食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。そこで、1月4週の食品中の放射性セシウムの検査結果をまとめてみました。お買いものの参考になればいいかなと思います。先月に続き今週もしっかり基準値超えが見つかっています(3)。
①検査数1、348件中件の基準値超え(全体の1.6%)
②平均は、1キログラム当たり8.3ベクレル、最大は610ベクレル(福島県産カレイ)。
③基準超の食品が、岩手、宮城、福島、千葉
で見つかっています。

※牛肉を除く
※単位については(4)を参照
図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(1月4週)
色分けは以下の通りです。
赤マーケットから基準値超えの食品が見つかった県
橙出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
黄基準値超えの食品が見つかった県
1.千葉と宮城で基準超え!でも出荷制限なし
宮城県産のイシガレイと千葉県成田市産の乾し椎茸から、基準値の1キログラム当たり100ベクレルを超える放射性セシウムが見つかりました(値はそれぞれ140と310)。でも出荷制限はありません。基準を超えた食品が見つかっても出荷制限をしなければ、何のための検査か分かりません。検査してもそれに伴うアクションがないと、とても安心・安全とは言えないと思います。
2.去年の100ベクレル超えが検査されていない。
今週、福島県や北関東3県などでは、出荷制限ないし自粛がなされている品目以外からは基準を超える放射性セシウムが見つかっていません。これが実態を反映しているなら大変に嬉しいことです。去年の4月に基準が1キログラム当たり500ベクレルから、100ベクレルに引き下げられました(5)。だから、去年の1月に1キログラム当たり100ベクレルを超える食品でも、出荷制限や自粛が実施されていないものがあります。福島県産の食材について、これらの去年と今シーズン(12年11月以降)の検査結果を比較してみました。大部分が今シーズンは検査されていません。
表―1 去年1月に現行基準超えを起こした福島県産食品の今シーズンの検査結果

基準外の食品を出さない方法は、怪しげな物は検査しない事だと(=^・^=)は思います。福島県はこれを確り実行しているとしか(=^・^=)には思えません。
<余談>
怪しげな食品は検査しない?基準を超えても出荷制限をしない。これでは、危険を感じ不安になります。結局、怪しげな産地は避けるしかないような気がします。これは風評被害でなく、正当な自己防衛だと(=^・^=)は思います。
―参考したサイト様および引用いた過去の記事―
(1)
農林水産省/厚生労働省(食品中の放射性物質の検査結果)(2)
福島県ホームページ - 組織別 - 公表日ごとのモニタリング検査結果(3)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(1月3週)-漁が再開!大丈夫?-(4)
めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト(5)
食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
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- 2013/01/26(土) 20:37:17|
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九州鹿児島産と表示のお茶から放射性セシウムが検出されています。
日本海側や四国の産地表示の水産物からも放射性セシウムが検出されています。
先日食品流通関係業者の方から話を聞きました。
例えば埼玉県や静岡県の生産茶葉を大量に九州や関西に運送して地元産のお茶の葉とブレンドしても一定量までは地元の名前(鹿児島とか京都とか)で出荷して販売することは自由なのだそうです。(原発事故が起きるよりずっと以前から実際にそういう流通、販売が続けられてきた)
次にたとえば魚貝類、水産品は収穫エリアが産地になるのではなくて水揚げ漁港のある地方自治体(県や市町村)が産地として記録、表示されるのだそうです。
そして原発事故エリアから遠く離れた漁港では放射線測定検査など全くやられてはいませんので、東北エリアの魚が大阪とか愛知県の港へ回漕されればフリーパスで全国へ出荷されて行くとのことです。
つまり、放射能は最初からほぼ完全に全国の市場、店頭に出回っていて、ぼくたちの食卓にずっと上っているはずです。
こんなことを許している日本政府は民主党時代であれ、自民・創価学会政権であれ、完全に犯罪行為です!
ぼくたちはますます声を上げ続けなければならないのだと思います。
- 2013/01/27(日) 21:01:09 |
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- ナイトトレイン #NDw.4kJM
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