食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。3月3週中の食品中の放射性セシウムの検査結果をまとめてみました。お買いものの参考になればいいかなと思います。3月3週も続き先週に続きしっかり基準値超えが見つかっています(3)。
①検査数1,351件中19件の基準値超え(全体の1.4%)
②平均は、1キログラム当たり6ベクレル、最大360ベクレル(福島県産ババガレイ)。
③基準超の食品が、福島、千葉
で見つかっています。

※牛肉を除く
※単位については(4)を参照
図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(2013年3月15~22日)
色分けは以下の通りです。
赤マーケットから基準値超えの食品が見つかった県
橙出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
黄基準値超えの食品が見つかった県
1.千葉県産イノシシが最高値を更新
千葉県君津市産のイノシシから、
1キログラム当たり260ベクレル
の放射性セシウムが見つかりました。千葉県産イノシシの従前の記録は1キログラムあたり210ベクレルですので、最高値を更新しました。以下にこれまでの推移を示します。

図ー2 千葉県君津市産イノシシの放射性セシウム濃度推移
記録を更新しただけでなく、全体としても上がっているように見えます。福島原発事故から2年もたつのに!
2.福島市産大豆がまた基準越え
福島県福島産の大豆から基準値(1キログラム当たり100ベクレル(5))を超える
1キログラム当たり110ベクレル
の放射性セシウムが見つかりました。とっくに収穫は終っています。今頃になって基準値超えといわれても、すでに出荷されているかもしれません。今週、セシウム汚染大豆の見つかった福島市の旧庭塚村は出荷制限対象外です。以下に福島市産大豆の放射性セシウム濃度の推移を示します。

昨シーズン(2011年度)に比べ今シーズン(2012年度)の方が、放射性セシウム濃度が上がっているように(=^・^=)には見えます。
<余談>
原発事故から2年たっても上昇が止まらない、食品中の放射性セシウム濃度を見ていると(=^・^=)は危険を感じ不安になります。それまで基準値以下だったものが、突然基準値超えなんてことがあると思います。福島県では区域の再編が進み、これまで立ち入ることができなかった避難指示解除準備区域や居住制限区域には立ち入ることができるようになります(6)。これまで避難区域にしていされ、立ち入れない場所に立ち入り農業ができます。

付図 福島県の避難区域の再編
昨日(3/22)に避難区域が再編された福島県葛尾村では早速に農業復活の動きがあります(7)。大丈夫でしょうか?結局、怪しげな産地は避けるしかないような気がします。これは風評被害でなく、正当な自己防衛だと(=^・^=)は思います。
―参考したサイト様および引用いた過去の記事―
(1)
農林水産省/厚生労働省(食品中の放射性物質の検査結果)(2)
福島県ホームページ - 組織別 - 公表日ごとのモニタリング検査結果(3)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(3月2週)-あやしげな(12年3月以前に100(Bq/kg)を超えた(4)
めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト(5)
食品中の放射性物質への対応|厚生労働省(6)
東京電力株式会社福島第一原子力発電所について-原子力被災者支援-(METI/経済産業省)(7)
キノコ栽培再開道探る 再編の葛尾復興へ第一歩 | 県内ニュース | 福島民報
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- 2013/03/23(土) 23:19:24|
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