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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島原発近くの子供の甲状腺Bランクが多い―福島県民健康調査結果―

 福島県民健康調査の市町村別の結果が、市民団体の情報開示請求のおかげで公表されました(1)。(=^・^=)なりにBランクの割合を集計したら
  福島第一原発のある双葉郡では中通りより1.5倍(ヨウ素剤配布自治体を除く)
高くなっていました。偶然に起こる確率は2.4%で統計的には差がありうる数字です。
 チェルノブイリ原発事故後に子供の甲状腺癌が増えたと言われていいます(2)。そのためにでしょうか、福島県は県民健康調査の一環として18歳以下の子供を対象に甲状腺検査を実施しています(3)。この検査は一次検査と二次検査に分け、一次検査では、
 即時の精密検査が必要なCランク
 精密検査がが必要なBランク
 これ以上の検査が必要ないAランク
に分けています。そしてBランクの方のうち3名から甲状腺癌の方が見つかっています(4)。甲状腺癌の罹患率は子供では人口10万人当たり0.05~0.1人と言われているので3人とゆうのは極めて高い値です(4)。当然、福島原発近くとやや離れている場所のデータを比較し、影響を確認する必要があります。しかし、福島県はこれまで市町村別のデータを公開していませんでしたが、市民団体が情報公開請求を行い当該団体のホームページ)1)よりA,B,Cランクの人数については閲覧で生きるようになりました。そこで、(=^・^=)は3のグループに分けて比較してみました。
 A:福島第一原発から比較的遠い浜通り地方
   伊達市、田村市、川俣町
 B:福島第一原発のある双葉郡の自治体中、ヨウ素剤を配布しなかった自治体
   広野町、大熊町、飯館村、葛尾村、浪江町、川内村
 C:福島第一原発のある双葉郡の自治体中、ヨウ素剤を配布した自治体
  双葉町、楢葉町、富岡町(5)

なぜヨウ素剤を考慮したとゆうと、ヨウ素剤は放射性物質(ヨウ素131)による甲状腺異常を抑える働きがあるとされています(6)。

①ヨウ素剤を配布しなかった場所で福島第一原発付近の近くの「双葉郡」と比較的遠い「中通り」の比較
 中通でBランクの方の割合は0.46%
 双葉郡(ヨウ素剤非配布)のBランクの方の割合は0.67%
で1.5倍近くなっています。こんなことが偶然に起こる確率を計算したら2.4%で統計的な差がありうる値でした。以下に詳細な数字を示します。
 表―1 福島原発近傍(双葉)と遠方(中通り)の甲状腺Bランクの比較
brg130424a.gif

なお偶然に起こる確率の計算方法は(7)によります。

②ヨウ素剤の効果
 双葉郡でもヨウ素剤を配布した市町村としなかった市町村がありました。その比較をしてみました。
  ヨウ素剤を配布した自治体のBランクの方の割合は0.30%
  ヨウ素剤を配布しない自治体のBランクの方の割合0.67%
で倍以上も違います。偶然に起こる確率は1.1%で統計的に差がありうる確率です。
 表―2 ヨウ素剤配布、非配布によるBランクの比較
brg130424b.gif

(=^・^=)の結論は
 ①福島原発事故によって甲状腺の異常が発生した。
 ②甲状腺の異常はヨウ素剤の飲むことで防げた。
です。

<余談>
 このような貴重なデータの情報公開に成功した市民団体の方に敬意を表します。このような情報を秘匿していた福島県に対し不快感を抱きます。原発事故のときヨウ素剤をどう扱うかは議論になっています(8)。そしてヨウ素剤を服用すれば甲状腺の異常は避けら他のに・・。甲状腺検査はまだ行われていませんが、福島県三春町もヨウ素剤の配布を行いました。その時とった福島県の対応はヨウ素剤の回収の指示でした(9)。
 でももっとも怒りを感じるのは、危険な原発を放置した人たちです。安倍出戻り総理が総理だった2007年い柏崎刈羽原子力発電所を想定外に強い地震を襲いました(10)。この時、原発に想定外の事があるとして点検していたら、福島原発事故は防げたかもしれません。

以下に市町村別のデータを載せます。
表ー3 甲状腺検査の詳細
brg130424c.gif


-参考にしたサイト様および引用した過去の記事-
(1)福島県民健康管理調査 23年度実績(市町村別甲状腺検査の結果を含む)
(2)チェルノブイリ原子力発電所事故 - Wikipedia
(3)福島県ホームページ - 組織別 - 県民健康管理調査検討委員会
(4)めげ猫「タマ」の日記 福島の甲状腺がんは3人目!―偶然に起こる確率は0.04%―
(5)【ヨウ素剤配布】備蓄生かされず 情報伝達が不十分 市町村は対応に混乱 | 東日本大震災 | 福島民報
(6)ヨウ素剤 - Wikipedia
(7)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
(8)原発事故の事前対策検討チームが初会合 住民避難やヨウ素剤服用の新基準を議論 - MSN産経ニュース
(9)県、安定ヨウ素剤の回収指示 配布の三春町 「住民すでに服用」 | 東日本大震災 | 福島民報
(10)柏崎刈羽原子力発電所 - Wikipedia
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テーマ:どうでもいい報告 - ジャンル:日記

  1. 2013/04/24(水) 20:39:08|
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