東京電力は6月14日までに支払った福島原発事故の賠償金が2兆4,456億円になったと発表しました(1)。しかもこれからも増え続けます。でも、東京電力は直接には1円も負担しません。そのうち(=^・^=)も含む日本の電気代上乗せすることになっています。
福島第一原発事故の補償金は、東京電力は直接には負担しません。必要な資金は全国の電力会社(沖縄電力を除く)がお金を出して作った「原子力損害賠償支援機構」が、東京電力に支給しる仕組みになています(2)(3)。だからいつかは全国の電力会社が支払ますので、最終的には電気代に上乗せされる仕組みです。

※(2)(3)より作成
図―1 福島第一原発賠償資金の流れ
その賠償額の増加が止まりません。

※(1)より作成
図―2 福島原発事故の賠償の支払い実績と「原子力損害賠償支援機構」の東京電力への支給額
東京電力は3兆7,893億をすでに「原子力損害賠償支援機構」に賠償金資金として請求しています(4)。でもこれからも増続けます。
2012年8月に福島県川内村のお寿司屋さんが営業を再開しました(5)。でもほとんど人は戻っていません。しかも戻ったのは比較的食の細い高齢の方が多く、若い人はほとんど戻っていません(6)。売上は大幅減だと思います。このお寿司屋さんが賠償を請求したか不明ですが、東京電力は
①逸失利益
②実際に負担を余儀なくされた検査費用および追加的費用
を賠償の対象となるとしています(7)。売上が減った分は、「逸失利益」として当然ながら支払われるべきです。もしお寿司屋さんから請求がなければ東京電力はお寿司屋さんから請求をいただけるように最大限の努力をすべきです。期限ついては東京電力は
「避難等に係る営業損害の賠償対象期間後から、当社事故と相当因果関係が認められる損害が発生している期間とさせていただきます。」
としています。福島原発事故の影響が無くなるには
①お店を閉めて営業をやめる時か
②避難したかた方がほとんど戻られ元の営業成績が達成される
かが必要です。でも②絶対にありません。川内村は全村避難していますが、全村避難した村は決して元には戻りません(6)。当該のお寿司屋さんには息子さんがいらっしゃるそうですが(5)、息子さんがお店を継げば息子さんの代にも補償金を支払うことになります。
福島原発事故の賠償金はこれからも延々と支払続ける必要があります。今後、何年は分かりませんが仮に30年とすると、現在のペースで続けば33兆円には行きそうです。でも電力会社が「原子力損害賠償支援機構」に支払ったのはたった1800億円です(3)。これから電力会社の支払いが本格化し、いずれは電気料金の値上げとの形で(=^・^=)も負担することになると思います。
<余談>
(=^・^=)は電力会社の「原子力損害賠償支援機構」への支払金額を実勢に合致した金額(たとえば年間1兆円)にだたちにすべきだと思います。その方が将来の負担が軽減でいますのでトータル的にはメリットが大きいと思います。でも安倍出戻り総理はそんなことはしません。安倍出戻り総理は原発が大好きみたいです(8)。でもそんかことしたら、反原発の意見が高まり大好きな原発が再開できなくると思ってるからでないでしょうか?自民党の政調会長の高市早苗議員の
「福島第一原発で事故が起きたが、それによって死亡者が出ている状況ではない。最大限の安全性を確保しながら活用するしかない」(9)
との発言は安倍出戻り総理の本音のようか気がします。
-参考にしたサイト様および引用した過去の記事-
(1)
賠償金のお支払い状況|東京電力(2)
めげ猫「タマ」の日記 福島原発事故の補償支払額が2兆円突破―最後は電気料金の上乗せに!(3)
原子力損害賠償支援機構 - Wikipedia(4)
資金援助額の変更の申請(第4回)について|東京電力(5)
川泰のお寿司 | 川内村観光協会(6)
めげ猫「タマ」の日記 川内村―帰村者は50代以上 放射能が襲えば村は崩壊?(7)
旧緊急時避難準備区域等における営業損害のお取り扱いについて|東京電力(8)
めげ猫「タマ」の日記 核武装の為に原発は必要です!(9)
東京新聞:「福島事故で死者なし」 自民・高市氏が原発再稼働主張:政治(TOKYO Web)
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- 2013/06/20(木) 21:45:34|
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