東京電力福島原発はトラブルが多く、トラブル毎に記事にするは面倒なので、まとめて記事にしています。先々週につづき(1)、先週週(1月28日~2月3日)もしっかりトラブルが起こっています。福島原発トラブルはあまりニュースになりませが・・
1.覗き穴を開けたら予想外の配管
福島第一原発の2号機のトーラス室に端に、中を見るために原子炉建屋のコンクリートに覗き穴をあけましたが、空けた穴の下にパイプがあって、結局は中を見る事が出来ませんでした。

※東京電力提供の資料(2)を編集。
図―1 覗き穴の下に見つかった「想定外」のパイプ
東京電力は図面を検討して穴をあける位置を決めたみたいですが、図面と実際の施工(工事)が違っていて、無いはずの配管があったみたいです(2)。穴を空けた建屋位置は以下の通りです。

図―2 穴をあけた場所
2.3人目のけが人
1月10日と14日に下請けさんがケガを負った(4)ばかりですが、先週もしっかりけが人がでました(5)。1月28日午前10時29分頃、福島第二原発1号機原子炉建屋付属棟地下1階にある所内高圧電源設備配電盤室でケーブル修理作業をしていた下請けさんが、高さ0.9m踏み台から落っこちて、骨折し、救急車で病院に運ばれました。また1月が終わったばかりなのに、今年3人目のけが人です。
3.淡水化装置(RO)からまた水漏れ
1月30日午前4時9分、下請けさんが福島第一原子力発電所淡水化装置(逆浸透膜式)でフラッシング(パイプ内の汚れ取り)したら、水漏が起こりました。水の範囲は約1.5m×約20m×約1mmに広がり、漏れ量は約30リットルです。漏れた水には、セシウム134が700Bq/kg、セシウム137が1300Bq/kgで合計で飲料水の基準の200倍の2、000Bq/kgの放射性セシウムが含まれています(5)。

※東京電力提供のデータ(6)を元に作成
図―3 水漏れ箇所
淡水化装置(RO)からの水漏れは12年12月26日と10日にあったばかりですので(6)、たった2ヶ月の間に3回目です。
なお、淡水化装置の詳細は
めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発の淡水化装置についてを見てください。
4.フィルターの付け忘れ
2月1日に下請けさんが、福島第一原発での土木作業を終えて全面マスクをチェックしたら、マスクにフィルタを着けていないことが分かりました(7)。
5.福島第一原発2号機の温度計は大暴走は続く
福島第一原発2号機の温度計が12月に続き(8)、1月も温度計が故障したとの発表がありました(9)。以下に温度の推移を示します。

※(9)(10)を元に作成
※ 故障・正常は東京電力の判定
図―4 福島第一原発2号機の温度計の位置と推移
東京電力は温度計の「故障」としていますが、(=^・^=)には温度が上がっているように見えます。温度が上がる度に故障としては、温度計の意味ってあるのですかね!
<余談>
これだけトラブルが多いと、いつか大事故なんて想像してまう(=^・^=)は心配症ですかね?
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(1月4週)―水漏れ―(2)
福島第一原子力発電所2号機トーラス室調査に伴う穿孔作業結果について(PDF 134KB)(3)
BWRの原子炉格納容器 (02-03-04-02) - ATOMICA (4)
めげ猫「タマ」の日記 2013年、新年早々トラブルいっぱい!福島原発―また温度計故障-(5)
2013年1月30日淡水化装置(RO2)からの漏えいについて(PDF 50.4KB)(6)
めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(年末・年始)―水漏れ!-(7)
東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について|プレスリリース|東京電力(8)
めげ猫「タマ」の日記 2013年、新年早々トラブルいっぱい!福島原発―また温度計故障-(9)
福島第一原子力発電所1~3号機における原子炉内温度計および原子炉格納容器内温度計の信頼性評価について(平成25年2月提出)(10)
プラント関連パラメータ(水位、圧力、温度など)|プラント関連パラメータ|東京電力
スポンサーサイト
- 2013/02/03(日) 21:07:31|
- -
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0