食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。4月2週中の食品中の放射性セシウムの検査結果をまとめてみました。お買いものの参考になればいいかなと思います。今週も続き先週に続きしっかり基準値超えが見つかっています(3)。
①検査数1,469件中19件の基準値超え(全体の1.3%)
②平均は、1キログラム当たり7.4ベクレル、最大510ベクレル(福島県産スズキ)。
③基準超の食品が、福島、栃木
で見つかっています。

※牛肉を除く
※単位については(4)を参照
図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(2013年3月)
色分けは以下の通りです。
赤マーケットから基準値超えの食品が見つかった県
橙出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
黄基準値超えの食品が見つかった県
1.セシウム汚染食品が続々デビュー
今週、4月16日に栃木県宇都宮市産のタラノメと宇都宮産と日光市産のワラビに対し、4月18日には栃木県塩谷町(しおやまち)産のタラノメに出荷制限が発動されました(5)(6)。また4月19日には、福島県南相馬市産のワラビとタラノメから、基準値を超える放射性セシウムが見つかったとの発表がありました(2)。去年はどうか気になったので、過去のデータを調べてみました。


(a)タラノメ (b)ワラビ
図ー2 ワラビ、タラノメの放射性セシウム濃度推移
去年は基準値の1キログラム100ベクレル(7)を下回っていましが、今年は上昇し基準値を超え、放射性セシウム汚染食品としてデビューしました。福島原発事故から2年たっても、セシウム汚染食品は生まれ続けています。
2.福島県産アスパラガスの会津を除けば検査はたった5件
福島産のグリーンアスパラガスは、
「4~6月にかけての生産量は全国第2位。
太くまっすぐに伸び、緑色が濃く、ツヤのあるものが◎。
サラダ、グラタン、バター炒め、天ぷらほかそのままゆでて食べるのも◎。」
だそうです(8)。すでに4月ですし、全国第2位ならさぞや検査していると思ったら、2013年は放射性物質汚染の少ない会津を除くと5件でした。全てが基準値以下ですが、5件で大丈夫ですかね?福島といっても広いのです。福島県の面積は全国3位みたいです(1位北海道、2位岩手県、3位福島県)。福島県はアスパラガスについて
「放射性物質の緊急モニタリング検査を、定期的に継続しており」
と言っています(9)。(=^・^=)には言ってることと実際は全然合わない気がします。放射性物質検査ってリップサービス?
<余談>
基準値以下のもとが突然基準値を超えたり、たった5件の検査で安全を主張したりなど、食品中の放射性セシウムの検査を見ていると(=^・^=)は危険を感じ不安になります。結局、怪しげな産地は避けるしかないような気がします。これは風評被害でなく、正当な自己防衛だと(=^・^=)は思います。
―参考したサイト様および引用いた過去の記事―
(1)
農林水産省/厚生労働省(食品中の放射性物質の検査結果)(2)
福島県ホームページ - 組織別 - 公表日ごとのモニタリング検査結果(3)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(4月2週)-去年、福島市のホウレンソウは基準超え、今年は検査なし-(4)
めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト(5)
原子力災害対策特別措置法第20条第2項の規定に基づく食品の出荷制限の設定について|報道発表資料|厚生労働省(6)
原子力災害対策特別措置法第20条第2項の規定に基づく食品の出荷制限の設定について|報道発表資料|厚生労働省(7)
食品中の放射性物質への対応|厚生労働省(8)
JA全農福島/JA全農福島オンラインショッピング(9)
福島県産アスパラガス
スポンサーサイト
- 2013/04/20(土) 20:17:55|
- -
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0