1月は全国的な大雪のニュースが流れていたような気がします。たとえば(1)です。でも、雪が大幅に減った場所もあります。一つは柏崎刈羽原子力発電所傍にある「柏崎」、そして泊原子力発電所の傍にある「共和」です。

(a)柏崎 (b)共和
※気象庁のデータ(2)を(=^・^=)がグラフ化
図―1 今年(2012年12月から)と去年(2011年12月から)の積雪量の比較―去年の冬が原発が動いていた所
柏崎刈羽原子力発電所は2012年3月25日まで、泊原子力発電所は5月5日まで動いていました(3)(4)。そして今年の冬は止まり、雪が大幅に減っています。
でも、去年の冬も原発が止まっていた福島市や原発の無い帯広市では積雪量は減っていません。むしろ増えた感じがします。

(a)福島市 (b)帯広
※気象庁のデータ(2)を(=^・^=)がグラフ化
図― 今年(2012年12月から)と去年(2011年12月から)の積雪量の比較―去年の冬も原発とは無関係な所
なおこの2か所は同じような緯度にあり割と離れているとの基準で選びました。
以下に柏崎刈羽原子力発電周辺の2月5日現在の2012年と13年の積雪量の比較を示します。

※データは気象庁(2)による。
図―3 柏崎刈羽原子力発電所周辺の積雪量
沿岸部で大きく積雪量が減っています。とくに去年77cmの雪があった柏崎、59cmの雪があった新津そして31cmの雪があった新潟ではゼロです。でも山間部はそれほど減っていません。なぜか、柏崎刈羽原子力発電所に近くなればなるほど雪が減っているような気がしました。
柏崎刈羽原子力発電所が動いていた2011年の夏には新潟県や福島県には大変な豪雨が襲いました。でも、原発が止まった2012年には豪雨は来ませんでした(5)。

※上段が2011年7月29日、下段が2012年8月6日
※(5)による。
図―4 2011年と12年の夏の気圧配置と降雨の比較
2012年8月6日には豪雨の起こった2011年7月29日ときわめて似た気圧配置になりましたが豪雨は襲いませんでした。去年の冬は新潟県は豪雪に襲われました(6)が、今年はまだ豪雪とまでは言えません。この2年を見る限り、豪雨や豪雪は柏崎刈羽原子力発電所が動いているときは起きていますが、止まっているときは起きていません。(=^・^=)は、柏崎刈羽原子力発電所が豪雪を起こすと思っています。
柏崎市には警戒等区域内から1,173名もの方が避難してこられました(7)。警戒等区域内はあまり雪が降らないところだとおみますので去年は雪に驚かれたのでないかと思います。でも柏崎刈羽原子力発電所が止まっている限り大丈夫のような気がします。
<余談>
どんなメカニズムで沿岸部に雪が降ったのか(=^・^=)なりに考えてみました。柏崎刈羽原子力発電所の原子炉から発生するエネルギーは2,431.7万kWです。でも、電気になるのはたった821.2万kWで(8)、残りの1,610.5万kWは海などに捨てられます。これは関西電力の電力消費量を超えます。関西電力の2012年12月の電力販売量は、106億kWh(9)です。一方、1,610.5万kWの電気を一月使いづけると116億kWh(1,610.5万kW×24時間×30日)です。これだけのエネルギーが捨てられたらなにが起きても不思議はないと思います。
冬に季節風が日本海を横断すると、大量の水分が海から貰います。これが山に当たると、雪になるそうです(11)

※(11)より引用
図ー5 雪の降るメカニズム
実際に冬の日本海では海面から湯気のようなものが立ち上っているそうです(12)。

※(12)をキャプチャー
図―6 日本海の気嵐
海岸に季節風が来ると湿った雲をともなってきます。

※気象庁(13)のデータによる(2013年2月5日7時)
図―7 日本海の冬の雲
「雲(くも)は、大気中にかたまって浮かぶ水滴または氷の粒(氷晶)のことを言う」そうです(14)。原子力発電所の巨大な排熱は海を熱くすると思います。熱くなった海から雲に向かって蒸気が上がります。蒸気は雲の粒子を成長させ、大きくなると重力で地上に落ちてきます。すなわち降雪です。

図―8 原子力発電所が沿岸部に豪雪をもたらすメカニズム
この影響は沿岸部に大きく出て、近隣の内陸部には少しでるともいます。そして遠く(柏崎刈羽原子力発電所から見れば福島)には、雲がたどりつけなくなるので降雪はへると思います。原発が止まると図―1に示すように原子力発電所の近くでは原発が止まり雪が減りました。でも図―2に示すように山を越えた遠くでは雪は増えています。
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- 2013/02/05(火) 21:34:06|
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