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めげ猫「タマ」の日記

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中間貯蔵施設、半年以上は遅れる?

環境省は2015年1月の搬入開始をめざし福島県の除染でた放射性物質まみれのゴミを保管する「中間貯蔵施設」の設置を進めています。候補地の一つの楢葉町が「保管庫」として現地調査を受け入れたそうです(1)。「現地調査」は本来は今年1月からの開始予定でした(2)ので3ヶ月遅れですが、同じく1月開始予定の「測量」の開始が確定していないので、少なくとも半年遅れになると思います。
 以下に残りの期間が当初の予定でできるとした場合の、見込みを示します。
brg130415a.gif
 図―1 中間貯蔵施設(保管庫)完成見込み

なを測量はボーリング調査完了後に開始するとしました。ボーリング調査の目的の一つに「安全性の確保」があります(3)。ポーリング調査はG/W明けから始まるそうですが、3ヶ月程かかります(5)。地元の方は、ボーリング調査が完了し「安全性」について説明がないと次のステップ(測量)への移行に同意したいと思います。これで単純に線を伸ばしていくと、「保管庫」への搬入開始は早くても当初の半年遅れの
 2015年6月
になります。

<余談>
 この見積もりはかなり甘いと思います。
 ①ボーリング調査が終わったら、楢葉町が直ぐに測量に同意するとは思えません。
 ②楢葉町の「保管庫」予定地は田んぼや集落があり「民有地」です。
brg130415b.gif
  ※(3)の場所を確認しGoogle earthで作成
 図―2 楢葉町の「保管庫」予定地
 測量するには民有地に立ち入る必要がありますが、それには個々の地主の了解が必要です。自分の家や田んぼが放射性物質(死の灰)に覆われることを受け入れることには抵抗があると思います。
 ③土地の買収はもっと難航すると思います。東京電力のホームページをみると、農地に対する賠償の項目がありません。その代わり、農業が再開できるまで農業ができないことによる補償があります。農地を持っていればこの賠償は受け取れますが、売ってしまえば終わりです。買収金額は遅くても早くても同じですから、できるだけ長く賠償を受け取り、その後に土地を売った方が得です。
 他の候補地(双葉町、大熊町)の動きはありませんし、楢葉町もあくまで同町内ででた放射性廃棄物が対象で他の市町村は受け入れないそうです(1)(4)。
近くの原発事故っても中間貯蔵施設ななかなできません。もし原発を再稼働するなら「中間貯蔵施設」の設置場所を事前にきめとくと良いと思います。

―参考にしたサイト様―
(1)中間貯蔵施設:楢葉町に「保管庫」として初の現地調査へ - 毎日jp(毎日新聞)
(2)指定廃棄物処理情報サイト| 環境省
(3)?中間貯蔵施設の調査について(ハンドブック)
(4)9日から事前調査 中間貯蔵施設で環境副大臣 楢葉町長に協力要請 | 県内ニュース | 福島民報
(5)朝日新聞デジタル:中間貯蔵施設の立地選定、年度内困難 環境次官が見解 - おすすめ記事〈原発・エネルギー特集〉
(6)原子力損害に対する賠償について|東京電力

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  1. 2013/04/15(月) 20:39:41|
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