号機とほぼ同じ52万kWもの水力発電所が再開できないでいます(1)(2)(3)。この問題、(=^・^=)なりに追いかけているのですが動きがあったので記事にします。
 以下に只見線の不通区間と再開できない発電所を示します。
brg130116a.gif brg130116b.gif
 ※(3)を引用
 図―1 只見線不通区間と再開できない発電所

再開できない発電所は以下の通りです。
 表―1 今も止まっている被災地、東北の水力発電所
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 ※1 (2)より引
 ※2 第二沼沢は揚水のため、常時に最大出力を記載
 ※3 東北電力のHP(4)で、これらの発電所が再開の発表がことを確認しています。

 このうち、滝発電所を所有する電源開発は「1月16日、只見町の蒲生、寄岩、塩沢、十島の4地区90世帯を対象に補償手続きを開始し、3月末までに補償を完了させたい考え。」だそうです(5)。でも1年半もたってから急に補償交渉?なんで思ったら、2012年5月22日に補償交渉を始めていました(6)。とゆうことは、これまでも交渉が上手くっていないとしか思えません。交渉の対象は只見町の
 蒲生、寄岩、塩沢、十島の4地区
です。なんで4地区だけと思い場所を地図で調べてみました。以下に2011年7月の水害で避難した各地区の避難者数と、電源開発が補償交渉の対象としている地区を示します。
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 ※避難者数は(7)による。
 ※発電所の位置は(8)を参考に作成
 図―2 電源開発が補償交渉対象地区

水害の被害は只見町全体に広がっていますが、補償交渉は只見線の不通区間沿線に限られます。反対運動はこの辺りが中心だと思います。発電所は只見町全域にあります。34人が避難した只見の直ぐ上流には、「只見発電所」があり、図の範囲外ですがその上流には田子倉発電所がありますし、黒谷入地区の上流には黒谷発電所があります(8)。田子倉発電所は日本第2位の規模です(9)。でも、補償交渉の対象にはなっていません。たぶん、反対運動が起きていないのだと思います。
 只見町観光まちづくり協会(10)を見ると【只見線署名活動へのご協力のお願い】なんてものがあります。只見線が再開は大事な命題みたいです。止まっている発電所をみるとすべて只見線沿線にあります。だから(=^・^=)は只見線が止まっていることが、反対の理由だと思います。補償交渉はできないと思います。そこで電力会社の出した基準は
「住民への聞き取り調査や復旧に要した物品の領収書などから、公共補償に伴う補償基準を用いて算定。復旧費用は全額補償する方針を決めている。調査は浸水などの影響を受けた(1)建物(2)農地(3)墓地(4)その他―の動産で、建物は内外壁や畳などの復旧費を幅広く算定。農地は一昨年と昨年分の収穫分を補償する。」(4)だそうです。(=^・^=)には、もし補償に応じていただけるなら、ご要望があれば弊社社員がお邪魔し満足の頂ける補償金額を算定の上、お支払します。みたいに読めます。
 でもこれだではありません。電力会社は福島県を通じ、その他にも20億円を水害の復旧費用として寄付をしています。これは水害で被災した損害の補てんに使われるみたいですが(3)、交渉期間が短くダブりまで引く余裕は電力会社にはないと思います。結局は
 ・補償
 ・電力会社の寄付金
の札束のダブルルパンチになるような気がします。でも上手くいくでんすかね?
 今日(1月24日)のニュースでJR東日本は
  「只見線の会津川口-只見駅間の復旧費用を今年3月までに確定し、復旧の可否を判断する方針を示した。」
そうです(11)。電力会社の補償交渉完了希望日と可否を判断する期限が同じ今年3月です。補償が完結し発電所が再開できるようになったら、JR東日本はお金がかかるので只見線は復旧せず廃線にしますなんて発表をすると考える人もいると思います。補償交渉も寄付金の分配も泥沼化すると(=^・^=)は思います。
 東北の電力は不足しています(3)。(=^・^=)は上手くいってほしいと思います。これまでの経緯をみていると札束トリプルパンチでも無理なような気がします。

<余談>
 発電所を再開するには、只見線の再開が絶対条件だと思います。本来であれば国が動くべきですが全く動きを見せません。だったら一人でも多くの方に只見線(特に代行バス)に乗っていただっきJR東日本に只見線の再開のインセンティブを与えるしかないと思います。
 被災地、東北の電力のために只見線(特に代行バス)に乗ろう
この2月9日、10日に只見町雪まつりがあります(12)。只見線を使ってお出かけになっては以下かでしょうか?「雪むすめ」もいるみたいです。地元・会津の女子高校生みたいですが、公表された写真を(=^・^=)がみた限りでは、かなりかわいいです。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 東北に電力不足―発電所再開に反対の声!
(2)めげ猫「タマ」の日記 東北の電力は不足する―水力復活に地元が反対-でも原因は柏崎刈羽
(3)めげ猫「タマ」の日記 田子倉駅廃止に地元が反発―被災地東北の電力はどうでもいいのか?
(4)東北電力 ホームページ
(5)90世帯へ補償手続き開始 新潟・福島豪雨の洪水被害(福島民友ニュース)
(6)只見川氾濫で住民補償へ 電源開発、責任認める  - 福島ニュース - 都道府県別 - 47NEWS(よんななニュース
(7)[PDF] かってない豪雨が7月四 日、 只見町を襲い、 想像 を絶する被害を町
(8)水力発電所ギャラリー 阿賀野川水系 - 水力ドットコム
(9)田子倉ダム - Wikipedia
(10)只見町観光まちづくり協会
(11)3月までに復旧費確定 会津川口-只見間不通問題(福島民友ニュース)
(12)只見ふるさとの雪まつり - 只見町
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  1. 2013/01/24(木) 21:37:29|
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