2011年には、福島原発事故以外にも災害が襲いました。その一つに7月の豪雨があります(1)。この時、多くの鉄道と水力発電所が被災しました(1)~(8)。それから2年近くが経ちましが、只見線の一部区間と水害の原因が発電用のダムと考える地元の反対している水力発電所(常時出力が合計で53万kW)が復旧していません(3)(8)(9)。(=^・^=)は地元の方が最も怒っているのは只見線が不通のままである事で、只見線の復旧が無ければ水力発電所の再開もないと思います。JR東は5月22日に地元に「只見線 復旧可否含め検討」と伝えたそうです(10)。このまま只見線が廃止になれば、53万kWの発電所が動けなくなります。現在、只見線の不通区間には代行バスが走ってます(11)。(=^・^=)は1人でも多くの方に、只見線の代行バスに乗っていただき、1日も早い只見線の完全復旧と発電所の再開を願っています。以下に、代行バスと連絡する新幹線の時刻表を示します。
表―1 代行バスと接続列車の時刻表
※(11)(12)にて作成
※ご利用する場合は、ご自身での時刻の再確認をお願いします。
東京⇒只見⇒(代行バス)⇒会津川口⇒会津若松 会津若松⇒会津川口⇒(代行バス⇒只見⇒東京

代行バスは、只見町の只見駅と金山町の会津川口駅の間を走っていますので、観光については、そちらの役場の観光担当課や観光協会のHPを見てください(13)(14)(15)(16)。また一部の野生動物には捕獲禁止や出荷制限がかかっています(14)(15)(17)。
2011年に福島県を襲った災害・事故では福島第一原発事故が有名ですが、それ以外も災害は起こっています。その一つに2011年7月末に発生した新潟・福島豪雨があります(1)(2)。これもかなり酷い災害ですが、福島原発事故があまりに大きすぎて、福島沿岸の津波被害(18)と同様にあまり報道されなかったような気がします。
只見線(ただみせん)は、福島県会津若松市の会津若松駅から新潟県魚沼市の小出駅までを結ぶ全長135.2kmの東日本旅客鉄道(JR東日本)の鉄道路線(地方交通線)で、福島県側はほぼ只見川に沿っています(19)。

※国土地理院の地図(20)を元に作成
図-1 只見川と只見線
只見川には多くの発電用のダムと発電所があります(21)。2011年の新潟・福島豪雨では、只見線と只見川沿いを含めた水力発電所も大変な被害を受けました(1)(3)(7)。それから2年近く経過したのですが、どちらも一部が復旧していません。

※(8)より引用
図―2 いまだ再開できない発電所と鉄道の位置関係
発電所が再開できない理由は地元の反対です(3)(8)(8)。以下に再開できていない発電所の一覧を示します。
表-1 再開できないでいる水力発電所の出力
※(8)より引用
この中で、最大の第二沼沢発電所は1982年に運用を開始しました(22)。また2年後の1984年には柏崎刈羽原子力発電所が運転を開始しています(23)。その後、2007年と2011年の7月に大変な豪雨が襲いました(1)(2)(24)。地元の金山町の方は、水害の原因が発電所だと考え(9)、一部の電力会社も非を認めました(3)。地元が発電所の為と思うのは無理のないことだと(=^・^=)は思います。ただし、(=^・^=)は原因は柏崎刈羽原子力発電所の温排水によって生まれた蒸気が豪雨をもたらしたと思っています(25)(26)。この時の豪雨は、只見川や只見線沿線を襲っただけではありません。飯山線、上越線そして磐越西線沿線も大変な豪雨被害を受けました(1)~(6)。でも全てが復旧しています。特に飯山線沿いにはJR東の発電設備があります(27)。

※(3)~(6)、(20)、(27)より作成
図―3 2011年7月で不通になった鉄道とJRの発電設備
これらの沿線にもダムがあり水害で大変な被害を受けましたが、発電所に反対したの話を(=^・^=)は知りません。だから、(=^・^=)は地元の方は豪雨で「鉄道が不通」になったことに怒っていりるような気がします。一部の電力会社(電源開発)はかなり好条件で補償交渉を始めたようですが、話がまとまって発電所が再開できたとのニュースを(=^・^=)は知りません。地元が
「鉄道が不通」
になったことに怒っているなら、電力会社には鉄道を再開できないので、住民の怒りを除く事はできないと思います。
JR東が5月22日に地元に
①復旧費用を約85億円
②工期を4年以上
③復旧の可否を含め、あらゆる可能性を今後検討する
と説明したそうです。また記者会見では
只見線の不通区間では平成21年度、500万円の営業収益に対して3億3500万円の費用が掛かった。利用者は<略>1日平均49人だったとのデータも示し、「(採算面で)厳しいのは厳しい」
とも述べたそうです。一方、福島県知事は
「本県と新潟県、首都圏を結ぶ重要な路線で、本県振興に復旧は不可欠。JRへの財政支援も含めて検討し、地元自治体と一体となって復旧の推進体制を強化させる。国には復旧事業に対する補助要件の緩和を求める」(10)
と述べて費用の負担をにおわせています。
JR東はこの機会に大赤字の只見線の不通間を廃止したいと考えてると思います。飯山線も只見線をこの豪雨で鉄橋が流されています(1)(2)。

