今日、7月28日、新潟県は大変な豪雨に見舞われました。信越線、越後線、ほくほく線など、新潟県の代表的な在来線はほとんど運休しました。また、今(21:06分)ニュースを見たら柏崎市で洪水の危険こんなと、中越沖地震以降はは初めてなよう気がします。ところが、中越沖地震で、変わったこといえば、柏崎刈羽原子力発電所が止まったことです。
柏崎刈羽原子力発電所 - Wikipediaによると、去年8月に1号機、今年2月に2号が運転が再開し4機の原子炉がそろいました。今年の夏は4機が全部運転しいる初めての夏になります。原発で洪水が?まさかと思いましたが、今日ダウロードした気象庁のレーダー・ナウキャスト(降水)を見てみました。下の画像です。柏崎刈羽原子力から強烈な雨雲が発生しています。まさか、原発が雨を降らせるなんて…

そこで、
過去の気象データ検索 - Japan Meteorological Agencyで過去の気象データを調べてみました。まず、柏崎市の原発再起動前後の年間降雨量です。
2009年(原発再起動前) 年間2164.5mm
2010年(原発再起動後) 年間2774.5mm
で、年間610mm増えています。1年のデータは一寸と思い、今年の6月までのデータと比較してみました。
2009年1~6月(原発再起動前)742.5mm
2011年1~6月(原発再起動後)1125.5mm
で、383mm増えています。でも、これってただ単に去年と今年が多雨で、2009年が少雨だったりして、とも思いました。福島の原子力発電所は3月にすべて止まりました。だったら、福島原発近くでは、3月からは降雨量は減っているはずです。そこで、福島第一原子力に近い広野で、3~6月の降雨量を比較してみました。
去年3~6月(原発稼働中)の合計860mm
今年3~6月(原発停止中)の合計392.5mm
で、原発が止まってると福島でも、原発停止中は降雨量が減り稼働中は高くなっています。
まさか、偶然とは思い、計算をしてみました。原子力発電所で発生したエネルギーのすべて(100%)が電気になる訳ではありません。大部分のエネルギーは電気にならず海に捨てられます。そこで、原子量発電所の出すエネルギーには、二つの値があります。
1 熱出力-原子炉が出す全エネルギー
2 電気出力-電気として取り出されたエネルギー
熱出力と電気出力の差はおおむね、冷却水によって排水口から海に捨てられます。
発電所の概要のデータを集計すると、今日の柏崎刈羽原子力発電所の熱出力は、329.3万Kw,電気出力は245.6万Kwで、差の476.3万Kwは、
排熱として排水口から海に捨てられています。ところでWは、1秒当たりのエネルギーを表します。水が蒸発するには、1リットルあたり2258KJ(キロジュール)が必要なので、1秒当たりの水の蒸発量に換算すると
245.6万÷2258=2109.38884l(リットル)=2.10938884m3(立方メートル)になります。1年にではと、2.10938884m
3×3600x24×365=66521686.45m
3になります。これが100km
2(100,000,000m
2)にばらまかれたとすると、その降雨量は年間665.2168645mm(0.6652168645m=665.2168645mm)
になります。柏崎で、原発稼働後増えた雨量は610mm/年です。なんなく近い値です。これって偶然の一致?
なお、「猫」が調べたアメダスのデータを以下に書きます。
柏崎
月 2009年 2010年 2011年
1 211.5 516 394.5
2 155.5 223.5 119
3 148.5 197 119.5
4 96 158 133.5
5 54.5 87 109.5
6 76.5 151 249.5
7 351 85
8 160.5 31
9 89.5 355
10 125.5 176.5
11 331 398
12 364.5 396.5
広野
月 2010年 2011年
1 3.5 7
2 81 115.5
3 115.5 48
4 278 142
5 245.5 129
6 221 73.5
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- 2011/07/28(木) 23:46:32|
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