1.汚水漏れ、タンクローリー1台超!
福島第一原発の5,6号機からも「水」が湧きだしいるみたいです。福島第一原発5,6号機から出た水は、伐採した木の自然発火を防止るためとの理由で、処理後に福島第一原発構内に散水されています。2011年10月7日から続けていますので、1年半近く(2013年2月現在)にります(2)。処理の概略を以下に示しますが、その装置のうち「取水槽」から水漏れを起こしているのを2月16日の20時前に下請けさんが見つけました(3)。


図―1 水漏れを起こした場所
放射性セシウムは水道水の基準を大幅に超えているので汚水が漏れたと思います。大型のタンクローリーの容量は20キロリットルですので(4)、大型のタンクローリー1台分の汚染水が漏れたことになります。
※(5)より作成

図―2 大型のタンクローリー(これいっぱいの汚水が漏れた)
でも関係ないか、この水はどのみち福島第一原発の構内に撒かれます。セシウム吸着装置を通た後なので、セシウム濃度は散水する水とそれ程変わらない気が(=^・^=)はします。
漏れた様子は以下の通りです。

図ー3 漏れた水
2.天井から水滴
2月23日午後0時12分頃、下請けさんが福島第一原子力発電所2号機タービン建屋1階ヒータールーム中央付近で水溜まりを見つけました。水溜まりの範囲は約5m×約1m×約1mmに広がっていて、天井の数箇所から、5秒に1滴程度の割合で水滴が落ちているそうです。水の放射性セシウム濃度は1リットル当たり
セシウム134が1、300ベクレル
セシウム137が2、100ベクレル
セシウム合計 3、400ベクレル
です。
3.クレーンが壊れた
福島第二原子力発電所3号機の天井にあるクレーンを点検したら車軸が壊れていたそうです(6)。

※東京電力の資料(6)より作成
図―4壊れた天井クレーン
東京電力は主要な設備は「津波」で壊れたと言っています(7)。でも、このクレーンは原子炉や核燃料プールの上にあります(6)。「津波」でどのようにして壊れたのか、(=^・^=)には想像がつきません。
4.温度計の異常はづづく
以下に福島第一原子力発電所2号機の温度計の値の推移を示します。

※東京電力のデータ(8)による。
<余談>
関西電力によると原子炉は事故が起きても被害を拡大させないよう、「五重の壁」で閉じ込めているそうです(9)。

※関西電力のデータ(9)を編集
付図 五重の壁
事故から2年たちまちしたが、福島第一原発でできたのは、一番外側の壁の中の一部を覗いたにすぎません。五重の壁を突破し、危険なデブリ(溶け落ちた核燃料)に到達するのはかなり先になるような気がします。殆どの週でトラブルが起こっています。デブリに到達する前に、再びドカーンなんて事がありませんように!
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
トラブルいっぱい!福島原発(2月2週)―フィルタの付け忘れが再発-(2)
2011年10月7日 福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(121KB) (3)
福島第一原子力発電所5・6号機低レベル滞留水タンク周辺における水漏れについて(PDF 79.7KB)(4)
製品情報|石油ローリ:矢野特殊自動車(5)
タンクローリー - Wikipedia(6)
福島第二原子力発電所3号機における原子炉建屋天井クレーンの走行用車輪軸受部の一部損傷について(PDF 149KB)(7)
福島原子力事故の社内調査情報|東京電力(8)
プラント関連パラメータ(水位、圧力、温度など)|プラント関連パラメータ|東京電力(9)
五重の壁で閉じ込めます [関西電力]
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- 2013/02/24(日) 21:19:40|
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