(a)只見線 (b)飯山線
図―4 豪雨で流された鉄橋
復旧に4年以上かかるとしていますが、同じように鉄橋が流された飯山線は豪雨から1月半後の9月16日には復旧しています。飯山線が不通なった区間(十日町―森宮野原)には7つの駅(両端の駅を含まず)がありますが(6)、有人駅は津南駅のみで乗客は1日114人です(29)。只見線の不通区間ほどではないにしても相当な赤字だと思います。飯山線は信濃川に並行していますが、信濃川にはJR東の水力発電所があります(27)。もし、地元の機嫌を損ね「信濃川発電所」が水害の原因であると反対運動が起こったら大変な事になります。でも、只見線沿線の発電所は、JRの発電所ではありませんのでJRにはどうでもいいことだと思います。だから、「工期は4年以上」とやる気のないことを言うと思います。
でも被災地東北には安くて安全(二酸化炭素も放射性物質漏れの心配がない)電気が必要です。(=^・^=)は只見線の完全な復旧なしには発電所は再開できないと思ています。だから、一人でも多くの方に「代行バス」に乗っていただき再開に繋がればいいと思っています。あと2ヶ月で夏休みです。お出かけには只見線の「代行バス」運転区間も検討ください。
<余談>
被災地東北の事を考えたら、安倍出戻り総理は地元を訪れて
①只見線再開への政府の全面支援
②発電所の再開のお願い
をするべきと思います。でも、なにもしません。(=^・^=)は原子力発電の再開が重要で電気の安定供給には興味がないとしか思えません。いま再開できないでいる発電所の出力のごうけいは、女川原発1号機よりやや大きめです(8)。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
PDF]新潟・福島豪雨編 - 福島県ホームページ(2)
新潟県の河川の主な被害状況 平成23年8月11日 公開(PDF形式 8111 キロバイト)(3)
只見線 - Wikipedia(4)
磐越西線 - Wikipedia(5)
上越線 - Wikipedia(6)
飯山線 - Wikipedia(7)
水力発電所の復旧状況について(第15報)| 東北電力(8)
めげ猫「タマ」の日記 東北の水力発電所を潰しかねないJR東?、でも安倍出戻り総理はなにもしない。(9)
めげ猫「タマ」の日記 東北に電力不足―発電所再開に反対の声!(10)
只見線 復旧可否含め検討 | 県内ニュース | 福島民報(11)
[PDF]只見線【3月16日(土)以降】(12)
乗換案内、時刻表 - Yahoo!路線情報(13)
只見町観光まちづくり協会(14)
只見町 観光・イベント紹介(15)
金山町商工会・金山町観光物産協会 ~ようこそ!妖精の里 かねやまへ~(16)
観光情報 - 金山町ホームページ(17)
農林水産省/食品中の放射性物質の検査結果(厚生労働省)(18)
いわき市・津波被害(19)
只見川 - Wikipedia(20)
電子国土Web.Next(21)
只見特定地域総合開発計画 - Wikipedia(22)
水力発電所ギャラリー 東北電力第二沼沢発電所 - 水力ドットコム(23)
柏崎刈羽原子力発電所 - Wikipedia(24)
平成16年7月新潟・福島豪雨 - Wikipedia(25)
めげ猫「タマ」の日記 今年は柏崎刈羽停止!新潟・福島豪雨を起こらなかった。今日(8/6)も雷雨が来たけど(26)
めげ猫「タマ」の日記 原発止まって豪雪止まった―柏崎刈羽原子力発電所停止1年―(27)
信濃川発電所 - Wikipedia(28)
めげ猫「タマ」の日記 只見川水力発電所の補償は札束ダブルパンチ―でも上手くいくの?(29)
津南駅 - Wikipedia
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