福島の中間貯蔵施設の建設が遅れています。当初計画では、今年(2013年)1月には始める予定の「現地調査」、用地取得の為の「測量」、「開発許可手続き」などが(1)全く手についていません(2)。また、今年3月末までに完了する予定の場所の選定も進んでいません。このまま上手く中間貯蔵施設ができるか(=^・^=)は心配です。
放射性セシウムは人工的に無くすことができません。そこで、福島第一原子力発電所がばら撒いた放射性セシウムを回収します。でも、回収した放射性セシウムの保管場所が必要です。国は保管場所として「中間貯蔵施設」を作ることにしました。その工程を発表しています。

※(1)より作成
図―1 中間貯蔵施設の工程表
去年の末までに「基本設計」、「文献調査」や開発(新しい構造物を作ること)のための予備手続きを終え、今年1月から「実施設計」、「現地調査」および用地買収のための「測量」を始めることになっていました(1)。もうすぐ2月上旬も終わるので、どんどん進んでいると思ったら
「(環境省は2月)20日ごろに業者を決め、3町(大熊町、楢葉町、双葉町)と調整した上で、月(2月)内にもボーリング地点の選定などの現地調査に着手したい意向。しかし、3町が調査を受け入れる見通しは立っておらず、先行きは不透明なままだ。」(2)
そうです。なお()内は、(=^・^=)の追記です。この記事を見る限り、測量などに入れるのは2ヶ月遅れの2013年2月20日以降です。でもこれも無理です。
中間貯蔵施設の候補地の一つの福島県双葉町の町長さんは、自分の町に中間貯蔵施設ができることに反対していました(3)が、町議会で不信任案が可決され(4)、辞表を出し2月11日をもって退任します。(5)。次の町長さんが決まらないと(=^・^=)は話が進まないと思います。次の町長選挙は3月10日です(6)。それ以降でないと、話は決まらないと思います。(=^・^=)的は4月以降になると思います。
大熊町と楢葉町を先行して、最初に使えばとの考えもあるかと思いますが、中間貯蔵施設の詳細な位置は決まっていませんが、どこから運ぶかは決まっています。

※(7)より作成
図―2 放射性汚染物質の搬出、搬入先
だたら、双葉町に中間処分場ができないと、最も汚染のひどい福島県北西部の除染ができません。
<余談>
もっと難航しそうなのが用地買収です。土地などの不動産に対する賠償が遅れているそうです(8)。(=^・^=)が地主なら、賠償金を貰った後で売ります。賠償は土地の価値の全額になります。これは土地の価値を「0」とみなすためです。でも、買収するのに「0円」はないと思います。賠償を貰う前に土地を売るとそれで賠償がもらえなくなります。精々、売値と福島原発時事故前の差額分だけだと思います。
近くで原発事故が起きて放射性セシウムに汚染されても、中間貯蔵施設はなかなかできない覚悟が必要だと思います。
―参考にさせて頂いたサイト様-
(1)
PDF] 中間貯蔵施設の整備に係る工程表 [PDF:272KB](2)
月内にも現地調査着手 県内3町の中間貯蔵候補地(福島民友ニュース)(3)
町長から町民の皆さまへ(その1)-中間貯蔵施設についてのご報告- | 町長メッセージ | 双葉町公式ホームページ臨時サイト(災害版)(4)
双葉町長、議会を解散 中間貯蔵で不信任決議 - 福島ニュース - 都道府県別 - 47NEWS(よんななニュース)(5)
避難先で福島・双葉町長が退任式 「頑張ってきた」と井戸川氏 - 47NEWS(よんななニュース)(6)
「双葉町長選挙」のお知らせ | 選挙 | 双葉町公式ホームページ臨時サイト(災害版)(7)
http://www.reconstruction.go.jp/topics/120819_shisetsucyosa.pdf(8)
福島原発事故:東電賠償の時効主張せず 社長が初めて明言- 毎日jp(毎日新聞)
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- 2013/02/08(金) 21:29:01|
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