東京電力福島第一原子力発電所の貯水槽から放射性物質を大量に含んだ汚水漏れがあったとの会見が4月6日の早朝にありました(1)。今日(4月28日)で22日が経過しますが、いまだ汚水漏れは止まっていません。貯水槽No1の地下水の放射性物質濃度があがり続けています。

※東京電力のデータ(2)にて作成
図―1 福島第一原子力発電所貯水槽付近のドレン孔内の放射性物質濃度推移
福島第一原子力発電所の貯水槽の外側には孔(ドレイン孔)が空けられておりそこから地下水が採取できます。以下に孔の貯水槽と孔(ドレイン孔)の位置関係を示します。

(a)断面 (b)水平位置
※(3)(4)より作成
図―2 貯水槽とドレイン孔の位置関係
ドレイン孔の外側には地下水を遮るものはないので、ここに放射性物質がもれればどんどんひろがると思います。以下に各貯水槽の水位のグラフを示します。

※東京電力の資料による(5)
図-3 貯水槽の推移(100%は満水)
貯水槽No2はほぼ空になったので、汚水漏れが収まり周囲の地下水の放射性物質濃度がだんだん下がっています。一方のNo1は、まだ汚水が入ったままで、放射性物質濃度はだんだん上がっています。放射性物質を含んだ汚水が漏れて上がっていったと(=^・^=)は思います。
<余談>
結果から見れば東京電力がアホだったことになります。でも、増え続ける汚染水を福島第一原子力発電所の敷地に貯め続けるのには無理があります。だから貯水槽とゆう「無理」な保管方法を選んだのかもしれません。(=^・^=)には東京電力以外(たとえば資源エネルギー庁)が実施ても同じ事になったような気がします。ここに、この問題の深刻さがあると(=^・^=)は思います。
(1)
臨時会見開催のご案内(福島第一原子力発電所における地下貯水槽No.2からの水漏れについて)【報道関係各位一斉メール】|東京電力(2)
福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の核種分析結果(3)
めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい!福島原発(4月2週)―貯水槽の汚水500トン(広島原爆の5分の1)が行方不明-(4)
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/handouts/2013/images/handouts_130407_03-j.pdf(5)
地下貯水槽 水位グラフ(4/26 16:00現在)(PDF 20.6KB)
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- 2013/04/28(日) 21:53:06|
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